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クルーアップデート【レグ6:2…

クルーアップデート【レグ6:2023年8月8日~10日】

2023.08.22

「Moananuiākea」環太平洋航海レグ6の1日目~3日目のクルーによるアップデートです。

「Moananuiākea」環太平洋航海レグ6の1日目~3日目のクルーによるアップデートです。

2023年8月8日
レグ6:1日目
動画:https://www.instagram.com/p/CvwC_JABjEG/ 

世界中の新たな港でママ・ホクレアに出会うことはとても素晴らしい光景です。 

今日は、バンクーバー海事博物館でレグ5とレグ6のクルー交代しました。前の航海がどのように進行したかについての説明を受けました。キャプテンたちは陸上でヴァア・シャッフル(人々や荷物、車を必要な場所に移動させることなど)を行いました。好奇心旺盛な人々が立ち寄り、航海やホクレア、エディ・アイカウについて話を聞きに来ました。 

第6レグのクルーとしての最初の仕事は、ホクレアをグランビル島の近くのドックに曳航し、停泊させることでした。これは我々がどのように協力して作業するかを見るいい機会でした。長年にわたるトレーニングが無理なく努力を見せる結果になっていると思います。旅を続けることでますます改善されるでしょう。 

グランビル島への移動は短かったですが、ツアーボート、観光客、黒い鳥が我々が通過するのを見守ってくださったと思います。 安全にドッキングした後、グランビル島マーケットプレイスに行き、夕食を取りました。 

ブリタニー・カマイ

2023年8月9日
レグ6:2日目 
動画:https://www.instagram.com/p/CvxwC_5MJyK/

今日は、どれだけの活動と作業をやっていても、悲しみを振り払うことはできず、私たちの心と思いは分かれていました。ミーティングや作業の間に、クルーたちにマウイのラハイナを襲った壊滅的な火災のニュースが届きました。私たちは家族に連絡を取り、祈りと哀悼の意を捧げ、この火災の規模と拡大していることを知り涙を流しました。私たちの心は、変わり果てたアイナ(大地)とこれらの火災で愛する家族とものを奪われたカナカ仲間たちに対して痛みを感じていました。 

今回の壊滅的な火災のきっかけとなったハリケーンからくる強風や島々の多くの地域での極端な干ばつなど、私たちが現在生きている気候的大惨事は地球温暖化による極端な気象変化の一部として示されているものだと理解しています。それは疑いの余地がありません。この種の損失は防ぐことができるものであり、また、この地球と人々のニーズに対して協働で取り組まなければならない課題としての警告の叫びであると捉えます。その重荷は、既に複数世代にわたる剥奪の苦しみを受けてきた人々が背負ってきましたが、最終的には人類全てに影響を及ぼすでしょう。私たちはオセアニア全体でこの現状を非常によく理解しています。 

では、今何をすべきでしょうか? それは私たちの世代の問題であり、これがこの航海において私たちが背負う最も重要な問いかけの一つでもあると思います。個々に何ができるか、さらに重要なのは、この地球と私たちの生活の軌道を変えることができる協働のアクションとは何か? 私たち一人ひとりにはすべての答えはありませんが、おそらく私たちは共に動き、これらの問題に対してまず先住民の知識と時代を超えて試されてきた知恵を持って取り組むことで解決に向けた機会を得ることができるのかもしれません。これはカヌーの上で毎日やろうとしていることではないでしょうか? 

Mai poina(忘れてはなりません):He waʻa he moku he moku he waʻa (カヌー島で、島はカヌー) 

とりあえず今は、愛してやまない繋がっている人々に私たちは手を差し伸べ、支援とアロハを提供する。そして後世にわたってクプナ(長老たち)の知恵を引き継いでいく中で、残っているもの、すなわち私たちのアイナと互いへのアロハ、そして大切なオハナに対して気配りをするため根気さを持って感謝の気持ちを表していくことが大切だと思います 。 

ジャマイカ・ヘオリメレカラニ・オソリオ

2023年8月9日
レグ6:2日目
 ②

ここ数日、われわれはWaʻa (ヴァア=カヌー)での日々を過ごし、コミュニティの人々とのつながりを築く準備をしてきました。カヌーの清掃作業を通じて、カヌーを安全に動き、乗組員を守るための多くの綱や結び目、プロトコル(儀式)に再び慣れ親しむ時間を過ごせました。そして、今日のカヌーツアーでは、われわれのカヌーの知識の蜘蛛の巣を払い落とし、航海、ママ・ホクレア、そしてカヌーでの経験についてのmoʻolelo(物語)や‘Ike(知識)を共有する時間を過ごしました。長年にわたりホクレアについて学び、フォローしてきた人々がどれだけ多いかを見ることは、感銘を受けるものでした。訪問者の中には、ママ・ヴァアに触発されたストーリーを共有する際に涙を流すほどでした。このカヌーのマナ(力)は遠く広く旅してきたのです。ウア・クーパイアナホ(驚くべきこと)ノー。 

ジャマイカ・ヘオリメレカラニ・オソリオ

2023年8月10日
レグ6:3日目

今日も再び、グランビルアイランドのドックで素晴らしい一日を過ごしました。

朝はクルーにリギングと手順を馴染ませることから始め、キャプテン・ブルースが私たち全員に共有した「イケ(知識、知恵)」に耳を傾ける時間を過ごしました。

昼食は近くのフードマーケットを探索して、午後はコミュニティに対してカヌーを開放しました。多くの人々はただ通りかかるうちにカヌーを見つけ、また多くの人々はわざわざ混雑しているグランビルアイランドへカヌーに会いに訪れました。私たちは世界中からカヌーの生活に興味を持つ人々と出会い、私たちのアロハを広め続けることにつとめました。いよいよバンクーバーでの最後の一日があり、サルトスプリングアイランドに向かう予定です。素敵で好奇心旺盛なバンクーバーの人々との午後のツアーを楽しみたいと思います。

アロハ・ヌイ、

ジョナ・アポ

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