アートを通じて伝えたいことがある。カイルア在住フォトグラファーKristen Reyno

2021.07.28

オアフ島にある人気の町カイルアに住むフォトグラファー、クリスティン・レイノ(Kristen Reyno)さん。ウェディングやポートレートの撮影を行う傍ら、ハワイの植物やトロピカルフルーツを使ってデザインされるハワイアンキルトアートが斬新なアイディアのブランド、ローラ・ピラー・ハワイ(Lola Pilar Hawaii)のオーナーでもある。

2018年にスタートしたばかりのローラ・ピラー・ハワイは、そのユニークな写真アートが瞬く間に人々の目を奪い、ハワイの人気セレクトショップで扱われるように。撮影に使われる植物は、クリスティンさんがオアフ島中を探し回って集めてくる本物の葉、花、フルーツで、これらがフレッシュなうちに一つひとつ並べて撮影を行っている。

クリスティンさんがクリエイトするコンテンポラリーアートは、コンピューターグラフィックによって作られたかのようにも見えるのだが、近づいてよく見てみると一つ一つの花や葉の形状が微妙に異なりコピー&ペーストではないことがわかる。自然の創造物と真剣に向き合い、丁寧に手作業で時間をかけて行う制作工程も人気の秘密と言えるだろう。

子供時代に経験した出来事が忘れられずエコを意識するように

カンザス州で生まれたクリスティンさんは、子供の時にカイルアへ引っ越してきた。海に近いライフスタイルは、クリスティンさんのエコ意識やアートへも影響を与えている。

「私が子供の頃、父がよく近所の「キャッスルズ」というサーフポイントに連れていってくれて、サーフィンを教えてくれました。ある時、サーフィンをしていたら海面でボトルのようなものにはまった何かが海底に向かって泳ごうとしているのを発見したのです。

近づいてその不思議な物体を見てみると、それは釣り針が足に刺さってしまったウミガメで、釣り針の反対側には漂白剤の空ボトルがくっついていました。ボトルのせいでカメは海面下に泳げないでいたのです。

父はすぐにウミガメをロングボードの上に乗せててビーチまで連れて行き、釣り糸を切ってカメが再び泳げるように救出したのです。この出来事は私の自然に対する見方を変えてくれ、一生忘れることはできません。

日々の生活の中で、環境を守るためにできる限りのリサイクルを行い、飲料水用のマイボトルを使って、近くの町へは自転車か徒歩で出向き、ビーチに落ちているゴミやプラスチックを拾うようにしています」

プラスチックゴミから生み出されたアート

子供時代、海洋に流れ出すプラスチックゴミのせいで、身動きの取れないウミガメを目の当たりにしたクリスティンさん。アートを通じて環境問題意識を高められないかと考えて作り出された作品がある。その名も「ゴミの継当て(The Garbage Patch)」。

カイルアビーチから1時間ほどかけて400メートルほど砂浜を歩き、拾い集めたプラスチックの破片を作ったアートで、プラスチック汚染への警鐘をクリスティンさんらしく表現している。

「子供の時に犬の散歩や、サーフィン、パドリングでよく行っていたビーチでは貝殻を見つけることはあっても、プラスチックを見ることはほとんどありませんでした。それが今はプラスチックだらけです。

この作品に使われている漁網は、ビーチクリーンを行っていたある朝に拾いました。シーグラスはカリフォルニアのビーチで見つけたものですが、プルメリアは母の庭に咲いているものを使っています」

WEAR ALOHA, SAVE ALOHA.への参加

今年の4月からハワイ、そして地球の未来について考え、行動を変えるきっかけとなるように始まった「WEAR ALOHA, SAVE ALOHA.」プロジェクト。クリスティンさんは7月に発表されたプロジェクト第3弾に参加。

「食を愛することは、その地を愛すること」をテーマに、ハワイの個性豊かな果物を知ってもらおうと、クリスティンさんが集めたカヌープランツ(ポリネシア人がカヌーでハワイへ持ち込んだ伝統植物)や固有種の果物を使ったオリジナルアートが完成した。そしてこのアートが美しいアロハシャツになった。

「とても楽しいプロジェクトでしたね。アートに使えるようなカヌープランツとハワイ固有種を見つけるのは難しかったのですが、ハワイの美しい食べ物や花をみなさんにシェアできたというのが何よりも嬉しかったですね」

Lola Pilar Hawaiiデザイン制作過程

クリスティンさんから日本の皆さんへのメッセージ

今はパンデミックの影響でハワイと日本の行き来が難しいが、観光が再開した際に日本の皆さんへ送りたいメッセージをクリスティンさんからもらえることができた。

「ワイキキ以外の様々なハワイの場所を探検してもらいたいですね。1−2日はぜひワイキキから出かけて欲しいと思います。ハワイのあちこちでファーマーズマーケットが開催されていて、そこでは地元の人たちによって作られている製品や食べ物で溢れています。

また、ワイキキ以外に出かけて買い物をしたり食を楽しんだりすることは、ハワイで生産を行っている地元の企業をサポートすることにもつながります。ツーリズムが大企業だけではなくて地元の小さな企業も支えていくことが、今後はもっと重要になっていくと感じています」

普段からアートの素材探しでオアフ島中を周っているクリスティンさんならではのアドバイス!そして今後の作品もとても楽しみなローラ・ピラー・ハワイ。クリスティンさんが参加したWEAR ALOHA, SAVE ALOHA.プロジェクトのウェブページにて、製作過程についてのインタビューも掲載されているので、是非チェックしてみてください。

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