【学ぶハワイ】ハワイの海を守ろう!

2023.07.04

7月17日は「海の日」ですね。
海の恩恵に感謝すると同時に海洋国家日本の繁栄を願う日とされています。
日本もハワイも海に囲まれた島で、海はとても大切な地球資源です。

海の日を目前に控えた今日は、ハワイの海の環境について学んでみませんか?


ハワイ諸島を取り囲む海には400種以上の魚がサンゴ礁と沿岸に生息しています。
サンゴ礁にはエンゼルフィッシュやチョウチョウウオなどが30種弱、ベラの仲間は50種以上が生息するなど、多様な種類が見られます。
また、近海にはブリやハマチ、さらにはサメなどの大型魚類が生息し、更にこれらに加え、貝類、甲殻類などがあり、これらはハワイ諸島海域の食物連鎖を構成しています。

また、ザトウクジラやマッコウクジラ、各種のイルカ、ハワイモンクアザラシなどの海生哺乳類や、ウミガメなどの両生類についても、ハワイ諸島は豊かな自然を提供してきました。

太平洋の真ん中に位置するハワイでは、生き物が定着することが難しいのですが、同時に一度定着すると、外敵に襲われることなく、安定した自然環境を得ることができます。

しかし、かつては乱獲で、今日では地球温暖化によって、海の環境は大きな影響をこうむっているのが現状です。
ハワイ州は、乱獲の被害により、海洋資源が激減した過去があります。
そのため、現在は持続可能な環境保護を続けるため、漁業やレジャーとしての釣りに細かな規制があります。

ハワイ諸島周辺では、マグロ(アヒ)やシイラ(マヒマヒ)などの回遊魚が漁獲の多くを占めますが、これらの魚については年間漁獲量が決められるなど、とくに強い規制が敷かれています。

ハワイの野生海洋生物を守ろう

また、ハワイの近海に生息するカメうあハワイアンモンクシール(アザラシ)、イルカ、そして冬の時期に子育てのためにハワイ沖にやってくるザトウクジラといった野生の海洋生物は、ハワイ州法などで保護されているのです。

それぞれ、推奨距離以内に近づいてはいけないというルールがあるので、海やビーチで出会ったら近づかないようにしてくださいね!
ハワイの海やビーチが私たちにとってリラックスできる環境と同じように、海洋動物にとっても居心地の良い環境を守っていきたいですね!

ハワイでは2021年1月からサンゴへの有害が指摘されている成分を含んだ日焼け止めの販売を禁止

また、太陽がまぶしいハワイでアクティブに過ごすには、日焼け止めクリームが欠かせない!という方も多いかと思います。
私たち人間を紫外線から守るためにも、必要不可欠なものでもあります。

しかし、皆さまの肌を守る日焼け止めクリームの一部の成分が、海の生物に危害を与えているかもしれません。
ハワイでは、海の生き物を育て守るサンゴ礁の白化を止めるため、サンゴ礁に優しい成分で作られた日焼け止めクリームの使用を推奨しています。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、ハワイ島で56%、マウイ島で 44%、オアフ島で32%のサンゴ礁が白化を受け死滅していると言われています。

年間約4,000~6,000トンの日焼け止めが、人の皮膚からサンゴ 礁の海域に流れ出ていると報告されていて、この日焼け止めに含まれる一部有害成分(オキシベンゾンやオクチノキサート)が、サンゴ礁を白化させ、死滅させてしまう原因なのです。

ハワイ州では、2021年1月1日から、サンゴ礁への有害が指摘されている成分を含んだ日焼け止めの販売を禁じる法案が成立しました。
ハワイでは既に「Reef safe」とパッケージに表示されたおしゃれな日焼け止めが多数販売されています。

是非、日焼け止めのご購入・ご使用前に、サンゴ礁に有害な成分が含まれていないかチェックしてください。
そして、サンゴ礁の優しい日焼け止めを使用してくださいね!

ハワイの海の環境

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