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ハワイ大学野球チーム“レインボー・ウォリアーズ”は、11月4日から10日までの1週間、日本で遠征ツアーを行うことを、10月28日付の公式サイトで発表しました。
このツアーでは、ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)との協力のもと、東京近郊を拠点に、早稲田大学と慶應義塾大学を相手に2試合の親善試合を行います。遠征中は試合や練習のほか、文化体験、観光活動なども予定されています。
日本遠征試合スケジュールは以下の通り。
• 11月8日(土) 早稲田大学戦 正午より
会場:早稲田大学野球部練習場(東京都西東京市東伏見3-5-25)
• 11月9日(日) 慶應義塾大学戦 正午より
会場:慶應義塾体育会野球部合宿所(神奈川県横浜市港北区下田町2-14-5)
ハワイ大学野球チームは、昨季から多くの主力選手が引き続き活躍しています。投手ではイザイア・マグダレノ、セバスチャン・ゴンザレス、リアム・オブライエン。野手陣では、複数年の経験を持つベン・ジーグラー=ナモア、イライジャ・イックス、カマナ・ナハクがチームを牽引しています。
また、同チームには新戦力として、4年制大学や短大からの転校生、そして才能ある新入生が多数加わっています。その中には、日本出身でピマ・コミュニティカレッジから編入した投手、富井 翼(つばさ)選手もおり、彼は2017年のリトルリーグ・ワールドシリーズで日本代表として優勝を経験しています。
ヘッドコーチのリッチ・ヒル氏は次のように語っています:
「ハワイ州を代表して日本で、名門の慶應義塾大学と早稲田大学というトップレベルの大学と対戦できるのは、私たちの若者や大学にとって素晴らしい機会です。グレン・ワカイ上院議員とHTAに、このエキサイティングな時代における日本との関係強化への尽力に感謝します。」
ハワイ大学アスレチックディレクターのマット・エリオット氏のコメント:
「この遠征は、レインボー・ウォリアーズにとって文化的にも競技的にも特別な経験になるでしょう。選手たちはハワイを代表し、関係を築き、アロハの精神を日本に届けます。この機会を実現してくれたHTAとワカイ上院議員に感謝します。」
上院議員グレン・ワカイ氏のコメント:
「ハワイ大学野球チームは“アロハ大使”として東京へ向かいます。目的は関係構築であり、それが将来的に選手の交流、ファン層の拡大、企業スポンサーシップにつながることを期待しています。」
HTA暫定局長 兼 企画部長キャロライン・アンダーソン氏のコメント:
「ハワイのアスリートたちは長年にわたり、私たちの価値観や文化、アロハの精神を世界に伝える大使の役割を担ってきました。ハワイ大学の選手たちが日本を訪れることで、ハワイへの夢や憧れを育む関係と共有体験が生まれるでしょう。ハワイ旅行の夢は、広告1本からではなく、友情やつながり、そして本当の“歓迎”の気持ちから生まれます。円安などの影響で日本からの旅行回復には時間がかかるでしょう。しかし、ハワイを訪れたいという思いは経済以上のものであり、記憶や絆、そして“帰属意識”に根ざしています。関係を築き、投資を続け、絆を大切にすることで、適切な時期が来たとき、ハワイ訪問という夢は再び現実のものになるのです。」
近年、日本との“パイプライン”を築きつつあるハワイ大学野球部。
二刀流で活躍した武元一輝選手は2024〜25年に人気選手となり、その後MLBドラフトでアスレチックスに指名されました。山﨑真彰選手は2018〜19年に遊撃手として2年間レギュラーを務め、2024年には大学院生アシスタントとしてチームに復帰。また、2025年の内野手、境野竣介選手も日本で生まれ、幼少期を日本で過ごしてからアメリカへ移住するなど、日本出身の選手が活躍しています。
出典:ハワイ大学アスレチックス https://hawaiiathletics.com/sports/baseball
