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クルーアップデート 【レグ8:…

クルーアップデート 【レグ8:2023年10月18日】

2023.10.20

私たち全員のクルーとカヌーを、地域に根付く知識をもとに安全にベンチュラに導いてくれたチャドに感謝します。 

私たち全員のクルーとカヌーを、地域に根付く知識をもとに安全にベンチュラに導いてくれたチャドに感謝します。 

クルーアップデート
2023年10月18日
レッグ8、18日目
モロベイからカリフォルニアのベンチュラへ

私たち全員のクルーとカヌーを、地域に根付く知識をもとに安全にベンチュラに導いてくれたチャドに感謝します。 

素晴らしい滞在を終え、私たちは夜10時にモロベイハーバーを発ちました。夜間のモロロックの威圧的な存在は、その夜ごとの安息を神秘的なものとし、新しく流れ込む海域の層が渦巻いていました。霧笛の鼓動は、Hōkūle’aのロープのきしむ音と、バーを滑り越える6フィートの波が防波堤に爆発するような音と交互に鳴り響き、この場所のパワーを感じました。これは、チュマシュ族とサリナン族にとってリサムまたはレサモとして知られ、今日では国内で最も危険な港の入り口の1つとして知られています。霧と激しい波は、私が生まれ育った中央カリフォルニアの地域の特徴であり、海との愛と結びつきが始まった場所でもあります。 

日中の陸からの北西風と複数のうねりから残った小波が夜の始まりなりましたが、ホクレアは、およそ250年前にスペイン人が到着した際にアビラとピズモビーチの地域を統治していた有名な北チュマシュ族の酋長にちなんで名付けられたブッチョンポイントを通過しました。数時間後には、ものすごい数の光輝く星たちが夜空を飾りました。信頼のおける同伴船のコーレアは、舵にたつマスターナビゲーターのブルース・ブランケンフェと地元の元マットソンのバージ船長であるJDの航路を切り開いていきました。霧は陸地と水域を守る母のように包み込み、ベンチュラに到着するまで陸地が再び見えることはありませんでした。朝方にアルゲロポイントとコンセプシオンポイントを回り、私たちはChumash族がHumqaqと名乗るザ・レイヴン・カムズ、またはウェスタンゲート(魂が来世に通過する場所)を通り過ぎました。 

その後、サンタバーバラチャンネルの南カリフォルニアの領域に入り、海の様子が変わり、穏やかで整然とした西のうねりがマヌの方向に向かって通り過ぎていきました。灰色に包まれた穏やかな銀色でモノトーンな海景色でしたが、クルーたちは、ハワイの祖国であるカヒキへの神秘的な過去の航海から、氷河や大平洋北西部のテリングット族訪問の楽しい会話と物語の共有によって活気づけられました。イルカが現れだした9時頃は、私たちがリムウ(サンタクルーズ)とウィマ(サンタローザ)の島の間を糸で縫うように進む間の時間でした。これらの島は、クルゼーニョで「漂流木」という意味の島々で、地球の母ハタシュが昔、チュマシュ族を本土に連れてくるために虹の橋を作った場所とされており、海に落ちた者たちはイルカにされたと言われています。 

その直後、アザラシがカヌーの周りで遊び、マタリキがクジラと子くじらたちを見つけ、優雅な彼らの胸びれをクルーに向けて振っていたのは、数メートルしか離れていないところでした。正午には、油井台の姿が見えました。そして、私たちは霧を通り抜けてポリネシアの先人たちの時代から2023年にタイムトラベルした夢を見たようでした。海底にしっかりと取り付けられた印象的な構造を見ながら、スターボードを見渡し、ヘリコプターパッドやその他の施設が見えてきました。 

数時間後、再び荒涼とした大陸の姿が見えるようになりました。すぐに数艇のアウトリガーやいくつかの地元のサーファー、そして港のマスターに出会いました。我々の到着をプーの音で知らせ、遠くで歓声と叫び声が返ってきました。たくさんの人々はHōkūle’aの到着を待っていました。チャンネルアイランド国立公園本部の前を通り過ぎ、Venturaのヨットクラブにドッキングし、そこではチュマシュ族の指導者と長老、そして2つの地元のハラウグループが私たちを歓迎してくれるためにデッキに立っていました。文化的儀式は、敬意をもって詩的で音楽もあり、チュマシュ族の土地と水域にクルーが再びの訪問を歓迎してもらうために行われました。ビーチでの美しいセレモニーは、Ventureño Chumashからの暖かい歓迎と贈り物とカマリロのアメリカ本土でハワイ文化を受け継ぐポリネシアンコミュニティハラウグループのパフォーマンスで彩られました。ベンチュラ市とハーバーディストリクトの代表者も挨拶し、PVSに特別な議会表彰の証書を授与してくれました。クルーは、NPSの施設でチュマシュとハラウの家族に招待いただき、食事をともにしました。クルーにとって一日がまだ終わっていません。私たちはヨットクラブに戻り、Hōkūle’aを動かし、掃除をし、今後の計画を立てました。 

クルーと舞台裏で活躍される皆さんに感謝の意を表します。Hōkūle’aとクルーがここにいることは祝福であり、私はクルーとして参加し、時間と空間をカヌーと陸地で共有できていることを光栄に思います。 

アロハ・エー。 

チャド・カイマヌ・ジャクソン

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