ハワイ州の昆虫は、カメハメハ王の名を冠したチョウチョ

2014.09.02

ハワイ州のシンボルにはさまざまな動植物が使われています。例えば州の花は黄色のハイビスカス。州の鳥はネネ、州の魚はフムフムヌクヌクアプアアです。どれもハワイやその近海ならではの固有動植物です 。

あまり知られていないかもしれませんが、州のシンボルにはなんと昆虫も指名されています。それがこの写真のカメハメハ・バタフライ(名前の由来はカメハメハ王朝から)。オレンジとブラックの模様に白い斑点がはいったこの美しいチョウチョは、ハワイに生存する二種の固有種蝶のひとつ。かつてはヒロ湾周辺にもたくさんいたといいますが、現在はなかなか見つけるのが難しくなってきています。

幼虫は、ママキ(これもハワイ固有の樹木で、葉はお茶として利用)の葉っぱを好み、成虫は花の蜜のほか、コアの樹液を好むといわれてます。このため、今ではある程度標高のあるハワイ固有の原生林が残っているところに住んでいる可能性が高いようです。

コアの原生林が多く残るビッグアイランドはハワイ全島の中でも目撃件数が多い場所。もしハワイ島の森の中をハイキングするチャンスがあったら、ぜひこの珍しいチョウチョの姿も探してみてください。

※ハワイ大学のカメハメハ・バタフライのリサーチ計画“プレレフア・プロジェクト”では、一般の人からの目撃情報を募集中。
↓詳しくはこちら(英語のみ)
https://cms.ctahr.hawaii.edu/pulelehua/

Photo credit: University of Hawaii

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