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3. オーストラリア サンゴの保護者は未来を担う子供達

2021.07.20

2014年〜2017年、ホクレアは世界18カ国150以上の港を訪れる、Mālama Honua(世界一周航海)へと出航した。「地球をいたわる」航海の中で、地球という島に住む人々に出会い、彼から学んだこと、彼らとのつながりを発信しています。ハワイを出港し、先祖伝来の海の路をたどってポリネシアから太平洋へ。ここでは、オーストラリアでの航海の様子を紹介します。

2014年〜2017年、ホクレアは世界18カ国150以上の港を訪れる、Mālama Honua(世界一周航海)へと出航した。「地球をいたわる」航海の中で、地球という島に住む人々に出会い、彼から学んだこと、彼らとのつながりを発信しています。ハワイを出港し、先祖伝来の海の路をたどってポリネシアから太平洋へ。ここでは、オーストラリアでの航海の様子を紹介します。

ポリネシア航海協会会長のナイノア・トンプソン

「世の中はものすごいスピードで変化をしている。変化を後ろから追いかけることはできない。子供たちをその変化の前に置いてあげないとならない。子供たちのために安全で健やかな世界を願うのであればそれらを教えていかないとならない。だからこの学校にやってきました。ここ軸は、価値を大切にした教育です。」

ホクレアクルーはベルジアンガーデン州立学校を訪れ、生徒達がサンゴを保護するために、どのような活動をしているのか学びました。この学校が実施している「リーフガーディアンズスクルールプログラム」とはグレートバリアリーフ沿いにある310ほどの学校が、サンゴ保護のために活動をしているプログラムです。内地または山側、小川やサンゴのすぐ側の学校も参加しているプログラムです。

ブレット先生:「全てを実践していくことが大切です。写真や画像や本からではなく、サンゴが本物で実際にクラスルームにあれば、科学を本物のものと見れるのだと思っています。生態系や動きも見れます。現実的に感じれます。この学校の良いところは直に生物や植物と接することで学校を楽しめていなかった子供たちが、楽しい場所なんだと思えることです。違うと感じたり、楽しいと思えることのきっかけになったり、人生経験を実体験できます。子供たちが社会に変化を与えることができると常に教えています。タラは素晴らしい生徒です。自分が誰なのかなぜここにいるのか、コミュニティをどれだけ好きか、どうアクションを起こすかということを理解できています。」

生徒のタラに学校全体を案内してもらい、話を聞きました。

タラ:「世話をしないと、サンゴの中に何も残らなくなります。タンクにクマノミを入れ繁殖させ、販売するのです。なぜこのクマノミを養殖させるかというと、目的は、多くの人たちはこの美しい魚をサンゴから奪って水族館に持っていきます。これはそれらをやめさせるための手段なのです。売った全てのお金で魚を育て、プログラムが持続するよう使われます。

プログラムを楽しんでいます。生徒たちは魚に餌をあげたり、タンクを掃除したり、いい機会だと思います。世界でクマノミを養殖している学校は他にないのではないでしょうか。魚がたくさんいる部屋があります。」

ブレット先生:「タラは魚に興味があります。魚を販売し、売り上げを学校に還元したいと思っています。ここにタンクを作り、その名前をタラタンクと呼ぼうかと考えています。

ホクレア見習い航海師ジェナ・イシイ:「この小学生の子供達に出会って何に感銘を受けたかというと、数学を数学として、科学を科学として学ぶだけでなく、世の中に大きな繋がりを持っていることです。主要科目をサンゴの世話から学び、点を結びつけ、コミュニティへ発信しているのです。」

ナイノア:「技術や水栽培、科学を学んでいる幼稚園から6年生までの子供たちを見ました。彼らは、海洋生物学を学んでいます。どのように鳥を育てるかを学んでいます。この場所に根付いたものです。よいコミュニティを作るための道具となっている学校に根付いたものなのです。これは私たちが地球上を回っている際に探している青写真です。」

ジェナ:「この子達はきっと革新者となるでしょう、ビジョンを持って学びを自分のものとする。ハワイの子供たちが、自身のアフプアア(伝統的土地区分)を実際にみて、サンゴ、森をや小川をみて、全てが繋がっていることを知れば、力が与えられるでしょう。きっと私たちが持ち帰りたい学びのうちの一つです。」

ナイノア:「私たちは、世界航海で探している目的地に到着したのだと思います。子供たちに、地球を大切にするための準備させ、知識やスキルを培い、教養を得るため育てる場所なのだと思います。」

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