一覧へ戻る

ホクレア、太平洋一周航海「モア…

ホクレア、太平洋一周航海「モアナヌイアケア航海」を再開

2025.06.05

ハワイ島で航海延期となっていたホクレアは、6月3日(火)午前11時半ごろヒロ港を出航しました。フランス領ポリネシアを目指します。

ハワイ島で航海延期となっていたホクレアは、6月3日(火)午前11時半ごろヒロ港を出航しました。フランス領ポリネシアを目指します。

天候の都合により航海が延期されていたホクレアは、フランス領ポリネシアを目指しハワイ時間6月3日(火)午前11時半ごろヒロ港を出航し、太平洋一周航海「モアナヌイアケア航海」を再開しました。

「モアナヌイアケア航海」は、2023年にラハイナで発生した壊滅的な火災とエルニーニョによる不安定な天候の影響で一時中断していました。そのため、今回の出航は「モアナヌイアケア航海」における重要な節目を意味します。

出航に先立ち、クムフラ(フラの師匠)ケクヒ・ケアリイカナカオレと彼女の弟子たちによって、伝統的な文化的出航式が行われました。クルーたちとともに、ホクレアの系譜を称えるチャント(詠唱)が捧げられ、50年にわたるカヌーの歴史と、それを導く祖先の知恵に敬意が表されました。

出港地ヒロ港の桟橋やパレカイの海岸沿いには、クルーを見送るために何十人もの家族、支援者、応援者が集まりました。多くの人がレイを贈り、涙ながらに別れの抱擁を交わした後、クルーたちは約3週間の航海に向けてタヒチへと出航しました。また、ヒロのコミュニティが心を込めて作ったレイが、対岸の一般観覧エリアからケアウカハのカヌー「キアカヒ」によって届けられ、ホクレアとサポート船のヒキアナリアの船体に飾られました。

カヌーがパレカイを離れると、ホクレアの伝統的な航海チャントの声と、岸から吹かれるプー(ほら貝)の深く響く音が空気を満たし、タヒチのダンスグループ「オ・タヒチ・エ」による力強い太鼓や踊り、歌も加わってタヒチとハワイが文化的表現と航海の遺産を通じて深く結びついていることを象徴する壮大な見送りとなりました。

「モアナヌイアケア航海」は、太平洋を一周しながら4万海里以上を航海し、約100の先住民族の土地や港湾地域を訪れる壮大なプロジェクトで、この航海は、先住民族の航海術の叡智を称え、文化をつなぎ、海洋保護のための地球規模の運動を促進することを目的としています。

今回の航海区間では、ホクレアの船長を、ポリネシア航海協会会長であり熟練航海士のナイノア・トンプソン氏が務め、7人のクルーを率います。彼らは、伝統的な航法と自然との深い対話を通して、タヒチへと続く祖先の航路「ケアライカヒキ」をたどります。サポート船であるヒキアナリアは、アーチー・カレパ氏が船長を務め、12人のクルーが乗船しています。

航海区間の最初の目的地はフランス領ポリネシア。到着は約3週間後の予定です。フランス領ポリネシアでは、ライアテア島のタプタプアテアやタヒチ島のパペエテに立ち寄り、地元の人々との交流や先祖との深い結びつきを称える活動を約1か月間に亘り行います。その後、ホクレアとヒキアナリアは、クック諸島、サモア、トンガ、そしてアオテアロア(ニュージーランド)などを航海していく予定です。

このウェブサイトでは、「モアナヌイアケア航海」の情報を随時アップデートしていきます。

ポリネシア航海協会について

ポリネシア航海協会は、太平洋探検の遺産を基に1973年に設立されました。伝統的なポリネシア航海の芸術と科学、そして体験型の教育プログラムを通じて探検の精神を永続させることを目指し、生徒とそのコミュニティが、自分自身、互い、そして自然と文化的環境を尊重し、大切にするよう促すことを目指しています。

ウェブサイト:www.hokulea.com
Facebook:@hokuleacrew
Instagram:@hokuleacrew

LATEST

伝統航海の広がりWorld Sailing

すべて見る

環太平洋航海2022 最新情報Pacific Rim Voyage 2022

すべて見る

お知らせNews

すべて見る