地上最古の海洋生物の一種である…
地上最古の海洋生物の一種であるウミガメ 彼らを絶滅の危機から保護する「マラマ イ ナ ホヌ」
ハワイ州の島々では、ビーチにウミガメが上陸して甲羅干しをする様子が見られます。ウミガメはハワイを象徴する存在ですが20世紀初頭からの乱獲により1960年代には絶滅に瀕するまで減少しました。しかしハワイのコミュニティの支援と州および連邦の保護のおかげで、最近のハワイのウミガメは少しづつ数も増えてきており、そこには「マラマ イ ナ ホヌ(亀の保護)」と言う団体の活動があります。ハワイのウミガメを保護するための彼たちの取り組みをここでご紹介します。
ハワイ州の島々では、ビーチにウミガメが上陸して甲羅干しをする様子が見られます。ウミガメはハワイを象徴する存在ですが20世紀初頭からの乱獲により1960年代には絶滅に瀕するまで減少しました。しかしハワイのコミュニティの支援と州および連邦の保護のおかげで、最近のハワイのウミガメは少しづつ数も増えてきており、そこには「マラマ イ ナ ホヌ(亀の保護)」と言う団体の活動があります。ハワイのウミガメを保護するための彼たちの取り組みをここでご紹介します。
マラマ イ ナ ホヌ(Mālama i nā honu)
“マラマ イ ナ ホヌ”は、ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(Hawaii Tourism Authority)とアメリカ海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration)などの共同出資によってできたハワイのウミガメを保護する非営利団体です。現在この団体には「ホヌ・ガーディアン」と呼ばれる市民ボランティアがおり、カメがビーチに現れるとウミガメを見にくる人たちにウミガメについての正しい知識や行動を伝え認識してもらう役割を担っています。「ホヌ・ガーディアンズ」はウミガメが浜に上がってくると、ウミガメを人間から守るために3mのスペースをとりロープで囲みます。また、人々からのウミガメについての様々な質問にも答えています。人々の意識向上を、教育、支援活動を通じて、ウミガメの安全を保証しています。
ホヌ・ガーディアンズ
ボランティアベースの彼たちは、朝10時から日没までウミガメが現れるビーチにいます。1日3回のシフト制で年間を通して132人(2022年2月現在)のボランティアが交代制で毎日ビーチに来ています。彼たちはビーチを訪れる人々の教育と、浜に上がったウミガメの保護の他に、ウミガメのデータを集めることもホヌ・ガーディアンの仕事です。浜辺にくるすべてのカメたちには名前がついており、カメの顔のマークは人間で言えば指紋のようなもので、どのカメが誰なのかを見分けることができる写真のリストも携帯しています。どのカメが海から浜に上がってきたのか時間を記録して、データの収集もホヌ・ガーディアンの大きな仕事となっています。
ウミガメを保護するためにみんなができること
- ・接近したり触ったり、追いかけたり後をつけたりしないでください
- ・餌を与えないでください
- ・ボートなどの海での乗り物を運転するときにはウミガメに注意を払ってください
- ・海やビーチにごみを捨てないでください
- ・海やビーチでゴミや釣り糸などを見つけたら拾って正しい場所に捨ててください
- ・べっ甲など甲羅製の商品を買わないでください
近年ではウミガメは毎年5%を超える数の増加を遂げています。ウミガメの保護活動がサスティナブルに必要であることは必須です。人間がウミガメの近くに寄ったり、えさを与えたり脅かすことにより、ウミガメの行動は変化し、慢性的にこのような行動が続けられると、カメは生息地を離れて行くことになります。しかし人間が少なくとも3mの距離を保つことでカメの日光浴や採餌行動は変化を示さないと言われています。現在も多くの観光客がウミガメを見に来るノースショアーの特定のビーチに、ウミガメが他の場所に行かずに変わることなく甲羅干しに来ている事実は、マラマイナホヌの活動の成功の証です。
海洋野生動物が来る浜辺の看板
野生のウミガメやアザラシなどが来るビーチには、様々な看板が立てられています。是非意味を理解し従いましょう。
ホヌ・ガーディアンがいるビーチでは、日本語のパンフレットをもらうことができます。
ハワイのウミガメを日本語で学ぶには
マラマ イ ナ ホヌのウェブサイトhttps://malamanahonu.org/information/ から、左上の「Japanese」を選ぶと、日本語ですべての情報を閲覧することができます。
現在発見されているすべてのウミガメの写真と名前、ウミガメの生態、マラマ イ ナ ホヌの活動内容など様々な情報をここから知ることができます。
「マラマ イ ナ ホヌ」はグッズを販売しています
Tシャツ、タオル、カップ、スパッツなど、100点以上のマラマイナホヌのロゴマークが入ったアイテムが販売されています。日本へも郵送してくれます。
ウェブサイト:https://malamanahonu.creator-spring.com/?