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5. 南アフリカとハワイ、共通する大地への思い

2021.07.20

2014年〜2017年、ホクレアは世界18カ国150以上の港を訪れる、Mālama Honua(世界一周航海)へと出航した。「地球をいたわる」航海の中で、地球という島に住む人々に出会い、彼から学んだこと、彼らとのつながりを発信しています。ここでは、インド洋、南アフリカでの航海の様子を紹介します。

2014年〜2017年、ホクレアは世界18カ国150以上の港を訪れる、Mālama Honua(世界一周航海)へと出航した。「地球をいたわる」航海の中で、地球という島に住む人々に出会い、彼から学んだこと、彼らとのつながりを発信しています。ここでは、インド洋、南アフリカでの航海の様子を紹介します。

ホクレアクルーは、南アフリカ・リチャーズベイにあるイシマンガリソ湿地公園を訪れました。約82万エーカーあるその公園は、1999年ユネスコ世界遺産に登録され、この地域の先住民にとって貴重なエコシステムが存在します。クルーは、アフリカ大陸に寄港するにあたり、まず先住民ズールー部族を訪れました。

1976年ホクレア初のタヒチ航海からのベテランクルーのビリー・リチャーズは、「ナゼこの土地の先住民に敬意を示すのかって?それは、私達は訪問者であるからだよ。ハワイに来る人にも同じことを期待をするでしょう。敬意とは両者が持つべきなのです。この訪問は、私達のアロハ精神を伝えることができとても良い機会となりました。」

ズールー部族の年長者達は、ホクレアクルーと一緒に広大な園内をまわり、ズールー文化やこの湿地帯の生態系について説明をしました。

「このような時間をズールー族の方々と共有することができてとても光栄です。自身の文化とアイナ(土地)を取り戻された彼らと出会えたことを大変感謝します。私達が共通して持つアイナへの文化的価値観を認識できたことはとても重要なことです。」とリチャーズ。


同公園の研修生マンディサ・エンコシは、「園内の大自然そしてバイオダイバーシティ(生物多様性)を見学するために多くの観光客が訪れます。ここには多くの動植物分類の種が存在します。海洋と湖があり、様々な動物が生息しています。自然を愛する方々にとって、とても特別な場所です。」と語ります。


「ズールー部族はアイナを取り戻した。彼らは余分な物を取り除いて、以前この土地に存在した牧草地や生動物を取り戻そうとしている。今ではサイ、カバ、クロコダイル、ヒヒ、猿など多様な動物を見ることができる。」とリチャーズ。

エンコシは、「私達の団体は、園内の生態系を自然の状態に保ち、その状態を訪問者に見ていただけるよう保護に努めています。ここではライオンや象と同じように、1匹の蟻も大切な生き物なのです。全ての生き物は、エコシステム上で重要な役割を果たしています。環境を整え次世代のために維持をすることはとても大切なことです。」と話します。

「ホクレアが世界航海をする大切な目的のひとつは、地球のために良い活動をしている方達に出会う事です。今回出会えた方達が良い例ですが、彼らの活動を拝見できたことは素晴らしいことでした。」とリチャードは語りました。

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