ポリネシア航海協会、新たなモアヌイアケア航海計画を発表

2024.05.01

ポリネシア航海協会(PVS)は、2023年12月にホクレアがハワイに戻って以来、モアヌイアケア航海の新たな航海計画の策定に取り組んできました。科学や気象の専門家、コミュニティパートナー、航海指導者らと協議した結果、PVSはエルニーニョ現象が落ち着く来年まで、航海は主にハワイ海域で行うことを決定しました。太平洋周航は2025年3月に再開し、ホクレアとヒキアナリアは、ハワイを出発してポリネシアの主要な島々を目指します。

PVSは、4年間にわたる太平洋周航のグローバルローンチを2023年6月15日にアラスカ州ジュノーで行いました。ホクレアは、ファーストネーションのコミュニティ、ネイティブハワイアンのコミュニティ、および一般の人々と45の港で交流した後、カナダのブリティッシュコロンビア州を南下し、ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州の西海岸を航海しました。ホクレアは、マウイ島で発生した大火災の影響と、太平洋における前例のないエルニーニョ現象の影響により、2023年12月にカリフォルニア州サンディエゴから帰港しました。

「PVSのCEOであり、航海士でもあるナイノア・トンプソンは、「科学的見地からではなく、この航海を49年間続けてきた経験から言うと、私たちは海洋の変化に注意を払う必要があるのです」と述べています。

太平洋周航を続けることができるような天候に回復するのを待つ間、PVSとクルーはトレーニング、州全体での業務、教育的奉仕活動、そして以下のような一連の取り組みに注力していきます。

訓練航海

今年、PVSは乗組員と船長の訓練を強化し、熱帯収束帯(ITCZ)としても知られる穏やかな風帯への2回の遠洋航海を実施し、晩春または初夏に寄港する予定です。トンプソンは、「未来の船長や航海士の戦略的な訓練地としてコンバージェンスゾーンを追加しました。ハワイは島々と風や海に及ぼす様々な理由から、特別な訓練場が網目のように張り巡らされています。私たちはこれらの島々を学校のように使えることを非常に恵まれていると考えています」と述べています。

太平洋芸術祭

PVSとその乗組員は、6月の太平洋芸術祭にも参加し、太平洋各地から来る航海協会や指導者と会合をする予定です。「このイベントに参加する何千人もの代表団は、地球上で最大かつ最も偉大な国、太平洋諸島から来ます。49年間の航海の経験の中で、私たちは自分たちが誰であるかについて多くを学びました。そして最も歴史の浅い文化であることから、私たちは太平洋諸島民のまだ子供にすぎません。私たちが航海の方法を学んでいた時、彼らは家族として私たちを気遣い、島、文化、海、この地球について必要な多くのことを教えてくれました。だから、私たちにとって最も重要なのは、彼らが故郷に帰った時に、自分たちが大切にされていたこと、ハワイには感謝の念がある航海の家族がいることを知ることなのです。私たちは彼らの到着を待っています」

州全体の航海2024-2025

2024-2025年度の新学期が始まると、PVSはハワイ諸島全域の学校やコミュニティとつながるために、Pae 'āina(州全体)の航海を開始します。この航海は、ハワイアン航空とDAWSONの手厚い支援によって支えられています。ホクレアとヒキアナリアは、この航海中にハワイ州全体で約30の港を訪れます。PVSは、ハワイ州教育局や他の教育およびコミュニティパートナーと協力して、文化と持続可能性に焦点を当てた地域社会への働きかけ、カヌーツアー、教師の専門能力開発、および航海に基づくカリキュラム開発などの計画に取り組んでいます。PVSは、ハワイの各港訪問の日程と詳細が確定次第、発表します。

「2024年は、故郷に戻り、地域の子どもたちに目を向け、トレーニングに真剣に取り組み、準備を万全にする年です。それは一方で、これから航海の舵を取るための若い人たちの準備を進める年でもあります」とトンプソンは述べています。

モアナヌイアケア航海の太平洋周航の再開

2025年3月、ホクレアとヒキアナリアはハワイを出発し、最初にアオテアロア(ニュージーランド)に向かい、途中で主要なポリネシア諸島群を訪れます。4年間の航海計画は以下の通りです。

2024年-2028年 モアナヌイアケア航海計画 (変更の可能性あり)

2024年-2025年
2024年5月〜6月
• 熱帯収束帯(ITCZ)への遠洋トレーニング航海
2024年6月6日〜16日
• 太平洋芸術祭
2024年7月〜2025年2月
• パエʻアイナ(州全体)の航海
2025年3月
• ハワイを出航し、太平洋周航に再挑戦
2025年3月〜12月
• ポリネシアの主要な島々
2026年-2027年
• アオテアロア(ニュージーランド)- 2025年12月〜2026年5月
• メラネシア、ミクロネシアおよびパラオの島々- 2026年5月〜2027年3月
2027年
• アジア沿岸の主要な国々
• カヌーをカリフォルニア州ロングビーチに輸送
• メキシコ
2028年
• 中南米
• ラパヌイ島でポリネシアに再入国
• ポリネシアの主要な島々
• タヒチ、タプタプアテア
• ハワイに戻る

太平洋周航は、推定43,000海里、36か国および群島、100近い先住民の領土、そして300以上の港を巡ります。モアナヌイアケア航海は、港での交流、教育、航海に関する物語を通じて、海洋と先住民の知識の重要性を強調する世界的な教育キャンペーンです。

航海およびホクレアの公開イベントの最新情報については、ポリネシア航海協会のウェブサイト、www.hokulea.com、およびソーシャルメディア:FacebookとInstagramの@hokuleacrewをご覧ください。

ニュース原文(英語)
https://hokulea.com/pvs-announces-new-moananuiakea-sail-plan/

ポリネシア航海協会について
ポリネシア航海協会(Polynesian Voyaging Society)は、1973年に太平洋探検の遺産に基づいて米国ハワイ州で設立され、ポリネシアの伝統航海技術や科学、そして探検の精神を永続させることを目指し、生徒とそのコミュニティに、自分自身と他者、そして自然や文化の環境を尊重し大切にする気持ちを育む体験型教育活動を行っています。www.hokulea.com

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