【学ぶハワイ】6月11日はキング・カメハメハデー!

2020.06.10

毎年6月11日は、ハワイではキング・カメハメハデーの祝日。
ハワイ王国の英雄、カメハメハ大王の生涯を祝うハワイ州の祝日であるこの日、ハワイ中の学校や公共機関がお休みになるほか、例年6月11日前後の週末には、各地でパレードや音楽コンサートなど華やかな記念行事が催されます。
(2020年の開催はキング・カメハメハデーに関するイベントは中止となっています)

皆さんが恐らく一度は聞いたことはある「キング・カメハメハ(カメハメハ大王)」とは、一体どんな人で、どのような功績を残したのでしょうか?

カメハメハ大王とは?

1758年頃に生まれたと言われているカメハメハは、ハワイ8島を統一し、王国を創り上げたハワイ建国の祖に当たる人物です。ハワイ語で「大きい」を意味する「ヌイ」をつけて、「カメハメハ ヌイ」とも呼ばれています。
大王の像は、ハワイにはイオラニ宮殿から道を隔てた正面に威風堂々と建っていますが、その他にハワイ島ヒロと、生誕地に近いハワイ島北部のカパアウの、計三箇所に像が建てられているんです!

ハワイ島の首長(アリイ)、カラニオプウの甥にあたるカメハメハは、自分の生まれ育ったハワイ島全体を収めたあと、マウイ島を統一し、そしてオアフ島のワイキキからカハラにかけて上陸し、ヌウアヌパリで勝利。
1795年に王国を創り上げました。
オアフ島にカメハメハ大王の大軍が上陸する様子は、ワイキキにあるロイヤルハワイアンホテルに飾ってある故ハーブ・カネ氏の絵からも知ることが出来ますよ!

その後、カウアイ島攻略に実は2度失敗しますが、1810年にはカウアイ島のアリイ、カウムアリイより、カウアイとニイハウ島を受け入れ、ハワイ8島全てが王国の土地となりました。

「キング・カメハメハデー」はカメハメハ5世時代に制定された祝日

キング・カメハメハデーの祝日が制定されたのは、1871年。
カメハメハ大王の孫にあたるカメハメハ5世の治世でした。白人勢力の台頭と欧米文化の影響の高まりを危惧したカメハメハ5世は、ハワイ文化の永続やハワイアンの民族意識の鼓舞などを意図してキング・カメハメハデーを制定したと言われています。

そして、その祝賀行事がスタートしたのは翌年のこと。
当初は競馬や手押し車レース、徒競走など、スポーツ競技を中心とした素朴なイベントとして始まりました。やがて1893年にハワイ王国が崩壊し、ハワイ共和国が1894年に創設されると、キング・カメハメハデーは共和国の祝日としても認定されました。

近年のキング・カメハメハデーの記念行事の中でも、特によく知られているのがホノルル・ダウンタウンに建つ大王像でのレイ・セレモニー
毎年6月11日に近い金曜日にセレモニーが催され、多数の団体がレイを大王像に捧げます。その前後にはフラやチャント(詠唱)も捧げられ、セレモニーを厳かなものにしています。

ぜひ機会がありましたら来年以降イベントに参加してみてくださいね!

カメハメハ大王(一世)にまつわる歌

ハワイの歌「メレ」には「メレ・イノア」というカテゴリーがあり、「イノア」は「名前」を意味します。
「メレ・イノア」は特定の人物に捧げる歌のことを指し、カメハメハ大王をたたえる歌もあるんです!

タイトルは「Hānau Ke Ali'i」

カメハメハの誕生を祝ったチャント(詠唱)です。
歌詞の意味含めてご紹介していますので、ぜひご覧ください!

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