メリー・モナーク・フェスティバル (Merrie Monarch Festival）

ハワイ最大規模の歴史が最も古い祭典として知られているフラ界のオリンピックとして称される「メリー・モナーク・フェスティバル」。ハワイが誇る「メリー・モナーク・フェスティバル」とは一体どんな祭典なのでしょうか。

メリー・モナーク・フェスティバルとは？

毎年イースター（復活祭）の直後の４月に行われる最大のフラ競技会「メリー・モナーク・フェスティバル」は選び抜かれたハラウ・フラ（フラスクール）が、年に１度ハワイ島のヒロ（Hilo) に集結し、３夜に渡って競技が行われています。この大会はハワイでテレビ中継されるほか、オンラインを通じて全世界に放映されるほど重要なイベントとなっています。選出されるのはごくわずかであるため、ハワイのフラダンサーにとって憧れの舞台でもあり、なかでも賞を獲得するフラは、ハワイのフラ界が世界に向けて発信する「これが正統なフラだ、本物のフラだ」というメッセージともなるとても栄誉ある賞となります。

ストーリー

この大会の始まりは、1964年。1960年にハワイ島のヒロで津波が起こり、砂糖きび農業も打撃を受けてしまったため、町を復興しもっと多くのハワイの人々にヒロに来てもらい、観光を誘致するためのイベントとして創設されました。

実際にフラ競技がこのフェスティバルに加わったのは1971年からのお話し。それまではカラカウア王の髭そっくりさんコンテストやリレー走、カラカウア王の戴冠式舞踏会を模した夜会など、お祭り的で素朴なイベントとして知られていました。ヒロの町や経済を復興させるために、ハワイ島郡公園･娯楽課の文化ディレクターだったドロシー･トンプソンさんは、ヒロ出身のフラの大家、ジョージ･ナオペ氏、同じくイオラニ・ルアヒネやロカリア・モンゴメリーなど名だたるクムフラ（フラの師）たちの助言を得て、1971年以降から、ハワイ伝統の芸術であるフラを中心に捉える文化イベントとして再スタートしたことをきっかけに現在のメリー・モナーク・フェスティバルとなりました。

大会について

計3日間に渡ってイベントは行われますが競技内容は以下の通りです。

1日目：ミス・アロハ・フラ競技
女性ソロ部門の競技です。各ハーラウ（フラ教室）の代表として選ばれた女性がソロで踊ります。
最初にカヒコ（古典）部門が競われ、続いてアウアナ（モダン）部門、審査、授賞式と続きます。カヒコ、アウアナの総合最高点のダンサーが、ミス・アロハ・フラに輝きます。この競技への条件資格は年齢が18歳から25歳であること、未婚で子供を持たないことになります。

２日目：団体カヒコ競技
女性グループ、男性グループがランダムに出場する古典フラの競技となっています。オリ（詠唱）、カイ（入場の踊り）、メレ（演舞曲）、ホイ（退場の踊り）と４つのパートに分かれて時間以内で競い合います。

３日目：団体アウアナ競技
前日の出場グループが同じ順番でステージに立ち、生演奏の歌と音楽に合わせて踊るアウアナ競技です。カイ（入場の踊り）、メレ（演舞曲）、ホイ（退場の踊り）と３つのパートを時間内で競技します。
アウアナ競技後、審査、授賞式が行われます。

下記各部門の入賞グループが発表されます。

• 団体男性カヒコ部門
• 団体女性カヒコ部門
• 団体男性アウアナ部門
• 団体女性アウアナ部門
• 団体男性総合
• 団体女性総合
• 団体総合優勝

2021年のメリー・モナーク・フェスティバルの開催

第57回メリー・モナーク・フェスティバルはフラ競技会のみが無観客での開催となりました。
競技会はハワイ時間6月24日から26日の3日間で開催され、今年は15ハラウ、ダンサーは最大20名までと縮小されて行われます。ワヒネ（女性部門）11組、カネ（男性部門）8組、7名のミス・アロハ・フラの参加が予定されています。競技会の模様と優勝者の発表は、7月1、2、3日にハワイのテレビ局『Hawaii News Now (KFVE)』での放映予定、そしてインターネットでも配信されます。日本からフラの祭典をお楽しみいただけますので、お見逃しなく！詳細は以下のコラムよりご確認いただけます。

イベント詳細