ハワイのドーナツブーム、人気の3ショップを紹介!〜火付け役となったのは日本人がよく知るあれだった〜

2023.03.17

ドーナツといえばアメリカを代表するスイーツで、定番の朝ごはんでもある。ハワイにはポルトガルルーツの「マラサダ」があるので、アメリカ本土に比べるとややその存在感薄め。だったのですが!この数年の間にモチドーナツと呼ばれるドーナツが登場したこと、そして昨今の映えるスイーツブームに乗ったビジュアル系ドーナツ専門店ができたことで、二極化と活性化が進み、ハワイにドーナツムーブメントが起きている。

ハワイでモチドーナツと呼ばれるドーナツは、日本から逆輸入されたもち粉を原料にしたリング型ドーナツのこと。コロナ前に日本へ旅行をしたハワイの人たちが、日本への渡航が叶わない間に、あの味を食べたくて開発したという日本ラブを形にしたもの。日本の人がハワイへ恋焦がれているのと同じくらい、ハワイの人たちの日本への愛は深い。

2022年2月にオープンした「アロハ・ドーナツ」はモチドーナツを主軸にスタート。毎日5種類のフレーバーを焼き立てで販売、定番のタロイモを生地に練り込んだタロと、ストロベリーグレイズドに加え、毎週月曜に違うフレーバーを3種類売り出し、合計25種類のフレーバーを展開している。どれももちもちでほんとにおいしい。フルーツ味のものはフレッシュな果実からクリームを作り、季節になればハワイ産のグアバやリリコイなども。ワイキキからほど近いロケーションなので、地元の人に混じって、「日本で食べたモチドーナツが食べたくて!」とアメリカ本土からのお客さんも来るという。旅で出会った味を探して、新たな出会いが生まれる。

ほっこりするエピソードに、やっぱり旅っていいですね、なんてお店のマネージャーと話していたら、なんとお店のオーナーさん。アナハイムのディズニーランドで出会ったケーキドーナツにも心奪われたらしく、現在はその味も開発して販売中。ほんとにドーナツ大好きなのね〜と笑ってしまった。

ケーキドーナツをカラフルに、時折ファンキーに。見ているだけでわくわくするドーナツを作るのは「パーヴェ・ドーナツ・ストップ」。常時12種類に、週替わり1種類を加えた13種類のフレーバーから選び、個数を決めて注文。リアルサンプルがあるので見ながら頼めるから分かりやすい。とはいえ味は見た目と違ったりするので、それもまた楽しい。注文を受けてから作る工程を見学できるし、ショップもかわいいしとSNS目線をちゃんと意識しているさすがビジュアル系。生地はふわっとシンプルな味だから、好きなフレーバーを選べばどんぴしゃはまる。アイスコーヒーと一緒にぜひ。

ドーナツとタロの相性抜群というのがここ最近のドーナツブームを盛り上げた勝因の一つではないかしらと密かに思っている。カウアイ島生まれの「ホーリー・グレイル・ドーナツ」は私がそんなことを思っている前にすっかり気づいていたみたい。サステイナブルな意識を高く持ち、全てのドーナツはポイを練り込んだ生地で作り、ココナッツオイルであげるケーキドーナツの専門店。オイルが違うとこんなに味が違うものかしら?というほどにしっとり。ヴィーガンドーナツの飾らない感じが逆におしゃれな今だから、若者たちに人気。スイーツは苦手という男性にもここのならとお持たせにしている人も多いのだとか。

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