ヒロの街に抱かれた湾

2014.10.21

ヒロはハワイ島の首都で、ホノルルにつぐハワイ第二の街。Hiloはハワイ語で「ねじれた」とか「三日月(厳密にいうと新月から一日目の月)」という意味があり、ヒロ湾を囲むように広がった街並みがちょうど三日月のような形だったことから、ヒロの街はクレセント・シティ(三日月の町)と呼ばれることもあります。

街に抱かれたかのように広がるヒロ湾に降り立ってみると、水際は溶岩が混じった黒灰色の砂に玉砂利が混じったビーチ。そして、たくさんのアウトリガー・カヌーが並んでいます。

ハワイ島東側の海は外洋に面しているためけっこう荒々しいのですが、入り江になったヒロ周辺だけは穏やか。このためヒロ湾は、パドリング(アウトリガー・カヌー)のメッカになっているのです。シーズンの夏になると、夕方仕事や学校を終えたパドラーたちが三々五々集まり、カヌーを漕ぎ出しては練習にいそしむ姿が風物詩になります。

晴れた日には湾の向こうにマウナケアも臨める、ヒロ湾。ヒロオネという有名なハワイアン・ソングの舞台にもなったこのビーチは、ヒロがヒロたる由縁ともいえる場所なのです。

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