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ポリネシア航海協会、ホクレア5…

ポリネシア航海協会、ホクレア50周年記念の準備を開始

2024.12.26

ポリネシア航海協会(PVS)は、1975年3月8日に初めて入水した伝統航海カヌー、ホクレア50周年記念の準備を進めていること発表しました。これは、半世紀にわたる文化復興、環境保護への提言、そして地球と海との新たな繋がりを記念するものです。

ポリネシア航海協会(PVS)は、1975年3月8日に初めて入水した伝統航海カヌー、ホクレア50周年記念の準備を進めていること発表しました。これは、半世紀にわたる文化復興、環境保護への提言、そして地球と海との新たな繋がりを記念するものです。

ナイノア・トンプソンからのメッセージと1975年のホクレア創立の動画を公開

ポリネシア航海協会(PVS)は、1975年3月8日に初めて入水した伝統航海カヌー、ホクレア50周年記念の準備を進めていること発表しました。これは、半世紀にわたる文化復興、環境保護への提言、そして地球と海との新たな繋がりを記念するものです。

PVSのCEO兼航海師のナイノア・トンプソン氏は、「ホクレアは単なるカヌーではありません。人類の偉大な功績の1つである、太平洋の人々のつながりを再び復活させる夢を象徴しています。私たちは ホクレアの50周年を祝うにあたり、ホクレアを支えてくれた人々に感謝し、私たちを導いてくれたリーダーシップに敬意を表します。そして、ハワイと世界のより良い未来のために航海する次の50年に期待しています。」

PVSはホクレアについての情報発信やイベントを通じて、過去50年間、ホクレアが与えた大きな影響に焦点を当てます。その目玉となるのが、2025年3月8日に開催される第16回クアロア/ハキプウ・カヌー・フェスティバルでのホクレア50周年記念式典です。この式典は、ホノルル市郡公園レクリエーション局と共同で企画され、クアロア・リージョナル・パークで開催されます。クアロアは、ホクレアが初めて海に入水した場所です。過去に敬意を表し、現在を振り返り、未来へのビジョンを発信する祭典は、今後発表予定です。

トンプソン氏は「今、私たちは50年先を見据えています。カヌーと向き合い続けるべきです。それは航海のカヌーに限らず、より良い世界を作りたいという一個人の理想、信念、価値観なのかもしれません。そして、たとえそれが夢であっても、アイデアであっても何かを始めることには価値があります。そして50周年は、私たちが再び夢を見て、信じ、一線を手放す勇気を持つ重要な瞬間なのです。」と付け加えました。

50年近くにわたり、ホクレアは回復力、復興、文化的誇り、環境保護、平和、そして希望の象徴としての役割を果たしてきました。ハーブ・カワイヌイ・カネ氏、ベン・フィニー氏、トミー・ホームズ氏の3名が1973年に非営利団体のポリネシア航海協会を設立し、ハワイではじめて600年ぶりに伝統的な航海カヌーを再現する取り組みとして始めたこの活動は世界に発展しました。1975年の初めての航海から2014年~2017年のマラマ・ホヌア世界航海まで、ホクレアは約30万マイル、15の航海を達成しました。そして、マラマ・ホヌア(地球をいたわる)という共通の価値観を通じて、世代とコミュニティの架け橋となってきました。

過去への敬意と未来を導く

50周年記念式典は、ホクレアの伝統を次のように称えます。

・カヌーとそれを支えてきた人々への感謝:過去50年間にわたり、ホクレアの旅を支えてきた人々とコミュニティを称えます。

・リーダーシップへの称え:ホクレアとポリネシア航海協会を明るい未来へ導いた先見性と航海師たちを称えます。

・進歩を振り返る:ハワイと国際社会が文化復興と環境保護において、どのぐらい進歩してきたか認識する。

・ビジョンを打ち出す:次の50年に向けて、地球の海洋保護、先住民に関する知識の育成、そして次世代にマラマ・ホヌアの価値観を受け継ぎます。

地球と未来の世代をつなぐ

この祝祭は単なる記念日ではなく、行動への呼びかけでもあります。過去50年にわたり、ホクレアは自然との繋がりを取り戻し、地球を守る責任を受け入れるよう、世界中を鼓舞してきました。人類が21世紀の環境問題、特に海洋の健全性に直面している今、ホクレアの教訓はこれまで以上に緊急性が高くなっています。

PVSは若者の参加を促し、文化復興と海洋保護におけるホクレアの役割を理解してもらうことを目的としています。そして、教育者、科学者、先住民コミュニティとのパートナーシップを通して 人、海、地球の相互関係を強化していきます。

地球への感謝

トンプソン氏は、「私たちの島はハワイだけでなく、地球なのです。科学は、私たちのコミュニティが海に影響していることを示しています。この祭典は、ホクレアだけでなく、地球のためのものであります。私たちの唯一のホームであるこの地球を守る責任を思い出させるものです。」と話します。PVSの公式ホームページ、www.hokulea.comにてイベントの詳細を随時アップデートしていきます。

ホクレア50周年のロゴについて

PVSは2人のネイティブ・ハワイアン・アーティスト、ニコール・マカアヒナアロヒロヒ・ジャック氏とサラ・サフリー氏と協力して、ホクレア50周年の特別ロゴを制作しました。デザインには航海の主役である波、海流、風、星、鳥が取り入れられています。星は「導きの星」を意味し、イヴァという鳥は、ガイドのシンボルであり、姉妹カヌーのヒキアナリアとの繋がりもあります。ロゴの形は、PVSの動きと大きな進歩を表し、更に海は人々を隔てるものではなく一体化させるものであるということを示しています。

ポリネシア航海協会について

1973年に設立されたポリネシア航海協会(PVS)は、ポリネシアの伝統的な航海術を永続させることを目的としています。PVSはホクレアやその他の航海カヌーを通じて、文化、環境資源を大切にするよう、世界中のコミュニティに働きかけています。
www.hokulea.com

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