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ハワイの海を守ろう~マウイオー…

ハワイの海を守ろう~マウイオーシャンセンター海洋研究所(MOCMI)の活動とは~

2021.04.22

ハワイの海は、サンゴ礁やウミガメ、モンクシール、マンタ、イルカ、クジラなど多くの海洋生物にとって大切なホームです。ハワイの海の環境を守るため、様々な団体が保全活動に取り組んでいます。マウイ島にあるマウイ・オーシャン・センター海洋研究所(MOCMI: Maui Ocean Center Marine Institute)の活動を皆さんに紹介します。

ハワイの海は、サンゴ礁やウミガメ、モンクシール、マンタ、イルカ、クジラなど多くの海洋生物にとって大切なホームです。ハワイの海の環境を守るため、様々な団体が保全活動に取り組んでいます。マウイ島にあるマウイ・オーシャン・センター海洋研究所(MOCMI: Maui Ocean Center Marine Institute)の活動を皆さんに紹介します。

ハワイの海の生き物に出会える水族館

マウイ島中部マアラエア湾にあるハワイ最大規模の水族館が「マウイ・オーシャン・センター」です。ハワイの海の神秘と海洋生物への理解を深め、環境の保護を促進する目的で1998年に設立され、総面積3エーカーの敷地内には、世界有数のサンゴ礁やウミガメをはじめ、ハワイ固有の海洋生物を多数展示しています。海洋学者によるプレゼンテーションや最先端の展示を通して、海中世界を探検し、海洋環境への理解を深めることができます。ハワイの海に生息する海洋生物が自然の生態系に近い環境で飼育されています。

2016年に設立された非営利組織、マウイ・オーシャン・センター海洋研究所(MOCMI)

2016年4月、施設内に非営利組織として「マウイ・オーシャン・センター海洋研究所(MOCMI)」が設立されました。①絶滅の危機に瀕したウミガメの保護プログラムの確立②希少なハワイ固有のサンゴの培養施設の運営、そして③海洋科学分野における人材育成のための教育プログラムの提供という3本柱で活動をしています。

ウミガメの保護プログラム

MOCIMのウミガメ保護のためのホットラインに寄せられる連絡の80%以上は、釣り糸がからまってしまったウミガメの救助要請です。ウミガメだけでなく、モンクシールやマンタなどの海洋生物や、サンゴ礁までが傷ついています。こうした課題の解決に向けて、MOCIMでは、2018年より「 Fishing Line Recycling Program (FLRP) /釣り糸リサイクルプログラム」を開始しました。マウイ島では、34か所に釣り糸用のリサイクルビンが設置され、釣り人への啓蒙を行っています。また、マウイ・オーシャン・センター内に、怪我や病気で保護されたウミガメの回復に必要な安全な場所と医療ケアを提供するリハビリセンターを設け、自然へと還す海への放流活動も行っています。

Credit: Marine Institute Maui Ocean Center

MOCIMによって保護されたウミガメは、米粒程度の大きさのPITタグと、甲羅にその年で何番目に保護されたウミガメかがわかるサイン(ウミガメには無害な素材で作られています)をつけて海へと放流されます。そして、ウミガメを見守りながら、生息地へ行動などのデータを改修し、未来への保護へとつなげています。

Credit: Marine Institute Maui Ocean Center

サンゴの保護

気候変動や海の温暖化や酸性化、そして有害な化学物質の流出。ハワイでも、サンゴの数が急激に減少しています。MOCMIでは、米国で4つしかない「コーラルバンク(サンゴの貯蔵庫)」の1つを運営しています。ハワイのすべての希少種および固有種のサンゴの保護に努めています。 ハワイ州の水産資源課と連携して珊瑚の保護と培養の研究を行っているマウイ・オーシャン・センターがこれまでに蓄積したノウハウと知識、インフラを最大限に活用し、珊瑚の保護活動に取り組んでいます。

Credit: Marine Institute Maui Ocean Center

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