コナコーヒーってなんだ?!

2013.08.29

コナコーヒーは、ブルーマウンテン、キリマンジャロと並んで、世界3大コーヒーの一つとされている。その生産量は、世界全体の0.1%に満たないことから、希少価値の高いコーヒーとしても知られている。生産量が少ない理由は、産地、収穫方法、品質などが厳しく定められているからだ。

産地は、ハワイ島西部のコナ地区のマウナロア山とフアラライ山の南西側斜面。このエリアは、標高の高さ、火山島ならではの水はけのよさ、弱酸性の土壌、降水量、昼と夜の寒暖の差などが、コーヒー栽培に適している。以前コナコーヒー産業を拡大させようと、別な場所で同じ豆の栽培を試みたそうだが、本家コナコーヒーと同じ味になることはなかったそうだ。

コナコーヒーを名乗る条件に、手摘みであることがある。そもそも農園の多くが斜面にあることから、収穫用の機械を入れることができず、赤く熟した豆をだけを一粒一粒丁寧に手で摘まんで収穫していた。このことが功を奏し、品質の高いコーヒーとして評価を受けるようになった。

収穫されたコーヒー豆の検査は厳しい。ハワイ州農務局が豆のサイズや水分量などを検査し、合格した豆だけをコナコーヒーと認定している。検査は世界で一番厳しいといわれる規格で行っている。この検査が開始されたのは2000年から。そのきっかけとなったのは、1990年初頭にカリフォルニアの会社が、質の悪い外国産コーヒーを『コナコーヒー』と偽って安価で販売し、本家コナコーヒーのイメージを著しく落としたことだった。

ハワイ州の法律では、コナコーヒーを10%以上含むコーヒーを『コナブレンド』と称して販売することが認められている。しかしその多くは、残り90%を外国産の豆を補充したものを安価で販売している。これを本物のコナコーヒーと呼ぶのは難しい。またハワイのコーヒーといえば、甘い香りのフレーバーコーヒーを思い浮かべる人も少なくはない。

飲んだ後に酸味や苦味が残らないフルーティな味で、口あたりのよさが特徴のコナコーヒーを味わっていただきたい。(写真=ハワイスタイル/エイ出版社)

【ちょっとチェック】
マウンテン・サンダー・コーヒー
73-1944 Hao St., Kailua Kona
電話:808-443-7590
https://mountainthunder.com/
問い合わせ: mkt@mountainthunder.com

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