ホノルルのミッドセンチュリーモダン建築物を描く、異色のイラストレーターMatías Solario

2022.10.26

ホノルル在住ラテン系アメリカ人のアーティスト、ソラリオ(Solario)の名で活動しているマティアス・ソラリオ(Matias Solario)さん。サンフランシスコ出身で、2021年9月にハワイ移住を果たし、ハワイに点在しているミッドセンチュリーモダンの建築物を独自のスタイルでイラストレーション化している。移住1年という短い期間にもかかわらず、ユニークなポジショニングを確立しつつある要注目のアーティストだ。

ミッドセンチュリー(Mid Century)とは?文字通り直訳すると「1世紀の中間」という意味で、20世紀半ばである1940~60年代にブームになったアメリカ発祥の家具や建築物のデザインを指す。不要なデザインや機能を排除した、シンプルでモダンなデザインが特徴的だ。ミッドセンチュリー後半になると、曲線を多用した大胆なデザインを取り入れ、自由で斬新な雰囲気を持ち合わせたデザインが多くなっていった。

サンフランシスコでは1930年代をテーマにしたバーの経営に7年間携わり、クラシックなデザインに夢中になっていったというソラリオさん。世界中を旅行しては、趣味でネオンサインを撮影していたそうだ。

バーテンダーとしてのキャリアは15年以上で、アジアの国にバーテンダーのためのセミナーをしに行くこともあったとか。そして、ソウルのホテルからバーを経営してみないかとオファーをもらい、検討中にパンデミックに突入。この職のオファーの話は流れてしまったが、人生を模索する中でパンデミック直前に旅したハワイに心が惹かれ、移住を決意したという。

移住後、ハワイのブルワリーで仕事に就いたこともあったが、最新の高級コンドミニアムなどにも強烈なインスピレーションを与え続けるハワイの古き良きミッドセンチュリーモダン建築の虜となり、アートの世界に飛び込んでいった。

「50年代から60年当時のワクワクするような感触を想像しながら制作活動に取り組んでいます」と、語るソラリオさん。

ソラリオさんのアートは、レトロをとことん追求したスタイルに配色バランスが絶妙で、全体としてモダンさも感じられる。各建築物の資料をきちんと調べ、建物の名前、ロケーションや建築年がソラリオさんのウェブサイトやインスタグラムで確認できる。ワイキキ周辺の建物も多いので、「見たことがある!」と思う人もいるのでは。レナーズのマラサダショップや、今は懐かしき公衆電話のデザインをしたアートも!

最近では、ハワイ固有種の鳥をフィーチャーしたプロジェクトの他に、グラミー賞受賞アーティスト、カラニ・ペア(Kalani Pe'a)のTシャツデザイン、そしてホノルル・ミュージアム・オブ・アート(Honolulu Museum of Art)から建物アート制作依頼が来ているそうだ。

食べて飲むのが大好きで、ビールのソムリエであるシセロン(Cicerone)の資格も持つソラリオさん。「ハワイのお気に入りのレストランはマッカリーの焼き鳥レストラン、カープ鳥」というほど日本食が大好きで、日本語も少し理解する代の日本人好きだ。

すでに多くのプロジェクトを抱え、ブレークな予感のソラリオさん。カーリーヘアにクルクルのヒゲが特徴的なソラリオさんの姿をホノルルのバーやレストランで見かけたら、挨拶をしてみてください!

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