アロハな進化を遂げ続ける、ジェイクのウクレレは世界を癒す!

2022.11.14

ハワイが世界に誇るウクレレ奏者、ジェイク・シマブクロさん。地元であるハワイはもちろん、アメリカ全土、ヨーロッパ、そして日本を含めたアジアでもその人気は絶大です。

ウクレレで世界を席巻するすごい人なのに、あまりにフレンドリーで真面目で優しいのがジェイクなんですよね。ハワイ・オアフ島で生まれ育ったロコボーイは、常にアロハにあふれています。

私自身も、仕事などでご一緒する機会がある度に、いつもその優しさに感動しております。今回は、そんなジェイクに感謝を込めてインタビュー!パンデミックを経て、あらためて感じる「今」についてもお聞きしてきました。

あらためまして、ジェイクにインタビュー

ーーーアロハ、ジェイク!お元気そうでなにより!最近はどんな風に過ごしてますか?

お久しぶりです~。元気にしてますよ。2021年後半からはアメリカ本土でのツアーも再開して、2022年にはイギリスでのツアーも行いました。憧れのアビーロードスタジオでのレコーディングなど、特別な体験も!そして10月には、3年ぶりとなるジャパンツアーも実現することができました。

ホント、ウレシカッタ!

昨年は新しいアルバムもリリースしたし、いろいろ刺激を受けながら活動しています。

ーーー2021年にリリースした「Jake & Friends」ですね。

そうです。僕の初めてのコラボレーションアルバムで、錚々たるメンバーが参加してくれました。ベット・ミドラー、ウィリー・ネルソン、ジャック・ジョンソン、ケニー・ロギンス…。全16曲、どれも自分にとって特別なナンバーで、とにかくすごく光栄なプロジェクトでしたね。コロナ禍の前から進めていた企画で、やっと形にできて嬉しいです。

ーーー日本盤はさらにボーナストラックがすごいとお聞きしてます。

そうなんです!日本盤は2枚組のCDになっていて、ハーブ・オオタ・ジュニアと演奏する「フラガール」やBEGINとのコラボ「粛々楽々」など9曲のボーナストラックが収録されています。ぜひ聴いていただきたいです。

ーーー贅沢ですねー。日本の皆さんはラッキーかも!

日本は僕にとって特別な場所ですからね。これまでは毎年日本ツアーで全国をまわっていたので、コロナ禍で2年以上行けていなかったことがとても辛く寂しかった。でも、やっと2022年10月に3年ぶりとなる日本ツアーに行けて、とにかく幸せだったし感動しました!

特に今年は、日本でのソロデビュー20周年という記念の年でもあったんです。20年も僕を支えてくれた関係者の皆さんやファンの方々には感謝してもしきれません。そういう意味でも、特別な日本ツアーでした。

ーーー日本にはジェイクのルーツがありますもんね。

はい。父のルーツは沖縄、母のルーツは福島で。とても思い入れがあります。どちらもコンサートなどで何度も行ったことがありますよ。2006年には、福島を舞台にした映画「フラガール」の音楽を担当させていただいて、すごく嬉しかった。2000年にソニー・ミュージック・ジャパンと契約できて日本デビューして以来、音楽を通じて日本とのつながりを持てるようになった。当時お世話になった皆さんには、今でも感謝しきれません。

日本の皆さんも、落ち着いたらぜひハワイへ来てほしいです。ワイキキに日本の旅行者がほとんど見られない光景は寂しいし、なんだか不思議でしたからね。

パンデミックを経てあらためて感じたこと

ーーー今はだいぶ落ち着いてきましたが、コロナ禍はどんな風に過ごしていたんですか?

正直、最初の頃はいろいろ心配でウクレレを触らない日もあったんです。でも、やっぱり音楽は最高のセラピー。コンサートは中止や延期になりましたが、オンラインライブやバーチャルコンサートなどをいろいろ企画しました。聴いてくれた人が「すごく癒やされた」とコメントくれたりして嬉しかったし、僕自身がウクレレを弾くこと、バーチャルでもほかのミュージシャンと関わることで元気をもらったと感じていますね。

ーーーコミュニティー(地域)のサポートもされていましたよね?

こういう時こそ支え合うことが大事だと感じたので、自分にできることは積極的にやりたいと思いました。地域のフードディストリビューション(食料配布)などを手伝ったり、ローカルビジネスを応援したり…。いろいろな活動を周りのみんなと一緒にやってました。

あとは子どもたちのケアですね。子どもが学校へも行けない時期が長かったので、ホームスクールなどもやりました。これまで一年の半分以上、ツアーなどで家を空けていたので、こんなにも家族や子どもたちと過ごせたのはとても貴重な時間でした。この期間に、家族や地域とのつながりを確認できたと感じています。

ーーーあらためて「コネクション」を感じる期間でもあったと?

そうですね、本当に。ハワイと日本のつながりも、あらためて感じました。僕の大好きな言葉に「一期一会」という日本語があるんです。ここ数年、とくにこの言葉の意味を痛感したというか。日常の大切さ、人と人が思いやることの重要さが心にしみています。

音楽で絆を…。ローカルミュージシャンとのコラボアルバムも!

ーーージェイクの音楽には、そういう温かさが詰まっていますよね。

ありがとう。やっぱり誰かを想い、誰かとつながることはとても大切ですからね。音楽を通じて、様々な絆をつなげていってもらえたらとても嬉しいです。

実は今、「Jake & Friends」の第二弾として、ハワイのローカルミュージシャンとのコラボアルバムも制作中なんです。大切な友人でもあるミュージシャンと一緒に演奏したり企画したり、とても楽しくて。ラストスパートの段階なので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。

ーーーハワイのミュージシャンと…楽しみですね!ジェイクの新しい挑戦、期待しています。

ありがとう。これからも、お互い頑張っていきましょう!

インタビューを終えて

相変わらずの「ミスター・アロハ」っぷりを発揮してくれたジェイクさん。そしてこの日持参してくれたのは、アバロニシェルのインレイが美しいカマカのウクレレ。実はジェイクの大切な思い出の魚でもある「クム」がアーティスティックに表現されています。

カマカウクレレが、パールワークスとコラボしたスペシャルモデルのウクレレ。世界に2本しかない特別なものなんだそうです。1本は、アリゾナの「ミュージカル・インストゥルメンタル・ミュージアム」に飾られていて、ジェイクの手元にあるのがもう1本。インレイを施してくれたインレイアーティストのジェレミー氏は、このウクレレが出来上がるときに亡くなったのだそう。「だからこそ、とても大切なものなんだ。ジェレミーのパッションが詰まってる。このウクレレは僕のものでもあるけど、僕だけのものじゃなくて。多くの人に伝えていきたいんだ」と語ったジェイク。素敵でした。

この人の周りには、いつも多くの人が集まり、スペシャルな思いを伝えあい、幸せをシェアしあっているんだなあ。ジェイクのウクレレを聴くと、その幸せが伝わってくるような気がします。

一人でも多くの人に、この幸せな音色が届きますように。ジェイク、本当にありがとうございました!

●Jake Shimabukuro /ジェイク・シマブクロ

1976年11月3日生まれ/ハワイ州ホノルル出身。
4歳からウクレレを始め、1998年ピュア・ハートのメンバーとしてデビュー後、2002年ソロデビュー。ウクレレの特性を活かしながらロックやジャズ、ブルースなどのあらゆる音楽を取り込んだそのスタイルは、ハワイのみならず世界中のミュージック・シーンに大きな衝撃を与え続けている。

URL https://www.jakeshimabukuro.jp/
Instagram https://www.instagram.com/jakeshimabukuro/
Twitter https://twitter.com/ShimabukuroJake

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