ハワイを知る～ハワイ州の花 ・ 木 ・ 魚 ・ 鳥～

ハワイの州花「マオ・ハウ・ヘレ」

ハワイの州花は、ハワイ固有種の「マオ・ハウ・ヘレ」です。実は、マオ・ハウ・ヘレは第2代の州花として1988年に指定されました。初代は赤いハイビスカス（コキオ・ウラ）でしたが、このハイビスカスが純粋なハワイ固有種であるかどうかはっきりとしなかったこと、さらにきわめて限られた土地にしか自生していなかったことを理由に変更になったのです。

ハワイの州木「ククイ」

ハワイの州木であるククイは、その昔ポリネシア人がカヌーで持ち込んだといわれる伝統植物(カヌープランツ)で、ハワイの人々の生活と密接に関わってきました。実、枝、葉、花、幹、根に至るすべてが、生活の中で活かされ欠かせない植物だったのです。ククイの実は、割ると中に白い油分があります。これは仁（じん）と呼ばれ、古代ハワイでは灯火の燃料として用いられました。仁の油分は全体の50％以上にもなり、生のものでも火であぶると点火します。仁は、ロミロミと呼ばれるハワイ式マッサージのオイルにも使われたほか、切り傷の手当や、便秘薬や下剤しても用いられました。

ハワイの州魚「フムフムヌクヌクアプアア」

「豚のように鳴く角ばった魚」という意味の名をもつ、ハワイの州魚フムフムヌクヌクアプアアです。とても色鮮やかで特徴的ですが、実は一時期認定期限が切れてしまったために「ハワイに州魚はいない」とメディアに報道されたことがありました。フムフムヌクヌクアプアア(Rectangular Triggerfish／タスキモンガラ)は、2006年の州議会で州魚として再び復位したという経緯があります。

ハワイの州鳥「ネネ」

ハワイの州鳥、「ネネ」。「ネーネー」という鳴き声が名前の由来です。先祖は北米が原産と言われるカナダガンで、残念ながら野生のネネは1951年に絶滅してしまいました。しかし、個人が約30羽を飼育していたため、この群れから繁殖をし、現在では2000羽とも3000羽とも言われるほど生息数が増えています。
ネネはカウアイ島ではワイメア渓谷のコケエ周辺をはじめ、ハワイ島のマウナ・ロア山麓やキラウエア周辺、フアラライ山の山麓などに見られます。マウイ島ではハレアカラ周辺、オアフ島ではワイメア植物園やホノルル動物園などで飼育されています。

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