ハワイアンにとって大切な植物・ハラ

2015.03.10

ハワイ語ではハラというパンダナスの木は、熱帯の海辺によく生えるタコノキ科の植物。このハラは、ハワイアンにとって、昔からとても大切な植物でした。

ハワイに興味ある方なら、ラウハラという工芸品のことを見たり聞いたことも多いでしょう。わらのような色の葉を正方形が並ぶように編み込んだかごなどをハワイで見かけるたら、それがラウハラ細工。これはハラの葉っぱの乾いたものをなめして細く裂いたものを使って作るのです。

ハラの葉っぱは強靭で、耐久性がありながら柔軟性もあるので、編み込み細工に最適です。そのことを知っていたハワイアンたちは、ハラのラウ(葉っぱ)で物を運んだり収納したりするバスケットや敷物を作ったのでした。ハラにはパイナップルに似た集合果が実ります。ハワイアンアはこれはレイに使ったり、実の根元がブラシ状になっているのを利用して刷毛として使いました。また枝や幹は建材として、雄株から採れる花からは、香水を作ったといいます。

このハラの木は、コアやマイレなど、数が少なくなってしまった固有植物とは違い、今もいたるところで見ることができます。ハワイ島では、ヒロのケアウカハというエリアや、プナの海沿いを走るレッド・ロードなどで群生しているハラの林が見事です。

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