ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)は、マウイ島における地域主体の観光と持続可能な観光を推進する「2026 Community Tourism Collaboratives(2026年コミュニティ・ツーリズム・コラボラティブ)」の参加団体を発表しました。
本プログラムは、「Community Stewardship(地域資源保全)」と「Regenerative Experiences(再生型観光体験)」の2つの部門で構成され、地域団体や事業者が、自然・文化資源の保全や地域に根ざした観光体験の開発・提供を強化できるよう支援するものです。
プログラムは、2026年7月から10月にかけて実施され、ワークショップや実地研修に加え、9月開催の「Hawaiʻi Tourism Conference(ハワイ・ツーリズム・コンフェレンス)」への参加を通じて、参加団体は事業計画の策定や運営体制の強化、地域住民と旅行者をつなぐ取り組みを学びます。
地域資源保全部門には、Pacific Whale FoundationやTreecovery Hawaiiをはじめ、森林・渓谷・文化遺産の保全や環境教育、ボランティア活動に取り組む6団体が選定されました。
また、再生型観光体験部門には、AeroFarm Hawaiʻi、Haleakalā Farm、Maui Pacific Divers、PacWhale Eco-Adventuresなど4団体が選ばれ、再生型農業、ウェルネス、海洋保全、環境教育などをテーマとした体験型プログラムの開発・拡充に取り組みます。
HTAのキャロライン・アンダーソン暫定社長兼CEOは、「これらの取り組みは、観光が地域社会を支え、自然・文化資源を守り、マウイならではの魅力を未来へつなぐことを示しています」と述べています。
【2026年「コミュニティ・ツーリズム・コラボラティブ」参加団体】
Community Stewardship(地域資源保全部門)
Friends of Twin Falls フレンズ・オブ・ツイン・フォールズ(マウイ島ハイク)
ツイン・フォールズとその周辺のホオラワ地区において、トレイルや渓流の保全、自然体験教育、ボランティア活動の推進、来訪者の受け入れ管理などを通じて地域資源の保全に取り組んでいます。Wailele Farms(ワイレレファームス)と連携し、農場や流域、地域コミュニティを守りながら、一般利用者の適切なアクセスを支援しています。
Imua Family Services イムア・ファミリーサービス(マウイ島カフルイ)
1947年設立。幼児教育や家族支援、さまざまなプログラムを通じてマウイ郡の子どもと家族を支援しています。また、約6エーカーの歴史ある「ポハクオカウヒ民族植物園」と「イムア・ディスカバリー・ガーデン」を管理し、自然・文化・教育・地域交流の拠点として活用しています。
Mālama Hāmākua Maui マラマ・ハマクア・マウイ(マウイ島ハイク)
ハマクアロア・クライヴィ地区において、生態系の修復、在来植物の植栽、外来種の管理、地域教育、ボランティア活動を推進しています。定期的な地域奉仕活動を実施し、防火対策、ごみ撤去、利用管理、文化的・生態学的に重要なエリアの保全に取り組んでいます。
Makana No Ke Kaiāulu マカナ・ノ・ケ・カイアウル(マウイ島ワイヘエ)
地域教育や文化プログラムを通じて、ワイルク地域の歴史・文化の継承と発信を行っています。2024年に正式設立されましたが、その活動はそれ以前から続いており、ハレキイ・ピハナ・ヘイアウ州立史跡に関する取り組みを支援するとともに、パウクカロ地区と連携し、ハワイの歴史、文化、食、そしてイケ(伝統的な知識)を体験できる場づくりを進めています。
Pacific Whale Foundation パシフィック・ホェール・ファンデーション(マウイ島ワイルク)
40年以上にわたり、科学研究、啓発活動、教育、保全活動を通じてマウイ島周辺の海洋環境の保護に取り組んでいます。「Mālama Pono」などのプログラムでは、在来種の植栽、外来種の除去、海岸清掃など、山から海まで(マウカからマカイ)の環境保全活動を行う地域団体とボランティアを結び付けています。
Treecovery Hawaii ツリーカバリー・ハワイ(マウイ島ラハイナ)
2023年のマウイ山火事の被災地域であるラハイナおよびクラ地区の復興と地域のレジリエンス向上を目的に、在来樹木や果樹、花木を地域住民、事業者、公共施設へ提供しています。島内の育苗拠点では、植え付けや鉢上げ、剪定などを行うボランティア活動を通じて、地域の緑化と環境再生を進めています。
Regenerative Experiences(再生型観光体験部門)
AeroFarm Hawaiʻi エアロファーム・ハワイ(マウイ島ナヒク)
太陽光発電を活用したエアロポニックス(水や農薬の使用量を抑えた空中栽培)により、150種類以上の農産物を栽培しています。教育ツアーでは、旅行者や学生、料理関係者に対し、持続可能な農業や地産地消、東マウイの革新的な農業技術を紹介しています。
Haleakalā Farm ハレアカラ・ファーム(マウイ島クラ)
再生型農業を実践する農園で、季節の農産物やマウイ産リリコイを使ったショートブレッドなどの加工食品を生産しています。また、コンポストやミミズ堆肥、アップサイクル、ファーム・トゥ・テーブル(地産地消)、創造性、ウェルネスをテーマにした体験型ワークショップも開催しています。
Island Health by Go Dēhp アイランド・ヘルス by Go Dēhp (マウイ島キヘイ)
地域に根ざしたウェルネス支援、健康促進、文化に基づく健康プログラムを提供しています。健康づくりと地域コミュニティのつながりを、ハワイ文化、海洋保全、地域の生態系保護と結び付けた活動を展開しています。
Maui Pacific Divers マウイ・パシフィック・ダイバーズ(マウイ島ワイルク)
少人数制のダイビング、シュノーケリング、ホエールウォッチングツアーを通じて、旅行者とマウイの海との深いつながりを育む体験を提供しています。海洋研究者や保全団体と連携し、サンゴ礁のモニタリングや海洋ごみの回収、環境教育などを体験プログラムに組み込むことで、マウイの海洋環境保全に貢献しています。
PacWhale Eco-Adventures パックホェール・エコ・アドベンチャーズ(マウイ島ラハイナ・マアラエア)
Pacific Whale Foundationが運営するソーシャルエンタープライズとして、ホエールウォッチングやシュノーケリングなどの海洋体験を提供しています。収益は海洋保全、研究、教育、地域啓発活動に充てられ、参加者は海洋科学や責任ある野生生物観察、市民科学、地域に根ざした学びを通じて、マウイ・ヌイの自然や文化への理解を深めることができます。