建物そのものが歴史遺産!カウアイミュージアムでハワイの歴史に想いを馳せるひととき

2022.05.27

リフエ空港から車で5分ほど、カウアイ郡庁舎の隣にあるカウアイ・ミュージアムに行ってきました。
建物は二棟からなり、手前は島の名士であったアルバート・スペンサー・ウィルコックス氏の未亡人の寄付により建てられたもので、1924年当初は島で最初の公共図書館として使われていたそうです。
後方にあるのが1960年にウィッチマン夫人とコール夫人の資金調達のもと、新たに建設されたライス館で、こちらが先に博物館として開業しました。
1970年に図書館が移転したことで2つの建物が統合され、カウアイ博物館となりました。
建物は1979年にハワイ歴史登録財と国家歴史登録財に登録され、小ぶりながらも絵になる佇まいです。
駐車場は美術館裏手、カウンティの駐車場の中にあります。

カウアイ・ミュージアムでは、カウアイ島やニイハウ島の文化的遺産、工芸が展示されているほか、カウアイの歴史、ハワイ王朝などについて学ぶことができます。

チケットは入り口を入って右手にあるKauai plantation Gift Shopで購入します。
【入館料】
一般(18 - 64歳):$15
シニア(65歳以上):$12
学生 (8 - 17歳):$10
子供 (7歳以下):無料
ギフトショップのみの利用:無料

順路の最初となるのは「Heritage Gallery」のエリア。ハワイの文化的遺産を展示しています。
ハワイアンの人々が、かつて暮らしていた住居を再現したものの他、石や木でできた生活用品などが展示されていました。

こちらはウルマイカというゲームで使われた石の展示。
ウルマイカはハワイアンの間で大変人気のあったゲームで、ボーリングのようなルールであったそうです。

ニイハウ島の海岸で取れる小さな巻貝で作られたニイハウシェルレイや、工芸品の展示。ニイハウ島の女性達が独自の素晴らしい技術を持っていたことが伺えます。とても繊細で美しく、思わず手に取りたくなりました。

貴族のみが身につけることを許されていたという鳥の羽から作られた装飾品。
装飾に使われたのは、森林や山の中に生息するapapane(赤い羽)やmomo(黄色い羽)と呼ばれる鳥などで、ネットをかけるなどして捕獲し、殺さずに羽毛だけ手に入れ、野に返すこともできたようです。

「Main Gallery」の様子。王族が身につけていた、鳥の羽で出来たケープのレプリカが一際目を引きます。
カウアイ島は1800年代初頭、カウムアリイ王の時代まで独立した王国を築いていました。
かの有名なカメハメハ一世はハワイ諸島統一を掲げ、2度カウアイ島に侵攻を試みましたが、1度目は大暴風雨に見舞われ、船団に大きなダメージを受け撤退。2度目は伝染病の流行により侵攻を断念しています。
こちらがその様子を描いた絵画。

その後和平交渉の末、戦争を避けたカウムアリイ王は1810年にカメハメハ一世の治めるハワイ王国へ平和的に加入することを決断しました。その時カウムアリイ王は命の保証と、カウアイとニイハウの統治権を約束されたそうです。

カウムアリイ王の肖像画。カウムアリイ王はハンサムで聡明、礼儀正しく、穏やかで、ユーモアに溢れた有能なリーダーだったといいます。
しかし、波乱の人生が待ち受けていました。
カメハメハ一世の死後、カメハメハ二世は人望の高いカウムアリイ王を恐れ、誘拐。ホノルルに連れ帰り、自身の母親と結婚させます。
この肖像画は誘拐された後、イギリス風の服を纏うようになった頃のものだそうです。一体どんな気持ちでいたのでしょうか・・・。

カメハメハ王朝の歴代の王の肖像画や、人形も展示されています。
因みにカラカウア王のお妃・カピオラニ王妃は前述のカウムアリイの孫にあたり、クヒオ王子はカウムアリイの血を引いていたそうです。

一度中庭へ出て、別館(ライス館)へ。
こちらは「Story of Kauai」と題され、カウアイ島の歴史的歩みを辿ることができます。移民の歴史や、第二次世界大戦関係の展示のほか、サーフィン関連の展示ではデューク・カハナモクに始まる著名なサーファー達が紹介されています。

2階はプランテーションビレッジギャラリーとなっていました。

プランテーション時代の生活調度品や、写真が展示されています。
また、再び中庭に出て、外付けの階段を登ると、もう一つ小部屋が。
今年の4月から新しいエキシビションが始まっていました。

今は失われつつある伝統工芸、樹皮で作られた布「カパ」の展示でした。
古代ハワイでは各家庭でそれぞれワウケ(カジノキ)を栽培し、カパを作っていたそうです。ここでは1700-1800年代の貴重なコレクションが展示されていました。

コンパクトなサイズながら、ハワイ先住民〜プランテーション時代の暮らしぶりや、カウアイ島とニイハウ島の歴史、ハワイ王朝についての説明がギュギュッと詰まっている印象の美術館。
アクセスも良く、小一時間ほどで見てまわれるので、1日の予定に何か少し追加したい時にもお勧めです。文化的なアクティビティをお探しの方はもちろん、雨の日の過ごし方としても有意義です。また、お土産ショップではかなりコアなハワイの歴史本なども置いていて、一見の価値ありでした。
建物自体が歴史的な博物館。次のカウアイ旅行で立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

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