ハワイで学べる学習素材：文化

古代ハワイからの伝統と、さまざまな民族の文化が融合して育まれてきた、ハワイの多様で独自の文化は、日本でも人気のフラ、色鮮やかなレイ、軽快なリズムが心地良いハワイアン・ミュージック、伝統的な祝宴ルアウ、日本文化の影響が残るアロハシャツなどがあります。
こうした文化を体験できるプログラムが多数用意されているので、教育旅行の学習素材として活用できます。

ハワイの風のような軽やかなリズムと、優しい音色のハワイアン・ミュージック。弾く手の動きから、ハワイ語で「ノミが跳ねる」という意味のウクレレは、日本でもおなじみ。またスラックキーギター、ココナッツや竹などで作られた打楽器も欠かせません。

自然を敬いながら、森羅万象に宿る神々に捧げる神聖な踊りがフラ。手足や腰の動きに神への畏敬や、風や雨など自然への共感が表現されています。フラには、儀式の場で踊る厳粛な古典フラ（カヒコ）と、ウクレミハレやギターの音楽で華やかに踊る現代フラ（アウアナ）の2種類があります。

ハワイのファッションを代表する、色鮮やかなアロハシャツは男性の正装。着物をリメイクして作られるなど、日本文化の影響も残ります。女性はムウムウ。宣教師の妻たちがハワイの気候に合わせて袖や襟を切り落としたのが由来です。

子供の誕生や戦いの勝利、収穫などを神に感謝し、家族や仲間と喜びを共にする目的で行われていたルアウ。フラやポリネシアの踊り、ハワイアン料理に加え、ハイライトとなるのが、地面に穴を掘って作られたかまど「イム」に、タロイモの葉で包んだ豚を蒸し焼きにする「イム・セレモニー」です。

古くは神聖なフラを踊るときに必ず身につけていたレイ。現在は、歓迎や祝福、愛情など、「アロハ・スピリット」を象徴するものとして贈り合う習慣があります。生花や貝殻など、その種類はさまざま。レイ・メイキングは、ハワイ文化に触れる貴重な体験のひとつです。

アメリカから移住した宣教師の妻たちが持ち込んだアメリカン・キルトに、樹木や草花・果物など、ハワイの植物などをモチーフとした独自なアレンジが加わり、発展したのがハワイアン・キルト。それぞれのモチーフに意味があり、贈る人への気持ちをデザインに託していると言われています。