キュートでポップなアートがニュートレンド!期待のアーティスト、Kim Sielbeck

2018.10.21

2016年にニューヨークからハワイへ移住して以来、ワードビレッジにあるサウスショアマーケットプレイスのモリ・バイ・アート&フリー(Mori by Art & Flea)や、ハレイワのポルギャラリー(Polu Gallery)など人気のショップやギャラリ−で次々とソロアートショーを行い注目を集めているアーティスト、キム・シエルベック(Kim Sielbeck)。パキっとした強めのコントラストが印象的なキムのアートは、ユーモアあふれるイラストレーションが新鮮だ。ポップでビビッドなカラーは、人々をハッピーにしてくれる。

アラスカ生まれのキムは、米軍の親の元小さい頃からアメリカ中を移住して育った。その中でも子供の頃に数年過ごしたハワイでの生活が、彼女のイラストレーションに多大な影響を与えている。アートスクールへ通うため、18歳でニューヨークへ行きイラストレーションを専攻。始めはグラフィックデザインを専攻していたが、絵を描くことが諦めきれずイラストレーションへ学部を変更したくらい、イラストレーションへの情熱は強かった。

卒業後は、生地のプリントデザインを行うテキスタイルアーティストとして、ニューヨークのスタジオに8年間勤務。フルタイムで働く傍ら、大好きなイラストレーションの仕事を副職としてかけもち、自身のサーフポップロックバンド「パピーズ(Puppies)」でギターリストとしても活動。そしてキムの努力が実り、2016年にフリーランスアーティストとして独立を果たす。すでにニューヨークでの生活は11年が経ち、新しい生活の地をハワイへと移すことを決意。現在は、ホノルルのチャイナタウンにアトリエを持ち、精力的に活動をしている。

自然からインスピレーションを浴び、キムのフィルターを通してクリエイトされる独創的なアート。キムはピンクやブルーを肌の色に使うなど、異なるカラーコンビネーションを創作するのが大好きだ。キャンバス代わりに使う木の板に敷き詰められるように埋め込まれるパターンアートはテキスタイルアーティストとしてのキャリアが影響し、ユニークなスタイルとなっている。
子犬がパイナップルの中に入っている「Ziggy Pineapple」や、カラフルな植物の間にALOHAが隠れている「Plant Aloha」など、絵を見て思わず笑ってしまったり、「どんな絵だろう?」と推理したりしてくれることをキムは喜びと感じている。また、サングラスにビーチの景色が反射している女性の姿を描いた「Ocean View」は、ハワイでの楽しかった思い出やハワイでのワクワクする気持ちを、帰国後も自宅で感じてほしいという思いがアートに込められている。

2018年はすでに2度の来日を果たし、日本でも認知度がを高まってきている。そして日本だけにとどまらず11月にはロンドンへ行き、壁画を描くアートイベントにも複数参加予定のキム。壁画はアーティストとしての醍醐味でキムがずっとやりたかったこと。将来の夢は、自分のアートを世界中の人に知ってもらうために旅を続けること。
すでにペプシやキャピタルワンなどアメリカの大企業とのコラボレーションも行ってきているキムだが、今後もコラボレーションを行い、クライアントと一緒に特別なものを創造していきたいという。すでにハワイでも、雑貨ブランド、ビビ・パレット(Vivi Palette)とのデザインコラボレーションが決まっていて、ハワイでキムのアートをいろんな形で見ることができる日も近そうだ。そして、ニューヨークでバンドをしていたこともあり、ミュージシャンやミュージックフェスティバルへもアートを提供したいと、多くの夢を語ってくれたキム。
ハワイでも人気アーティストの地位を確立しつつあるキム・シエルベックの活躍に期待したい。

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