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6. 南アフリカ フォールス湾…

6. 南アフリカ フォールス湾 希望の海へ

2021.07.20

2014年〜2017年、ホクレアは世界18カ国150以上の港を訪れる、Mālama Honua(世界一周航海)へと出航した。「地球をいたわる」航海の中で、地球という島に住む人々に出会い、彼から学んだこと、彼らとのつながりを発信しています。大西洋とインド洋の2つの大海が出会う場所、南アフリカ。ここでは、南アフリカフォールス湾での航海の様子を紹介します。

2014年〜2017年、ホクレアは世界18カ国150以上の港を訪れる、Mālama Honua(世界一周航海)へと出航した。「地球をいたわる」航海の中で、地球という島に住む人々に出会い、彼から学んだこと、彼らとのつながりを発信しています。大西洋とインド洋の2つの大海が出会う場所、南アフリカ。ここでは、南アフリカフォールス湾での航海の様子を紹介します。

ホクレアは南アフリカ・ケープタウンに到着する前に、フォールス湾内にあるサイモンズ・タウン近郊に寄港しました。

ホクレアのキャプテン兼伝統航海師のナイノア・トンプソンは、「当初この場所に寄港する予定はなかったのですが、ここの海を守るためにとても素晴らしい活動をしている方がいると知り、訪れることにしました。私達の大切な友人そしてメンターでもある海洋学者シルヴィア・アール博士に敬意を表します。この湾は、アール博士によって、ホープ・スポット(希望の海)として認定されました。」と話します。

2014年、フォールス湾は、アール博士が設立した『ミッション・ブルー』のホープ・スポット(希望の海)となりました。ホープ・スポット(希望の海)とは、世界の海洋において特に保護が必要とされる特別海域のことを示します。『ミッション・ブルー』は、アール博士と仲間達がイニシアチブをとり、海洋保護区域をグローバルに繋ぐことで皆々の協力を得ながら私達の海を保護する目的で活動しています。

今回フォールス湾で出会ったクレッグ・フォスターは、世界的に有名なドキュメンタリー映画制作者で、彼の作品の数々は自然界への情熱と真剣さが反映されているものばかりです。クレッグは、この何年もの間、ほぼ毎日フォールス湾の探求をおこなっています。世界で生態学的に豊富な海岸線のひとつとして知られるこの場所と、この湾に生息する生き物と親密な関係を築いているのです。

クレッグは、クルー達を海中に生息する美しいケルプ(昆布)の森へと案内しました。骨まで凍り付くような冷たい海に、ウエットスーツを着ないで潜ります。クレッグは、このように潜ることで、何千年前の私達の先祖の気持ちを理解することができ、彼らと同じようなことが体験できているのではないかと考えています。

ナイノアは、「クレッグと出会たこと、そして彼の研究を知ることができとても光栄でした。世界で最も栄養豊富な生態系に案内して頂けた。私達はカヌー航海の目的を成し遂げている。それは、ストーリーを捉えるということ。ただ望んでばかりいるだけでなく、海を守るために実際に活動をおこしている人達がいる。そして彼らの活動は地球を守ることに繋がっているんだ。」と語りました。

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