ハワイには、ローカルに愛され続ける「サイミン」という麺料理があります。今回、オアフ島カリヒ地区で45年にわたり製麺工場を経営するサンヌードルさんに、「サイミン」の歴史やその魅力などを教えていただきました。
サイミンとは?【100年以上続くハワイのローカル麺】
サイミン(Saimin)は、ハワイで100年以上親しまれてきた麺料理で、日系・中国系・フィリピン系など多文化が交わって生まれました。やさしい味わいの出汁(だし)に、やわらかめの細麺、チャーシュー、ネギ、カマボコ、卵などをのせたホッとする味が特徴で、ハワイの学校給食からレストランまで幅広く支持されています。
食べる時には、からし醤油を好みに合わせてつけて味変するのがローカル流。つけ合わせにグリルしたビーフスティック(薄切り牛肉を串に刺して焼いたもの。テリヤキソース味が多い)と一緒に楽しむのが一般的で、ハワイのローカルフードのスタンダードであり続けています。
サイミンの歴史|プランテーション時代に誕生
サイミンは、20世紀初頭のハワイで生まれた、ハワイ独自の料理です。プランテーションで働いていた日系、中国系、フィリピン系など多様な移民たちが、それぞれの食文化を持ち寄る中で誕生しました。日本のうどんや中華麺、中国のスープ文化、フィリピンの食習慣が融合し、ハワイの風土に合った“やさしく、毎日食べられる麺料理”として定着していきます。
サイミンはローカルに根付いていて家庭や食堂、学校給食、ドライブインなどで親しまれてきました。世代を超えて愛され、現在もハワイのローカルフードを象徴する存在であり続けています。
サイミンとラーメンの違い
「サイミンて、ラーメンに似てる?」と思ったかもしれません。しかし、この2つは全く違うもの。ハワイでは、そば、うどん、ラーメン、サイミンと、麺料理では別カテゴリー。ここでは、サイミンとラーメンの違いをご紹介します。
スープ・麺
- サイミン:昆布や乾物、ほのかな醤油を使った“やさしい・軽い味”。
やわらかめで細麺。小麦の風味がやさしく、スープになじみやすい。
- ラーメン:豚骨・鶏ガラ・味噌など、地域ごとに多様で濃厚な味が多い。
太さ・縮れ・加水率など種類が豊富で、食感や噛み応えにバリエーションが多い。
食べられるシーン
- サイミン:家庭・ローカルレストランで“気軽に食べるハワイの日常食”。
- ラーメン:専門店文化が強く、味を追求する外食産業として発展。
サイミンが食べられる有名店
🍜オアフ島(ホノルル)🍜
パレス・サイミン Palace Saimin – ホノルルで人気の老舗サイミン専門店。1943年創業。ちぢれ麺と出汁スープのシンプルでローカル感ある一杯が定番。
タナカ・サイミン Tanaka Saimin – ダウンタウンから車で数分、ニミッツハイウェイ沿いにあるローカルに評判のサイミン店。代表的メニューは、エビの天ぷらと照り焼きビーフ、サラダがついた「タナカ・サイミン」。
シローズ・サイミン Shiro’s Saimin Haven – アイエア地区にある人気のサイミン屋。1969年創業。場所はパールリッジセンターから近く、地元で愛される店。「サイミン天国」と謳うだけあり、サイミンだけで64品目。
ジッピーズ Zippy’s Restaurant― ローカル御用達ファミリーレストラン。1966年創業。オアフ、マウイ、ハワイ島、ラスベガスに全26店舗を展開する。プレートランチ、チリ、デザート類が人気だが、サイミンも定番中の定番。
🍜その他🍜
ハワイ島
ノリズ・サイミン&スナックス Nori’s Saimin & Snacks― ハワイ島ヒロにある地元の人々に知られるサイミン店。金曜〜日曜のみの営業。
カウアイ島
ハムラ・サイミン Hamura Saimin Stand – カウアイ島リフエの有名サイミン屋で地元人気あり。サイミンのほかBBQ串なども定番。
マウイ島
サム・サトウズ Sam Sato’s ― マウイ島ワイルクにある1930年代から続く老舗サイミン店。サイミンのほか、スープが別につく「ドライミン」も人気。
上記はハワイで知られるお店ですが、この他にもサイミンを提供する店舗はたくさんあります。お気に入りを見つけてみてください。
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サンヌードルについて
Sun Noodle(サンヌードル)は、1981年に社長の夘木栄人氏がスーツケース一つで渡米し、日本の本場の麺を伝えるためにハワイで創業した麺専門メーカー。レストランに合わせたカスタム麺から家庭で簡単に作れるラーメンキットなど幅広く展開しています。現在はハワイの他に2004年にカリフォルニア、2011年にNJ、2023年にオランダのロッテルダムに進出し、アメリカとヨーロッパを拠点に幅広い麺製品を製造しています。
ラーメン店、レストラン向けに高品質なカスタム麺を提供するため、粉の配合、加水率、食感など、細かなオーダーメイドに応える技術力が強み。創業当時から、保存剤、人口着色料、食品改良剤を一切使用せず安心して食べられることを大切にしています。ハワイのスーパーマーケットの麺売り場でよく見かけるブランドです。
お土産として日本に持ち帰ることができるサンヌードルのお土産用サイミンはこちら。
Liliha Saimin(サイミン)
オアフ島リリハ地区の人気サイミンスタンドの味をイメージした「リリハ・サイミン」。細いちぢれ麺に、旨味のあるあっさり出汁がよく絡みます。かまぼこやスパムなどを添えて、ロコスタイルで楽しんで。
Dry Mein(ドライミン)
マウイ島発祥とされる汁なしサイミン「ドライミン」を、オアフ島ノースショアの名物ガーリックシュリンプの味わいで再現。平打ちで弾力のある麺に、コク深いガーリックバターソースとエビ風味の調味料が絡みます。チャーシューやスパム、野菜などを加えて。
取り扱い店
Foodland Farms系列店、Island Country Market Ala Moana、The Kahala Hotel & Resort
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サイミンQ&A
Q1. サイミンはラーメンですか?
→ いいえ、ハワイ独自の麺料理で別カテゴリーです。
Q2. サイミンはどこで食べられますか?
→ オアフ島のPalace Saiminなどが有名です。上記のリストをご参照ください。
Q3. サイミンの発祥は?
→ 20世紀初頭のハワイ・プランテーション時代です。
ハワイには、サイミンの他にさまざまなローカルフードがあります。ハワイの食べ物については、こちらをご覧ください。
