ALOHA ʻĀina@Maui nui #4 Paeloko

2015.03.28

島の西半分の北側、ワイヘエはALOHA ʻĀina@Maui nuiの第三回でお話ししたナー・ヴァイ・エハーの一つ。マウナ・カハーラーヴァイ(ウエスト・マウイ・マウンテン)から海に向かって広がるワイヘエ地域に、パエロコと呼ばれる場所があります。

私のクムである、クムフラのホークーラニ・ホルトさんが関わる場所なので、パエロコは私にとって身近な土地です。山から流れる小川の水が流れやすいように木の枝を切ったり、雑草を取り払ったりするほか、レイなどの使う植物を育てたりなど、フラ・ハーラウのみんなで手をかけています。

このパエロコ、実はいろいろなお話の伝わる場所で、その一つにマウイ島の名前にもなっている、半神マーウイのとりわけ有名な太陽を捕まえる伝説があるのです。

伝説はマーウイのお母さんであるヒナ、月の女神でもあり、マウイ・ヌイの一つの島、モロカイ島の母でもあると言われる彼女が、カパと呼ばれる布を作るのに太陽の光がもっと長く必要だったため、マーウイに太陽を捕まえるように頼むところから始まります。マーウイは彼のおばあさんの力も借りて太陽を捕まえることに成功するのですが、その成功の鍵となったのは、おばあさんから授かった魔法の手斧と、特別な力を持つ椰子の木の繊維で作られた紐です。

お話によると、特別な力を持つ椰子の木とは、二つあるハワイ固有の椰子の木(ニウ)の一つでニウ・ヒヴァと呼ばれるもの。ニウ・ヒヴァは食用でもありましたが、特に儀式や医療に使われるニウでした。マーウイはどうやらパエロコでニウ・ヒヴァをとり、紐を作ったようなのです。残念ながら、近代ハワイは歴史の流れにもまれ、私のクムがパエロコを管理することになったときには、ニウ・ヒヴァはなくなっていたそうですが、言い伝えにあったようにニウ・ヒヴァを植え、土地を蘇らせています。

現在もマウイ島の人々にとって大切にされている半神マーウイの物語は、パエロコで子どもたちや大人たちがカルチャープログラムを行う度に語り継がれ、マーウイの使ったニウ・ヒヴァの紐の話は、特に子どもたちに大人気。その話の語り手となることの多い、カルチュラルプログラムダイレクターでもあるアンティ・レイが、マーウイのお母さんのように、有名なカパの作り手であることも、私にはとっても興味深いのです。

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