サステイナブルな未来のために、ハワイ島でギンダラの養殖を! コナ・バターフィッシュ・カンパニーが投資家募集中

2023.03.16

ギンダラは、バターのような濃厚な味わいから「バターフィッシュ」と呼ばれる人気の海水魚で、バハカリフォルニア中部から日本、ベーリング海にかけての大陸棚や深海に生息しています。滑らかな舌触りとデリケートなフレークの食感、そして風味豊かな味の良さだけでなく、オメガ3脂肪酸のEPAとDHAなどの成分を含む上質なタンパク源として栄養面でも高く評価されているギンダラは、北米、日本、欧州での需要が非常に大き苦なっています。しかし天然ギンダラの漁獲量は年々減り、ピーク時の1970年代に約9万トンあった漁獲量は2022年の時点で2万5千トンまで落ち込んでいます。

そのギンダラをハワイ島コナで養殖するという新事業に取り組んでいるのが、「コナ・バターフィッシュ・カンパニー」です。共同創設者は、水産養殖生物学者のドン・マッカリー氏(CEO)と、ビッグアイランドアバロニの創設及び経営にも深く携わった経歴を持つ新井宏氏(副社長)という、人生を水産業に捧げてきた2人です。プロフェッショナルエンジニアや研究者等とのチームを結成し、2021年12月に新会社を設立しました。

 海底を2000年かけて循環する巨大海流の海洋深層水になっています。ハワイ州政府はコナ沖915mの深さから直径55インチのパイプで汲み上げ無尽蔵でほぼ無菌状態の海洋深層水を利用できる世界一の巨大施設を提供しています。海洋深層水の特性として、水銀や寄生虫、マイクロプラステイックをほとんど含まずしかも水温6℃と低温安定性を利用すれば深海の冷水温に生息するギンダラの大規模養殖が可能となります。海洋深層水を利用した大規模な養殖事業は世界に類を見ません。

 さらに海洋深層水で育った魚は天然の魚とは比べようがないほど品質が優れており市場における競争力は絶大になります。海洋深層水の利用と気候の安定したハワイ島の水産養殖はメリットが大きく将来有望な事業として注目を集めています。

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