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サステナブルな生活をしていく上…

サステナブルな生活をしていく上でハワイ州が目指している6つのチャレンジとは・・・ | POOLO HAWAII CAMP(1日目)

ハワイ州観光局
2021.04.19

ハワイ州観光局とTABIPPOがコラボレーションして次世代を担う「21世紀型のグローバル人材」を育てる教育プログラム「POOLO」。2019年8月に実施した「POOLO HAWAII CAMP」をシェアします!

ハワイ州観光局とTABIPPOがコラボレーションして次世代を担う「21世紀型のグローバル人材」を育てる教育プログラム「POOLO」。2019年8月に実施した「POOLO HAWAII CAMP」をシェアします!

ハワイ州観光局では、(株)TABIPPOが発足した21世紀型のグローバル人材を育成し、新しい学びの場としてオンラインとオフラインの両軸でコミュニティを作るプログラム「POOLO(ポーロ)」と連動し、2019年8月、サステナブルツーリズム(持続可能な観光)をテーマとした「POOLO HAWAII CAMP」を開催しました。

ただ楽しく観光だけをするだけではなく、その土地の文化や歴史を学ぶこと、サステナブルな観光地にするために現地の人々が活動していることなどを理解し、尊重した上で旅行を楽しむこと。それがPOOLOが目指す「21世紀型のグローバル人材」に求められるものです。

8/31〜9/1にかけて実施した「POOLO HAWAII CAMP」で学んだことをレポートします!

サステイナブルをテーマに座学の講義

ハワイ州はSDGsに沿った形で独自の「ハワイ グリーングロースローカル2030」を策定。「Aloha + Challenge」として主に6つの観点で活動を行っています。

1. クリーンエネルギーへの転換

2030年までにハワイのエネルギーの70%をクリーンエネルギーに転換し、さらに再生可能なエネルギー40%増やすことを目標にしています。さらに2045年には、100%代替エネルギーで供給することを目標に。

2. 自然資源の管理

ハワイのマウカ(山)からマカイ(海)の植物まで、海に生息する魚を中心とした生物などの天然資源の損失傾向を抑制する働きをしていきます。例えば、マグロ類を中心に、カジキ類やサワラ、マヒマヒ(シイラ)などの回遊性魚類のオーバーフィッシングを防ぐため、州・連邦政府が定めた規定により、生息数調査や規制が徹底されています。

3.持続可能なスマートコミュニティの形成

2030年までに建造環境の生活のしやすさ復元力を高めていきます。ホノルルに設置されているレンタルシェアバイク「BIKI」もその事例の1つです。

4.廃棄物の削減

発生源の削減(廃棄物を発生させない)ことだったり、リサイクル、生物学的転換、埋め立てからの回避などの手法により、固定廃棄物を70%削減を目標とします。

5. グリーンジョブ・環境教育

これらAloha + Challengeの持続可能な目標達成のために、2030年までに地元のグリーンジョブや環境教育を増やしていくことで地元の方を始め、観光客に対してもそういった働き方を強化していきます。

6. 地元産の食料生産

ハワイ州における食料生産を2倍にし、ハワイ州で消費される食料の20-30%を地元産で賄います。特にフィッシュポンドの復元などを通してハワイ文化も持続可能な継承を推進していく。

「サステイナブルエナジーについて」 by Blue Planet Foundation

元々天然資源が少ないハワイ。ハワイの電気の70%はが石炭や原油に頼っている現状を受け止めつつ、「自分たちの生活を持続的に守っていく(サステナブル)」ために何ができるか向き合いながら活動をされています。

現在は、100万トン/1日あたりもの地球温暖汚染物質が排出されています。これにより2019年時点までに実際に地球温暖化はどんどん深刻化しているのが現状です。

ハワイ島を筆頭に今ではカウアイ島でも非常に多くのクリーンエネルギーによる電力供給を実現しています。特にカウアイ島は2014年以降ソーラーパネルの普及により急激に増加し、オアフ島でもカフク地域で風車がたくさん設置されたり、昨年にはJTBがハワイで初の電気バスを導入しました。

未来の子どもたちや地球のため、子どもたちにエネルギーの再生について考えてもらう取り組みなどをハワイでは積極的に行っています。

「ビーチクリーンアップ、海洋保全」by Sustainable coastlines Hawaii

ノースショアにはプラスティックなど漂流ゴミが流れ着くのですが、これはアメリカや日本、中国などで廃棄されたプラスティックゴミが海流に乗ってたどり着くということで、ノースショア始め東海岸はその問題がとても深刻です。

毎日のように漁具などのプラスティックゴミやマイクロプラスティックが流れ着くので、毎日ボランティアを募ってビーチクリーンアップを行っています。

また、政策として取り入れてもらうことだったり、飲食店にもプラスティックを使わないような啓蒙活動をしているそう。そうやって少しずつ人々の意識から変えていく活動をされています。

もちろん、子どもたちへの教育も欠かせません。学校のプログラムにもビーチクリーンアップのボランティアをお願いしていますが、ゴミを拾うことを通して、環境についてどういうことができるかを考えてもらうキッカケを作っています。

ひとつのキッカケとして1人1人の私生活が変わっていくことが最も重要で、それは身近な生活レベルからでもはじめられます。コーヒーを飲む時にストローを使わない、マイボトルを持ち歩きペットボトルは買わないことなど、私たち一人ひとりが取り組めることはたくさんあります。

「ハワイアン文化のサステイナブルについて」by Malama Look Ea Foundation

かつて、マイリクカヒ王が考案した「フィッシュポンド」という手法で養魚を行っていて、これは「ハワイの文化」として受け継がれてきました。しかし、今では埋め立てで行われ住宅地が作られたりと、以前はオアフ島に100ヶ所、モロカイ島に40ヶ所もあったけれど今ではハワイ全体で40ヶ所しか残ってないとのこと。

代々受け継がれてきた大切なハワイ文化のひとつでもあるフィッシュポンドを次世代へも継承していくために、若年層へもその大切さを知ってもらうこと、価値ある文化や習慣をありのままの形で未来へ残していくことを伝えていく活動を行っています。

今回ご紹介したNPO団体の活動は、ハワイで行われているごく一部の例であり、そのほかにも多数若者たちが中心となって発信している「マラママインド」を継承する団体があります。そして日本も同様に日本が誇る大切な文化や自然、歴史を守っている団体がたくさんあるはずです。
今回の講義では、ハワイのことはもちろん、私たちが住む日本の未来についても改めて考えさせられる機会となりました。

そして2日目は実際にサステナブルなハワイを作るために活動するNPO団体への訪問&体験談を行いました。2日目の様子はこちらからご覧いただけます。

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