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Rapid ‘ŌHI‘A death~オヒアレフアを枯死問題から守ろう~

2021.04.21

ハワイ州には、約3億5,000万本ものオヒアレフアが自生しているといわれています。ハワイの原生林はオヒアレフアの森ともいわれるほど。ポリネシア人がハワイへやってくるよりも昔から存在する大切なハワイの固有種です。ハワイの人々の生活に密接にかかわってきた植物であり、多くの動植物が生きていくための環境としても欠かせないオヒアレフア。そんなオヒアレフアが今、枯死問題に直面しているのです。

ハワイ州には、約3億5,000万本ものオヒアレフアが自生しているといわれています。ハワイの原生林はオヒアレフアの森ともいわれるほど。ポリネシア人がハワイへやってくるよりも昔から存在する大切なハワイの固有種です。ハワイの人々の生活に密接にかかわってきた植物であり、多くの動植物が生きていくための環境としても欠かせないオヒアレフア。そんなオヒアレフアが今、枯死問題に直面しているのです。

Rapid ‘ŌHI‘A death(オヒアレフアの枯死)とは

ハワイ諸島に自生するハワイ固有種のオヒアレフアは、枯死問題に直面しています。ハワイ島で発見された後、研究を経て2種類の真菌が原因もたらされる感染症であることが究明されました。Rapid‘Ōhi‘a Death (ROD)は、初めて特定されたのは2014年と最近のことですが、のちに2010年に枯死したオヒアレフアもこの真菌に侵されていたことが明らかとなりました。しかし、この真菌については、ハワイ原産でないことは確認されましたが、どこからやってきたかまではまだ正確には分かっていないのです。

今、オヒアレフアに起きていること

では、この感染症はどのようにして広がり、どんな影響を及ぼすのでしょうか。真菌は、オヒアの木を傷つけてしまうことで入り込みます。木の幹にどんどん浸食し、水分を運ぶことができなくなり、枯れてしまうのです。そして、オヒアレフアに集まる虫たちや、感染した木を伐採するときにでる木くずなどが風で運ばれることで、広がってゆくといわれています。ハワイ島で発見されたRODですが、残念ながら隣島へも広がり、カウアイ島で約100本、オアフ島で4本、マウイ島で1本のオヒアレフアの感染がこれまでに確認されています。

オヒアレフアを守り、美しい森を未来へ

オヒアレフアは、過酷な環境にも適応できる生命力をもつ植物です。ハワイ島では、植物が根付いていない溶岩台地に根を張り、鮮やかな花を咲かせているオヒアレフアを鑑賞できます。オヒアレフアの樹高は、20~30cmのものから30mを超すものまであります。環境とともに生きていることがよくわかりますよね。

ハワイでは、RODに関する研究のほかにも、ハイキングトレイルに靴の泥を落とすためのステーションが設置されるなど、オヒアレフアを守り、美しい森を未来へとつないでいくための様々な活動や対策が行われています。

黄色い花のオヒアレフア

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