ハワイ版の灯籠流し!幻想的なサンセットに染まる海に弔うグリーフ・ケア

2022.10.13

来る2022年の8月28日、3年間にも渡る雌伏の時を越えてフローティング・ランタン・フェスティバルが盛大に行われました。

フェアモント・オーキッド - ハワイとノース・ホスピス・ハワイ

ハワイ島はコナの中心地から車で40分弱、コハラ・コースト沿いにあるフェアモント・オーキッド - ハワイはその海の美しさで知られています。

そしてノース・ホスピス・ハワイは1986年の開業から今年で36年間に渡り、ハワイ島で終末ケアの治療を提供してきたホスピスです。
https://northhawaiihospice.org/

ノース・ハワイ・ホスピスが主催するコチラのいわゆる灯籠流し、ハワイ島でも有数の超高級ホテルであるフェアモント・オーキッド - ハワイとのパートナーシップで開催されており、今年でなんと11年目になります。この3年間はコロナの影響もあり苦渋の決断で中止になっていたのですが、ポストコロナ景気に沸くハワイ下でようやく決行されました。

OBONとして認知されているお盆

日本のお盆を踏襲したこのイベントは、毎年たくさんの人で賑わう一大イベントです。

灯籠流しは、故人を想って偲び、敬い、感謝と愛を灯籠に託して故人に届けるお盆の送り火の一環の行事で、魂は灯籠に乗って川や海を渡り、海の向こうにあるあの世へ帰っていくと伝えられています。そもそもは川施餓鬼と呼ばれる、水害で亡くなった故人の霊を弔うための供養から始まったともいわれています。

ノース・ホスピス・ハワイのエグゼクティブ・ディレクターであるキャサリン・ブルックス氏は、こうして故人を偲ぶ日本のお盆を大変リスペクトしており、このランタン・フェスティバルでも近年大切な人を亡くした人だけでなく愛する人を想う時期として何年にも渡って来場される方もおり、グリーフケアのための大切な場所になっていると語ります。

ビッグアイランド・ナウなどハワイ島のメディアも多数取材に来ており、関心の高さを伺わせていました。

当日の様子はコチラから

このイベントは無料で参加でき、20ドルを寄付することでメッセージなどを書き込める灯籠をいただけます。ビーチサイドでカクテルや軽食なども提供されていました。駐車場は無料なのですが、17時のスタートに合わせて16時半に向かったところ駐車場は満車になっていました。その場合、かなり遠くの駐車場に停めることになるので、できれば早く行ってビーチで飲み物を片手にリラックスしてユルユルと待つのが正解です。

受付で20ドルを寄付し、ランタンを受け取ります。

各テーブルにサインペンが用意されているので、集まった来場者と一緒にシェアしながら書き込んでいると、色々な思いが溢れてきます。来場者の方々も皆一様に、このイベントを心待ちにしていたと仰っていました。コロナ禍で大切なひとを亡くし、十分なお別れもできず気持ちの整理がつかないまま、日常生活を送るのは知らず知らずのうちに大きなストレスを抱え続けることになってしまいます。

この灯籠に1文字1文字、心を込めてメッセージを書いていくと祖父とのたくさんの思い出が蘇ってきていかに自分が深い悲しみの中にいるのかということが再確認できました。

私自身もこの灯籠に1文字1文字、心を込めてメッセージを書いていくと自分の祖先、特に祖父とのたくさんの思い出が蘇ってきていかに自分が深い悲しみの中にいるのかということが再確認できた貴重な体験でした。

17時に開場し、ココナッツ・グローブと呼ばれるエリアで人々は思い思いにデコレーションをしつつ、18時からは曹洞宗コナ大福寺の太鼓の演奏やフラ、チャントが始まります。

 

その後キャサリン氏の開会の挨拶に加え、ハワイ開教区ホノカア本願寺の山岸昌也開教使の読経が始まると、そこにいたすべての参加者が首を垂れ黙祷し始めたのには驚きました。お盆や灯籠流しの意義が浸透しているのです。

その後、ボランティアスタッフたちが参加者の灯籠に火を灯し始め、いよいよパウロア湾に灯籠を流します。 

ひとつひとつにたくさんの想いを載せた灯籠は、夕陽に染まった空と海に静かに流れていきます。

泰然と浮かぶ灯籠を見ていると、故人の人生や生きた意義がとめどなく波のように寄せては返し、いつまでも見ていたい気に駆られます。周囲の人々も暗くなってもずっとその場に佇み、様々な思いを馳せているようでした。

今回フローティング・ランタン・セレモニーに参加したことで、OBONや灯籠という日本古来の行事がしっかりとハワイの土地に根ざしており、大切なイベントとして受け入れられているのを目の当たりにしました。そしてグリーフケアの一環としてホスピスがこのセレモニーを主催し遺族に寄り添うことで、遺族がきちんと正しい悲しみと立ち直りのプロセスを歩み、また再び日常生活に適応できるように援助していることに大変感銘を受けました。

こちらのセレモニーは毎年お盆の時期に開催されており、誰でも参加できるので、来年8月中旬にハワイ島に来られる予定がある人は、ぜひ参加してみてください!

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