カヌーでのライフスタイル…
カヌーでのライフスタイル
航海カヌーは、長いときには30日間ほど海の上に出たまま。そのため、旅というよりも、暮らしそのものが、海の上を移動しているイメージです。
航海カヌーは、長いときには30日間ほど海の上に出たまま。そのため、旅というよりも、暮らしそのものが、海の上を移動しているイメージです。
カヌーでの生活ってどんな感じ?
海と空とカヌー、そしてクルー達。
航海カヌーは、長いときには30日間ほど海の上に出たままになるので、旅というよりも、暮らしそのものが、海の上を移動しているイメージです。
オハナ 家族
大海原でカヌーに乗っているクルー達がお互いを歪み合い、ケンカばかりしていたらどうなると思いますか? 目的地に辿り着けず道に迷い、もしかしたら、生きて帰ってこれないかもしれません。
ホクレアの航海に参加するクルー達は全員ボランティアです。ハワイだけでなく、世界中のあちこちからホクレアの航海に感銘を受けた人達が集まって、それぞれの役割を持ってホクレアの航海を支えています。年齢、性別、人種、宗教、職業もバラバラ、それぞれのバックグラウンドを持つクルー達が、ホクレアという伝統航海カヌーに乗り大海原の上で、助け合いながら生活していると、絆が深まり本当の家族のようになっていきます。
カヌーは島で島はカヌー
ハワイには「カヌーは島で島はカヌー」ということわざがあります。大海原を何日もかけて航海する伝統航海カヌーはクルー達の暮らしの場です。クルー達がカヌーそのものをいたわり、お互いを家族のように思いやって助け合いながら、カヌーに積んであるものだけで生きていかなければなりません。それは周りを海で囲まれた島に生きる人々も同じこと。コミュニティの人々がお互いに協力しながら島の自然と寄り添って暮らしています。航海カヌーはまさしく海に浮かぶ一つの島であり、島で生きていくために大切なことを思い出させてくれます。
クレアナ 役割分担
航海ではクルーひとりひとりに、それぞれの得意分野を生かしてクリアナ(役割)が与えられます。クルー達は与えられたクリアナにしっかりと責任を持ち、航海前からその準備をお行い、航海が終わった後も次の区間を航海するクルーに引継ぎをします。
キャプテン: 船長
ナビゲーター: 伝統航海師
ワッチキャプテン: それぞれのワッチ(4~6時間交代で行う見張り当番)のキャプテン
ファーストメイト: キャプテンの助手的存在
クック: 料理担当
クオーターマスター: 食料・水・物品を管理する責任者
セーフティーオフィサー: カヌーとクルーの安全管理に関することを担当
セーフティースウィマー:ライフガード的存在
エレクトリック: 無線や航海灯などの、カヌーの電気関係の修理等を担当
カーペンター: 大工さん的存在、カヌー全般の修理を担当
セイルリペア: 帆やキャンパス等の修理を担当
フィッシャーマン: 魚釣り担当
サイエンス: カヌー上で行うサイエンスプロジェクトを担当
プロトコル: 島に到着した際の儀式などを取り仕切ったり、上陸する際にチャントを唄ったり、クルーにチャントをトレーニングする
エデュケーション: 寄港地で行う教育プログラム、例えばカヌーツアーや、地元の学校訪問などを段取り、取り仕切る
コミュニケーション: 無線でのやり取りや、ポリネシア航海協会のオフィス、寄港地との連絡係り
ドキュメンテーション: 航海の様子を写真やビデオに収めオフィスに送り、ニュース、ウェブサイトに配信
ドクター: お医者さん
自己管理
自分をいたわる。相手をいたわるために、まず自分をいたわろう。
出航前
航海へ出発する前になるとクルー達は体調管理に十分気を配り、そして、家族と過ごす時間をとても大切にします。体調と家族との関係も万全な状態で航海へと望むのです。
カヌーの上で病気になったり、家族のことが心配で航海に集中できずにいることは、他のクルー達への負担になります。カヌーの上ではひとりひとりが必要な存在。だからこそ、身体面でも精神面でも自分をいたわることは、クルーそれぞれのとても大切なクリアナであり、それがお互いをいたわることにもつながるのです。
航海中
航海中は食事や水分もしっかりとるように心がけます。
ナビゲーター以外のクルーはワッチ外の時間に十分に睡眠をとり体を休めます。天候次第では、ワッチ以外の時間でも作業をしなければならないので、休めるときに十分な休息をとることも大切なのです。
自分を偽らず、ありのままの自分でいること。そして、自分自身の強さと弱さを受け入れ、必要なときには声をあげて助けを呼び、差し伸べられた手を素直に受けとる。クルーお互いがそうすることで絆が強くなっていきます。
こういったカヌーでのWell Beingは日常生活にも当てはめられるのではないでしょうか。
どうやって自分をいたわれるかな?毎日の生活の中でできること。
●自分と向き合う時間を作って、心と体の声に耳を傾けてますか?
●”you are what you eat” 「あなたは、あなたの食べたものでできています。」体に良いものを食べていますか?
●水分補給はしっかりとしていますか?忙しい生活の中で、気がついたら何時間もお水を飲んでいなかったっていうこともあるのでは?
●心と体が疲れているときに、ちゃんと休んでいますか?
●助けが必要なときに、家族や仲間に助けを求めていますか?