オアフ島在住の水中写真家、Katharine Kollmanが撮影するフリーダイバーの神秘の世界

2023.09.07

ホノルル在住若手写真家のキャサリン・コールマン(Katharine Kollman)さん。キャサリンさんとの出会いは数年前。写真を樹脂で固めたユニークなジュエリーブランド、フォテラ(Foterra)のダウンタウンのアトリエを訪問した時に、アシスタントとして働いていたのがキャサリンさんでした。

当時は、若いキャサリンさんが実はフリーダイバーインストラクターの資格を持ちながら、デジタルだけではなくアナログの写真家でクリエイティブ・ディレクターだったとは想像もできず、加えて暗室で写真を現像するスペシャリストでもあるというマルチタレントの持ち主!

モノクロ写真をメインに、キャサリンさんのバックグラウンドを100%生かした、水中の神秘的で独特な世界観を捉えた作品がなんとも魅力的なのです。

生まれはウィスコンシン州。ミシガン湖の近くで育ったものの、海で過ごすことが皆無だった子供時代。カヌーやカヤックの経験はあっても、ダイビングやサーフィンを習うチャンスがありませんでした。

故郷を離れ大学生となったキャサリンさんは、生物学とフランス語を専攻しました。大学卒業が近づいた頃、このまま大学院に進むことに違和感を感じ、地元へ戻って就職することに。

「自分が何をしたいのか見失っていた頃、ミシガン湖の小さな波でサーフィンをしているカップルと運命的な出会いを果たしたのです。湖でサーフィンが出来るなんて正直驚きでした。カップルとは友人となり、サーフィンを教えてくれることになったのです。

サーフィン文化を彼らから学ぶうちに、その魅力にとりつかれていきました。そして、地元の図書館のサーフィンの本が分類されているところで、ジェームス・ネスター(James Nestor)著の『ディープ(Deep)』と言う息を止めて潜るフリーダイビングの本を見つけたのです」とキャサリンさん。この本との出会いが、キャサリンさんの運命を変えたのでした。

2018年、オアフ島でフリーダイブングのコースを受講したキャサリンさんは、そのままオアフ島に残ることを決意。海中撮影を始めたのは、地元のダイバーたちからインスピレーションを受けてのことでした。特に影響を受けたのが、半世紀以上水中写真家として活躍するウェイン・レヴィン(Wayne Levin)氏。

「彼が、私が写真を撮り続ける理由でもあるのです」

2018年に受講したコース以来、キャサリンさんはセーフティーダイバーとフリーダイブ・インストラクターの資格を取得し、若手水中写真家としてのキャリアを築いています。数年前までは想像もしていなかった世界が、キャサリンさんの眼の前で広がっていったのです。

水中写真をモノクロで撮るのは、海中のテクスチャーや形状といった特徴を一番よく捉えられるから。地上とは全く異なるミステリアスな世界をフリーダイバーたちの姿を通じて、美しくもユニークに表現しているのがキャサリンさんのスタイルです。モノクロながらも温かみのあるカラーと共にコンテクストが気になってしまう、『余韻が残る作品』というのでしょうか。

暗室で現像をするノウハウは父親から習ったというキャサリンさん。キャサリンさんの父親は高校で写真や現像の授業の教師で、オールドスクールながらも繊細かつ正確な技術が求められる現像プロセスが、写真アートのユニークな体験であり、写真とより繋がりを感じられる特別な時間なのだと言います。

現在の目標は新しいコレクションを発表する個展、そして雑誌に自分の作品が掲載されることと語るキャサリンさん。10月にワードセンターのサステナブルなショップ、フォー・シンプル・サステナビリティ(For Simple Sustainability)にて、キャサリンさんの写真アートプリントやグッズが展示販売されることが決定しました。ハワイに来る予定がある方は是非チェックしてみてください!

Katharine Kollman ウェブサイト

Katharine Kollman インスタグラム

For Simple Sustainability 地図

この記事に関連するタグ
ハワイ島で水着ファッションショー!ハワイの太陽が作った地球に優しいSDGS水着とは?
ハワイ島で水着ファッションショー!ハ…
2023.09.10
コラムの一覧
カラフルで美しいハワイを伝えたい!カイルア在住アーティストSuzanne Jennerich
カラフルで美しいハワイを伝えたい!カ…
2023.07.25

「買い物」の最新コラム&ニュース