オアフ島には、ハワイ産の原料やハワイならではのフレーバーの食べ物を生産する工場がいくつもあります。工場見学は以前から行われていましたが、ここ最近、日本語でのツアーが増え、オアフ島で新たに訪れて楽しいスポットとして注目され始めました。そこで、この特集では、日本語ツアーを催行しているハワイブランドを中心にご紹介。合わせて、ツアーはないものの、人気チップスの工場直営店情報も合わせてお届けします。
”Tree to Bar”カカオ栽培から製造までオアフ島で行うクラフトチョコレート
ハワイは全米で唯一カカオが採れる州。そんな貴重で特別なカカオを栽培から製品化まで行っているのが、ワイキキから車で約20分、カアアコの街角にあるロノハナチョコレートです。
ここで行なわれている工場見学は、まずラウンジにてチョコレートについてのクイズやお話を聞いた後、ロノハナが運営管理するオアフ島ノースショアのカカオ畑のビデオを鑑賞。そもそもカカオがどんな形なのか、生の実を乾いたカカオ豆にするまでの工程を学びます。カカオの生の実の試食もあり、どれだけの手間ひまをかけてチョコレートが出来るのかが、分かってきます。そして工場内へ。チョコレートの甘い香りが広がる工場では、製造工程順に見学していきます。途中、カカオニブ、タイミングが合えば板チョコ前のチョコレートを食べてみることも。ラウンジに戻ったら、今見学した工程を思い浮かべ、チョコレートの風味を感じながら試食を楽しみます。
ツアーは全行程約90分。ツアーが終わったら隣接のショップでお土産ショッピング! ツアー参加者だけの当日限定割引もあります。日本語ツアーは基本、毎週水曜日午前11時からで、所要時間は約1時半。料金は13歳以上1人$56、8〜12歳は1人 $46 、要予約。ツアーの申し込み、詳細は公式サイトへ。
ロノハナチョコレート
Lonohana Estate Chocolate
住所:711 Queen Street, Honolulu, HI 96813
電話:(808)517-4475
今年創業104周年のダイヤモンドベーカリー
ダウンタウンから車で約10分、ワイキキからは車で約30分のカリヒというエリアに、今年創業104年のダイヤモンドベーカリーの工場があります。ベーカリーといってもパンではなく、クラッカーやビスケット、クッキーを製造していて、ローカルにとても人気のあるハワイブランドです。
カリヒの工場地帯で一際目立つ黄色い建物が目印。ツアー参加者は工場併設のショップに集合。12名ほどが開始を待っています。まず、会社の歴史を、ガイドさんの説明とともにスライドを見ながら学びます。日本からハワイに渡った移民たちが始めたビジネスはハワイに数多くありますが、ダイヤモンドベーカリーもそのひとつ。
説明を聞いた後は、いよいよ工場内へ。何十メートルも続くベルトコンベアの上に型抜きされたクッキー生地が落ち、ベイクされ、スタッフにより選別されて梱包というプロセスを、順を追って見学していきます。途中、焼きたてのまだ温かいクッキーを試食し、そのフレッシュな味に、ショップでの買い物欲も上がります。
最後はショップに戻りお買い物タイム。バラマキに良さそうなサイズのものからギフト向けのボックス入りまで、さまざまな商品が並んでいます。
日本語ツアーは毎週金曜日午前10時から約1時間。参加は中学生以上で1人$10(2026年1月より $15)。完全予約制なので、日本語ツアーサイトより予約を。
ダイヤモンドベーカリー
Diamon Bakery
住所:756 Moowaa Street, Honolulu, HI 96819
電話:(808)847-3551
ハワイで有名なライオンコーヒーの工場ツアー&カフェ
カカオと並んでコーヒーも全米で唯一栽培できるのがハワイ州。オアフ島、マウイ島、カウアイ島などそれぞれの島で栽培されていますが、一番生産量が多く有名なのはハワイ島のコナコーヒー。コナで生産されるコーヒーは、ブルーマウンテン、キリマンジェロと並び世界3大コーヒーの一つでもあるそうです。
そして、ハワイのコーヒーブランドと言えば、多々ある中で一番歴史があり、知られているのがライオンコーヒーではないでしょうか。今でこそ、コナコーヒー100%の商品も販売していますが、実はオハイオ州が起源。ライオンブランドはなんと今年で161歳だというから驚きです。そこからハワイに渡り、現在までの歴史ストーリーはツアーに参加して発見してください。
オアフ島カリヒ、ダイヤモンドベーカリーとは車で数分の場所。赤い建物とライオンのロゴが目印です。中に入るとツアーの案内板が。日本語ツアーは、カフェ&ショップの奥のミュージアムから始まります。ここで深〜い歴史物語りを聞いたあと、いよいよ工場内へ。ロースト前の豆の貯蔵エリア、ロースティング、香り付け、パッケージングまで、順番に見学していきます。工場内はコーヒーの芳しい香りでいっぱい。コーヒー好きにはたまりません。
工場からミュージアムに戻ると、コーヒーのサンプリング。2種類のコーヒーを飲みながら、コーヒーについての豆知識タイムで和んだらツアーは終了。ツアーの後は、ショップで煎りたてのコーヒーやロゴグッズを買ったり、ここだけの「ライオンコーヒーカフェ」で休憩したりと、思い思いに過ごせます。
日本語ツアーは、毎週火・木・金曜日の午前10時からと午後1時からで、所要時間は約1時間。1人$15 、要予約。1回6名までなので、ハワイ旅行が決まったら早めに予約を。参加は12歳以上。非売品の記念品付きです。
ライオンコーヒー
Lion Coffee (Hawaii Coffee Company, LLC)
住所:1555 Kalani St Honolulu, Hawaii 96817
電話:未公開
ウルチップスとタロチップスも工場直営店で買ってみよう!
ダイヤモンドベーカリー、ライオンコーヒーから車で約5分の場所に、2つのハワイ産チップスの工場があります。一際目立つオレンジの建物がウルチップスを製造販売する「ウルマナ」。ウルとはパンノキの実で、ハワイではタロと並んで主食として親しまれています。実を蒸してご飯やパンのようにおかずと食べるほか、薄くスライスして揚げたチップスはローカルのおやつとして人気があります。店内にはチップスと一緒に食べたいフムスや、最近仲間入りしたというクッキーも並んでいます。
一方、通を挟んだ反対側には、タロチップスを製造販売する「ハワイアン・チップス」があります。こちらはタロ芋を薄くスライスして揚げたチップス専門店。サツマイモチップスもあり、どちらも人気。お土産に良さそうな小袋からお得用サイズまで大小展開していて、ローカルが次々に買いに訪れます。
上記2軒は、工場内の見学ツアーはありませんが、ウルチップスでは奥の様子がガラス窓越しに垣間見えます。このエリアに来たらぜひ立ち寄って出来たてのチップスを食べてみてください。ハワイアンチップカンパニーの横に両店用の無料駐車場も完備しています。
ウルマナチップス
Ulu Chips (Ulu Mana Inc.)
住所:1933 Republican St. Honolulu HI 96819
電話: (808) 892-1250
ウェブサイト:https://ulumanahawaii.com
ハワイアンチップカンパニー
Hawaiian Chip Company
住所:1928 Republican St. Honolulu HI 96819
電話:(808) 845-9868
ウェブサイト:https://hawaiianchipcompany.com
~~~~~*~~~~~*~~~~~*~~~~~*~~~~~*~~~~~*~~~~~*~~~~~*~~~~~*~~~~~*~~~~~
今回ご紹介した工場ツアーはどこも要予約。参加する時は、袖のある衣服とスニーカーなどつま先が隠れている靴を着用し、工場内ではヘアネットも被ります。工場内の作業の妨げにならないよう、大きなバッグは控えた方がいいでしょう。アクセスは、工場が多いカリヒ地区は人通りが少ないので、ライドアプリやタクシー、レンタカーが安心です。バスのアクセスが近い所は、行きはバスでもいいですが、帰りは前述の方法で帰るのをおすすめします。
ハワイのどこでも買えるお馴染みのブランドも、工場を見学するとそのプロセスに驚いたり、感心したり。。。ツアー後に直営店で買う出来立ての製品は、どこか特別な味がします。お土産として手渡す時の話題としても面白いので、ぜひ一度訪れてみてください。
 
				
 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
						 
					 
					 
					 
					 
					