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9. ラパヌイ島 音楽を通して…

9. ラパヌイ島 音楽を通して島の言葉と文化、生き方を学ぶ

2021.07.20

2014年〜2017年、ホクレアは世界18カ国150以上の港を訪れる、Mālama Honua(世界一周航海)へと出航した。「地球をいたわる」航海の中で、地球という島に住む人々に出会い、彼から学んだこと、彼らとのつながりを発信しています。彼らの長い旅も、アメリカを超えいよいよ故郷ハワイの地へ向け、再び太平洋の航路へ。ポリネシアの島、ラパヌイ島では音楽をとおした交流を持ちました。ラパヌイ島の未来を担う子供たちとの出会いの旅を紹介します。

2014年〜2017年、ホクレアは世界18カ国150以上の港を訪れる、Mālama Honua(世界一周航海)へと出航した。「地球をいたわる」航海の中で、地球という島に住む人々に出会い、彼から学んだこと、彼らとのつながりを発信しています。彼らの長い旅も、アメリカを超えいよいよ故郷ハワイの地へ向け、再び太平洋の航路へ。ポリネシアの島、ラパヌイ島では音楽をとおした交流を持ちました。ラパヌイ島の未来を担う子供たちとの出会いの旅を紹介します。

「音楽は魂から真っ直ぐに溢れ出る最も純粋な言語です。この島だけでなく、ポリネシア全体の島の人々が呼吸する空気の一部であり、私たちの一部です。」

と、トキミュージックスクールの創設者の一人である、マハニ・テアベは言います

カメハメハスクールとクラ・オ・サミュエル M・カマカウの生徒達はホクレアクルーとトキミュージックスクールを訪れ、ハワイの伝統文化であるフラの踊りや歌を披露し、トキミュージックスクールの生徒達と共に音楽を奏で、さらに、リサイクルの材料を使って学校の校舎を作る作業を手伝い、1日を過ごしました。

「同じ空間で音楽やダンスを共有する時間はお互いにとって、とても重要なんだ。お互いがそれぞれの一部となって、お互いに理解すること。ダンスや歌、音楽はただの祈りではなく、深いところから我々が何者であるのか、そして何を目指しているのかを表現しているんだ。」

とホクレアのキャプテンであり、伝統航海師のブルースは言います。

マハニは子供の頃からラパヌイで育ちこの島でピアノを学びましたが、島にたった一人しかいないピアノの先生が島から離れてチリへと引っ越すことにりなました。マハニと彼女の両親は、マハニのピアニストになるという夢を叶えるために、先生の後を追って島を離れました。それから、マハニはそのピアノに対する情熱を追い続け、コンサートピアニストになる夢を叶えた後、島へと戻ってきたのです。

マハニ:「この島の残念なところは、島外から誰かが子供達に何かを教えにきても、子供達の好奇心を引き出したところで、教えた先生達は島を離れて行ってしまう。この島では子供達が何らかの才能を持って生まれてきても、それを伸ばす選択肢がない。それで思いついたんです。それならばこの島に、子供達に才能を開花させる機会とその才能を伸ばしていく場所を作ったらどうかって。私たち島の人々と共に私たちの島の言葉で!」

現在、マハニは島に戻り、新たな夢を叶えようとしています。それは、ラパヌイの島の子供達がこの島にいながらにして自分の持つ才能を見つけそれを伸ばしていくこと。そして、島の伝統文化とこの島に存在するもの全てのものに機会を与え救うこと。

トキミュージックスクールは地球に優しいデザインとテクノロジーによって無償でラパヌイの子供達に教育を提供しています。子供達は音楽を通して周りの環境と調和する生き方も学びます。その”周りの環境”にはこの小さな島に流入してくる生物分解できないゴミも含まれています。この学校の校舎は、リサイクルされたタイヤ、段ボールの箱、瓶、缶やプラスチックのボトルが材料となって建てられています。

この日、ホクレアクルーはガラパゴスからラパヌイへの航海中にカヌーで出たゴミを、トキミュージックスクールに持ち込みました。そのゴミを島のリサイクル工場から受け取った、タイヤに詰め込み上から土を被せ、それを上から大きなハンマーで叩いていきます。それは後にセメントで固められ校舎の一部となっていくのです。ホクレアのクルー達、カメハメハスクールとクラ・オ・サミュエル M・カマカウの生徒達、そしてトキミュージックスクールの先生や生徒達、皆で力を合わせてその作業にあたりました。

ブルース:「この航海の目的の一つは教育のあり方を変えていくことでもあるんだ。枠にとらわれず、見方を少し変えてみる。彼らは人々が捨てていくゴミから、この素晴らしい空間を創り出した。」

マハニ:「私達には選択肢があります。私達は、皆で手をつなぎ力を合わせ先祖の知恵を復活させて、島にとって本当に良いものを世界中から島へと持ち込むことを選びました。人々は皆、違いがあり、世界の文化は異なります。それぞれの文化一つ一つが貴重であり、大切にしていくべきものなのです。そのために、私達は共に生きていくこと、お互いに理解しあう事、力を合わせることを学ばなければなりません。私たち、一人一人が、トキ(カヌーを作る手斧)であり、「今」の私達の人生とこの地球というカヌー、そしてそこに生きる子供達の未来を形作っています。それは私達の大きなクリアナ(責務)であり、そのために私達は行動を起こさないといけないのです。」

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