HO'OKIPA@Maui nui #3 Kū Mai Ka Hula

2015.04.04

Kū Mai Ka Hula、クー・マイ・カ・フラというマウイ島のフラの競技会。Kū Mai Ka Hulaとは、フラ、現れしと訳したいところ、フラが目の前にすーっと現れる、目を奪われてしまう、そんな意味の名前を持つフラの競技会は、私にとってたくさんの思い出の詰まった存在です。

マウイ島のハワイ文化の復興と継承に生涯をかけたクムフラ、アコニ・アカナのはじめたフラの競技会が、彼の病気の進行とともに命が危ぶまれるなかで、クムフラのホークーラニ・ホルトに引き継がれ、クム・ホークーラニが命名したKū Mai Ka Hula。まさに、マウイ島のフラの存在を極める場所になっています。

競技会の特徴の一つとして挙げられるのが、参加者は必ずマウイ・ヌイの曲や詞を選ばなくてはいけないことです。この連載の一番はじめに書いた通り、マウイ・ヌイとはマウイ島、ラナイ島、モロカイ島、カホオラヴェ島のこと。つまり、参加するクムフラ、フラ・ハーラウはマウイ・ヌイのフラを学び、観客はマウイ・ヌイのフラを存分に堪能できるというわけなのです。

Kū Mai Ka Hulaを主催するホークーラニ・ホルトは、自身のフラ・ハーラウであるパーウー・オ・ヒイアカを1976年に創立し、数々の競技会で優秀な成績を残し、ハワイ語教育の学校の創立や地域の文化継承に長年深く関わり、数多くのオリやメレの作詞や舞台制作を行うほか、メリーモナーク・フェスティバルなどの競技会の審査委員を務めるハワイ文化の権威。現在はハワイ大学で教鞭をとるほか、マウイ・アート&カルチュラル・センターの文化責任者、となると、フラの競技会の質はかなりの高いもの。マウイ島地元のフラ・ハーラウはもちろんのこと、オアフ島や米国本土からの参加もあるなか、注目されるのは日本のハーラウ。Kū Mai Ka Hulaの日本大会で勝ち抜いたハーラウの出場はいつも話題になります。

マウイの最高のフラが現れる瞬間を見たい、マウイ・ヌイのフラに迎えられたいと思う方、是非この機会を逃さないでくださいね!

Photo : Marsha Aguon / Kū Mai Ka Hula 2014 @Mau Arts & Cultural Center, Hālau Kekuaokalāauala`iliahi Group Wahine kahiko performance

Kū Mai Ka Hula / Maui Arts & Cultural Center
https://www.kumaikahula.com/
Kū Mai Ka Hula Japan
https://ticjpn.com/kmkh/

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