ハワイのワイルド・ウエスト(イースト)?!、パホア・タウン

2014.01.14

ハワイ島は東西南北に岬が突き出した四角形をしています。その東側の角の当たるのがプナ地区。熱帯雨林が広がり、手つかずの土地がたくさん残ります。ハワイのワイルド・ウエストならぬ、ワイルド・イーストとも形容できるエリアです。
 
そして、プナ地区の中心街にあたるのがパホアという町。
 
パホアは、周囲に広がる森から材木を切り出す製材所の拠点として栄えた町。西部開拓時代、アメリカ本土では破竹の勢いで鉄道敷設が進みます。その線路の枕木としてパホア製オヒアの材木が重宝され、19世紀後半から20世紀はじめに掛けて町は繁栄を遂げることになったのです。その時代の名残か、古い建物が並ぶメインストリートは、どこか西部劇の映画にでてくるような佇まいです。

交通の主役が車に取って代わられた後、パホアは静かな過疎の村へと戻ります。ところが1970年代、この人里離れた村を見つけて移り住んで来たのがヒッピーの若者たち。以来パホアは、ヒッピーカルチャーとローカルのノリが混じり合う、個性的なカラーを持つ町として少しづつ賑やかさを取り戻してきました。

最近は周囲に大規模な住宅地が開発され、新しいショッピングセンターもオープン。車の往来も人の数もずいぶん増えました。それでも昔ながらの佇まいや、永いこと商いを続けるレストランはそのまま。溶岩大地で有名なカラパナやハワイ唯一の温泉アハラヌイ・ポンドへ行く途中、立ち寄ってみてはどうでしょう。ハワイの中でも他にはない、個性的な表情が楽しめる町です。

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