ロバート・カジメロ

Robert Cazimero

プロフィール

フラと音楽両面から時代をリードしてきたハワイ文化のエキスパート。
1969年、弟ローランドとともに参加したピーター・ムーンのバンド『サンデー・マノア』のメンバーとしてデビュー。
70年代を通して革新的な音楽でハワイアン・ルネッサンスを牽引した。

サンデーマノアでの成功の後、ロバート&ローランドの兄弟デュオ「ブラザーズ・カジメロ」として1977年に『In Concert』でデビュー。
1978年に創設されたナ・ホク・ハノハノ音楽賞で最初の男性ボーカリスト賞受賞、「ブラザーズ・カジメロ」としてグループ賞、コンテンポラリー・ハワイアン・アルバム賞を受賞。
以後、ハワイ音楽シーンのトップ・アーティストとして活躍しつづけ、現在まで多くの名曲・名演・名盤を残す。
トラディショナルなハワイアン・ミュージック・スタイルを維持しつつ、凝ったアレンジでオリジナリティーを発揮、唯一無二のハワイアン・ミュージック・スターとして君臨した。
トレードマークの白いウッドベース、そして時にはピアノを弾きながら歌うロバートの歌声は、一度聴いたら忘れられないテノール歌手のようなつややかさ。そしてローランドは「ギター一本のオーケストラ」と言わしめるテクニック。たった二人の最強のハワイアンバンドとして、永遠にハワイ音楽の歴史に残る存在だ。

ブラザーズ・カジメロとしての活動は2008年のアルバム『Destiny』(それぞれのソロも含め37作目)を最後に休止。
2017年にローランドが他界。デュオとしては『Destiny』が最後の作品となった。

ロバートのオリジナル・アルバムは2013年のソロ『Hula 2』を最後に制作されていないが、映画『Haumāna』のテーマ曲を歌ったサントラが2014年コンピレーション・アルバム賞受賞、ゲスト・シンガーとして参加したケアウホウのデビュー・アルバム『Keauhou』(2016)は2017年のナ・ホク・ハノハノで9部門受賞するなど、ハワイ音楽を継承する若手アーティストのメンターとして活躍は続く。

ロバートはクムフラとして男性フラダンサーのチーム「Nā Kamalei o Līlīlehua」を率いての活動も精力的だ。
10年に一度メリーモナークに出場し、2005年、2015年ともに優勝に導いた。

ディスコグラフィー

RUC (1978)
Hula 1 (2011)
Hula 2 (2013)
Sunday Manoa、Brothers Cazimeroとしてのアルバムを含めると計40作

アーティスト名
ロバート・カジメロ
ナ・ホク・ハノハノ・アワード
1978年&1979年 男性ボーカリスト賞
ブラザーズ・カジメロとして計25回受賞

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