【学ぶハワイ】ハワイの鳥を学ぼう

2020.08.26

ハワイには様々な種類の鳥が私たちと共存しています。
ハワイでは小鳥のさえずりや、色鮮やかな鳥を見たことがある方もいらっしゃるかと思います。
自然環境の変化の影響で、絶滅の危機に晒されている種類も存在し、中には今ではハワイでなかなか遭遇することができなくなってしまった貴重な種類もいるんです。

ハワイに生きる鳥について学んで、ハワイ上級者になりましょう!

アパパネ(固有種)

ハワイミツスイの仲間のうち、もっともよく目にする鳥がアパパネ。オアフ島では生息数が減少しています。体長は約13cm、主翼は黒、腹部は白、それ以外は赤い色をしています。クチバシは黄色または黒っぽい色をしています。主にオヒアに咲くレフアの花の蜜を吸います。オヒアレフアの減少はアパパネの減少にも繋がっているのです。

ハワイミツスイ(在来種)

ハワイの森には人が住みはじめる前から生息していた山鳥がいます。代表的なのは、花の蜜を餌とするハワイミツスイ。ハワイに定住したのは350万年ほど前とされ、それより前に誕生したカウアイ島やニイハウ島など北西ハワイ諸島に住み着いたということになります。

元々ハワイ諸島には天敵がいなかったため、ハワイミツスイはそれぞれ特定の場所に落ち着き、そこに自生する植物を餌にして暮らしてきました。
その結果、花の蜜を吸うものはクチバシが長く曲がり、樹皮の昆虫をつまみ出して食べるものは下のクチバシが上よりも短くなりました。また、木の実をこじ開けて食べるものは下のくちばしが短くなり、固い実を食べる種類は短くて太いくちばしを持つようになりました。
私たち人間も同じですが、鳥たちもそれぞれが生きる環境に適応し、変化してきたのです!

ハワイミツスイは200年ほど前まで50種ほど生息していたとされますが、現在は約13属23種が存在していると言われています。ハワイでは保護活動を続けていますが、ハワイミツスイをはじめとする在来の鳥の生息環境の改善は現状厳しく、実際には10種を切ると言う鳥類学者もいるそうです。

イイヴィ(固有種、準絶滅危惧種)

見た目はアパパネに似ていますが、一回り大きく、腹部が赤く、長くわん曲した赤いクチバシを持つ点が異なります。オヒアレフアやロベリア、オヘロ、マーマネなどの花の蜜を吸います。かつては諸島全域にいましたが、ラナイ島では絶滅、オアフ島やモロカイ島でもほとんど見られなくなりました。

アマキヒ(固有種)

ハワイミツスイは島ごとに異なる種類が存在し、わずかに外観やサイズが異なります。
カウアイアマキヒを例に取ると、雄は他島のアマキヒよりも長いクチバシを持つのが特徴。

ハワイ島のハワイアマキヒは、カウアイアマキヒよりも明るい羽を持ち、クチバシのカーブはなだらかです。

また、カウアイアマキヒは花の蜜だけでなく、果実や小さな虫も餌とします。

オーマオ(固有種、絶滅危惧種)

ツグミの仲間であるオーマオは極めて生息数が少なく、絶滅に近い在来種のひとつです。
腹部は明るい茶色、全体が濃い茶色で、比較的地味な色合いです。

辺りに鳴り響くすばらしい声を持つ点が大きな特徴で、さまざまな鳴き方ができます。用心深く、あまり人前に姿を現しません。
果実や木の実、虫などを餌とします。

エレパイオ(固有種、絶滅危惧種)

森にはヒタキの仲間であるエレパイオもいます。各島で異なる進化を遂げたため、島ごとに固有のエレパイオが生息します。
好奇心旺盛な鳥で、人が集まるところに近づく傾向があります。

木のなかに棲む虫を獲って食べるため、昔の人はカヌーの材料となるコアの木を決めるとき、3日間目当ての木の下で観察をしてエレパイオが来なければ虫の食いのない木と判断して伐採していたそうです。


いかがでしたでしょうか?

初めて聞く名前の鳥も多かったかもしれませんが、ハワイという様々な気候が存在する島々には、多くの固有種の鳥が存在しました。

絶滅の危機に晒されている種類の理由は様々ですが、
餌とする植物の減少や観光汚染もその理由の一つとなることもあります。

私たち人間と共存する鳥や動物たちを守っていくためにも、地球環境に思いやりを持った行動をしていきたいですね。

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