ハワイのフード、アート、ファッション、雑貨など様々なジャンルの地元企業が、オアフだけではなく隣島からも一堂に会するホノルルのビッグイベント、メイド・イン・ハワイ・フェスティバル（Made in Hawaii Festival）。
今年で29回目となるイベントは、もともと8月中旬にワード地区のニール・ブレイズデル・センターで開催されてきましたが、会場の老朽化に伴い、ここ数年はアラモアナセンター内エヴァウィング駐車場にて11月に行われていました。
今年はアラモアナセンターから移転して、新たな会場であるハワイ・コンベンション・センターにて8月17日から３日間行われました。
ハワイでモノ作りをしている450社以上が出店し、約5万人の入場者が買い物を楽しむ３日間となりました。一般客以外にも有名百貨店やセレクトショップのバイヤーもこぞって集うビッグイベントの今年の様子をレポートします。
パンデミック前の2019年に最後の出店となっていた、カパフルの人気ステーショナリーブランド、ブラッドリー＆リリー（Bradley & Lily）や、ローカルに絶大な人気を誇るバッグブランド、ジャナ・ラム（Jana Lam）のブースも出ていました！
新作発表やスペシャルプライスなどが登場するのも、このイベントの醍醐味の一つですが、ジャナ・ラムではローカルらしさ抜群の『かきもち』をテーマにしたニューデザインが新発売され、完売するアイテムが出るなど大混雑でした。
初出店では、ハワイ島からインディゴアート、アイランド・ラブ・スタジオ（Island Love Studio）や、粘土を使ってレイフラワーを表現したアナ・グレース・ジュエリー（Anna Grace Jewelry）、ハワイ在住日本人デザイナーがハワイの縫製工場を使って手がけるラニズ・ジェネラル・ストア（LANI’S General Store）など、存在感を放つユニークなアートやブランドを発見！
ここ数年、ハワイのアートやファッションの進化、そして勢いが本当にすごいと感じているので、素敵なブランドに出会えるのもメイド・イン・ハワイ・フェスティバルのキーポイントです。そして何よりもオーナーやデザイナー本人に直接会えるというのが嬉しいですよね。
ゼロウェイストもトレンドのハワイ。２回目の出店となるダブル・ハピネス（Double Happyness）では、布製のナプキンや化粧落とし用の布、エコバッグやベイビー用品などをハワイで縫製しています。さらにアーティストをサポートする目的で、多くのアーティストやグラフィックデザイナー達とコラボーレションも。
毎年ブースが賑わっている人気アーティスト、クリス・ゴトウ（Kris Goto）さんは、マウイ島西部山火事が起こった直後の３日間、ラハイナを思ってアートを描きました。この時に出来上がったアート３作品をマットプリントとして商品化し、この作品の売り上げの利益全てをマウイ島のために寄付しました。
「マウイの作品はもともと１つあったのですが、どうしても新たに作品を描きたかった」とクリスさん。ラハイナのシンボルであるバニヤンツリーや、ローカル達が愛する名所を描いた作品が多くの人の心に突き刺さっていました。
その他にも、会場内では一部商品の売り上げの利益を全てマウイ島西部のために寄付する、もしくは３日間の売り上げの一部を寄付するなど、マウイ島のためにチャリティーを行う出店者が多く見受けられました。
そして、イベントオーガナイザーも、58,000ドル（約860万円）をハワイ州やマウイ郡が推奨するハワイコミュニティ財団が設立した「マウイストロング基金」へ寄付しました。
年に一度ハワイの企業と市民が、ハワイ産のショッピングを通じてオハナ（‘Ohana、ハワイ語で家族を意味する言葉）となる時間。そして人と人、ハワイ産のモノと人がつながることを祝うセレブレーション、それがメイド・イン・ハワイ・フェスティバルなのです。
来年度はもしかするとスケジュールが変わるかもしれませんが、一度行ってみたい！気になる！という方は、こまめにウェブサイトをチェックしてみてください。
ウェブサイト: https://madeinhawaiifestival.com/
フェイスブック: https://www.facebook.com/MadeInHI
インスタグラム: https://www.instagram.com/madeinhi/
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