サスティナブル・コーストラインズ・ハワイが取り組むハワイの海洋環境を学ぶためのAIR Stationとは？

サスティナブル・コーストラインズ・ハワイは、活動目的である気軽に参加でき、すべての参加者にとって楽しく実用的な学習に繋がるようなプロジェクトやイベントなどを提供しています。そんなサスティナブル・コーストラインズ・ハワイが、週に2回開催しているハワイの海洋環境問題とその環境を守るために私たちができることは何なのかということを伝えるための施設、AIR Station。ここでは、そのAIR Stationをご紹介します。

AIR Stationとは？

AIR Stationは*PARLEY協力のもと、次世代に向けて海洋汚染について教育し、海洋保護のコミュニティハブとしての役割を果たすために建てられたプレハブの建物のことを言います。AIRは”Avoid (避ける)”, “Intercept (阻止する)”, “Redesign (再設計する)”の頭文字と”呼吸する”という意味を掛け合わせて作られています。ビショップ ミュージアム館内の芝生エリアに構えているAIR Stationは、サスティナブル・コーストラインズ・ハワイがミュージアム訪問者にハワイで起きている海洋問題の深刻さを伝え、再び自然や海洋環境と繋がることを意味する”Reconnect”の重要性を伝えるために設けています。（現在はハワイ州の新型コロナウイルスのガイドラインに沿って人数制限を設けています。）

同ステーションではサスティナブル・コーストラインズ・ハワイが行っているビーチクリーンアップなどで回収したマイクロプラスチックを種類別に分け、分別や、熱処理、リサイクルを行うための機械の展示を行っています。その他にも、生きているサンゴ礁を顕微鏡でみた映像などの展示がされています。その他にも、サスティナブル・コーストラインズ・ハワイが掲げている方針やハワイで起きている海洋汚染の状況、同団体が行っているプロジェクトの内容などが盛り込まれたプレゼンテーションなども行われています。ハワイの海洋環境問題の1つでもあるマイクロプラスチックはどのようにしてハワイに流れ込んでくるのか、ハワイの環境にどのような影響を与えているのかなどを真剣に考えさせられるプログラムを提供しています。

• 

• 

サスティナブル・コーストラインズ・ハワイはこのAIR Stationの設置を通して、ミュージアム訪問者にハワイで起きている海洋問題の深刻さを伝え、Reconnectする重要性を伝えるだけでなく、現在のプラスチックを使用する際の”Reduce Reuse Recycle”の概念を、将来的にはリサイクルを最終手段として捉え、リサイクルをするとしても、プラスチックごみが自然に流失してまうのを防ぐために、できるものは極力アップサイクルし、最終的にはプラスチックの使用をやめていくという概念を伝えていくことを目標としています。

また、コミュニティハブを設置することで、環境保護の様々な分野で活躍する環境保護団体を招いてコミュニティ同士お互いに刺激し合えるような環境づくりを目指しています。同団体はPARLEY提供のプラスチックごみを再利用する機械を使い、植木鉢や小物を作成しているそうで、今後も椅子や実用的なものに変えられていくことを目指しています。（現在こちらの商品は販売されておりません）

• 

• 

• 

• 

*PARLEYとは

PARLEYと呼ばれるニューヨークを拠点とするプラスチック汚染から海を守るために結成された海洋保護団体。

同団体はサスティナブル・コーストラインズ・ハワイをはじめ、海洋環境を守るために結成された団体や大手スポーツメーカーのアディダスやファッションブランドのステラマッカトニーなどと提携し、海洋汚染から海を守るためアップサイクルされた「オーシャン プラスチック®（Ocean Plastic®）」素材を提供したりとさまざまな活動を行っている。

AIR Station 概要

実施日：水曜日、金曜日

時間：午前10時～10時45分、午後2時～午後2時45分 （金曜日は午前10時～10時45分のみ）

実施期間：2021年4月～10月

開催場所：ビショップ ミュージアム館内、中央の芝生エリア

料金：無料（ビショップ ミュージアムへの館内料金は別途要）

事前予約：以下ウェブサイトにてオンラインで事前予約可能（予約なしのウォークインも可）