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ポリネシア航海協会(PVS)が新しい航海計画を発表

2024.05.16

2025年3月、ポリネシア航海協会は太平洋周航を再開します。

2025年3月、ポリネシア航海協会は太平洋周航を再開します。

ホクレアが12月にハワイに戻ってきて以来、ポリネシア航海協会(PVS)は新たなモアナヌイアケア航海計画に取り組んでいます。PVSは科学や気象の専門家、コミュニティパートナー、航海指導者と協議し、エルニーニョ現象が落ち着く来年まで主にハワイ海域で航海を行うことを決定しました。太平洋就航は2025年3月に再開し、ホクレアとヒキアナリアはハワイを出発し、はじめにポリネシアの主要な島々を目指します。

PVSのCEOであり、航海士でもあるナイノア・トンプソンは「科学の観点からではなく、49年以上航海をしてきた経験から言うと、私たちは変化する海にいるため注意を払う必要があります。」と述べています。

太平洋就航を続けることが出来る天候に回復するのを待つ間、PVSとクルーはトレーニング、州全体での業務、教育的奉仕活動、そして以下の取り組みに注力していきます。

航海トレーニング

今年、PVSはクルーと船長のトレーニングを強化し、熱帯収束帯(ITCZ)としても知られる穏やかな風帯への2回の遠洋航海を実施し、晩春または初夏に寄港する予定です。

トンプソンは、「私たちは未来の船長や航海士の戦略的な訓練地として、コンバージェンスゾーンを追加しています。ハワイは島々と風や海に及ぼす様々な理由から、特別な訓練場が網目のように張り巡らされています。私たちはこれらの島々を学校のように使えることを非常に恵まれていると考えています。」と述べています。

太平洋芸術祭

PVSとクルーは、6月に開催される太平洋芸術祭に参加し、太平洋各地から来る航海協会や指導者達と会合を行う予定です。

「このイベントに参加する何千人もの代表団は地球上で最大かつ最も偉大な国、太平洋諸島から来ます。49年間の航海の中で、私たちは自分たちが何者なのかについて多く学びました。そして私たちは最も歴史の浅い文化であることから、太平洋諸島の人々にとってまだ子供にすぎません。私たちが航海の方法を学んでいた時、彼らは私たちを家族として気遣い、島、文化、海、この地球に必要な多くのことを教えてくれました。ですから、私たちにとって最も重要なことは、彼らが故郷に帰った時に、ハワイには航海家族がいることを伝えていきたいです。私たちは彼らの到着を待っています。」

州全体の航海2024-2025

2024年-2025年の新学期が始まる時、PVSはハワイ諸島全域の学校やコミュニティと繋がるため、Pae ‘āina(州全体)の航海を開始します。この航海は、ハワイアン航空とDAWSONの寛大なサポートに支えられており、ホクレアとヒキアナリアは、約30の港を訪れます。PVSはハワイ州教育局や教育機関、コミュニティパートナーと協力して文化と持続可能性に焦点を当てた地域社会への働きかけ、カヌーツアー、教師の専門能力開発、および航海に基づくカリキュラム開発などの計画に取り組んでいます。PVSは、ハワイ各港訪問の日程と詳細が決まり次第発表します。

「2024年は故郷に戻り、地域の子供たちに目を向け、トレーニングに励み、準備を万全にする年にすべきです。また、若い人々がカヌーの舵をとる準備をする年でもあります。」とトンプソンは述べています。

モアヌイアケア号の太平洋周航を再開

2025年3月に、ホクレアとヒキアナリアはハワイを出発し、最初にアオテアロア(ニュージーランド)に向かい、途中でポリネシアの主要な島々を訪れます。4年の航海計画は以下になります。

2024-2028年モアナヌイアケア航海計画(変更の可能性あり)

2024-2025
2024年5月~6月
・熱帯収束帯(ITCZ)への遠洋トレーニング航海
2024年6月6日~16日
・太平洋芸術祭
2024年7月~2025年2月
・Pae ‘āina(州全体)の航海
2025年3月
・ハワイを出港、太平洋周航に再挑戦
2025年3月~12月
・ポリネシアの主要な島々

2026-2027
・アオテアロア(ニュージーランド)-2025年12月~2026年5月
・メラネシア、ミクロネシア、パラオの島々-2026年5月~2027年3月

2027
・アジア沿岸の主要な国々
・カヌーをカリフォルニア州ロングビーチへ輸送
・メキシコ

2028
・中南米
・ラパヌイ島でポリネシアに再入国
・ポリネシアの主要な島々
・タヒチ、タプタプアテア
・ハワイに帰港

PVSは2023年6月15日、アラスカ州ジュノーで4年間の太平洋周航のグローバルローンチを行いました。ホクレアは、45の港で先住民コミュニティ、ハワイ先住民コミュニティ、そして一般市民と交わった後、ブリティッシュ・コロンビアを南下し、ワシントン州、オレゴン州とカリフォルニア州の西海岸を航海しました。2023年12月、マウイ島での大火災の影響と、太平洋での前例のないエルニーニョ現象など予測不可能な状況であるため、ホクレアはカリフォルニア州サンディエゴから帰国しました。 航海・ホクレア号の公開イベントに関する最新情報は、ポリネシア航海協会の以下をご覧ください。

ウェブサイト:www.hokulea.com
Facebook:@hokuleacrew
Instagram:@hokuleacrew

太平洋周航は推定43,000海里、36の国と群島、100近い先住民の領土、そして300以上の港を巡ります。モアナヌイアケア航海は、港での活動、教育、物語を通じて、海洋と先住民の知識の重要性を強調させる世界的な教育キャンペーンです。

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