オアフ島 / ウエスト・オアフ

ハワイアン レイルウェイ ソサエティ(HRS)

Hawaiian Railway Society

オアフ島でビンテージの機関車に乗って、歴史を知り、絶景を見る!!

ワイキキから西に50分ほど車を走らせたエバの町に、1880年代後半からオアフ島で運行していた 当時の機関車が展示されている『ハワイアン・レイルウェイ・ソサエティ(ハワイアン鉄道協会)』(HRS) があります。そんなレトロな機関車に乗る「ライドツアー」がここで催行されており、大人も子供も楽しめる、知る人ぞ知る観光スポットとなっています。
ここは当時の機関車を保存、修復、保護することを目的とし、同時に教育的な活動もしている非営利団体です。敷地内には1889年からOR&L社(Oahu Railway & Land)が運行していた列車などを保管しており、ギフトショップやトーイ・トレイン博物館(現在閉鎖中)も隣接しています。ピクニックエリアもあるので、ランチを持ってライドツアー前に食事をするのもおすすめです。水・土・日のみ運行しているライドツアーは歴史と観光のアナウンス(英語のガイドのみ)と共に絶景を堪能できるので、鉄道ファンだけでなく誰でも楽しむことができます。

現在催行されているハワイアン・レイルウェイ・ソサエティー(HRS) のトレイル・ライドツアーは、毎週水曜日13:00、土曜日12:00&15:00、日曜日13:00&15:00に運行されています。(大人$15、子供$10、シニア$10、2歳以下無料)。ジーゼル機関車が客車を引きHRSターミナルから出発します。

車内では観光ガイドをハワイの歴史とともに英語でアナウンスします。このアナウンス内容の日本語版プリントを時々用意していることがあります。出発前にチケット売り場で聞いてみましょう。

ライド・ツアーは1944年までアメリカ海軍が使用していたジーゼル機関車でオアフ島西 “カヘ・ポイント” まで行きます。往復約21キロを時速24キロで走り1時間半ほどのゆったりとした機関車ツアーとなります。

途中踏切に差し掛かると、日本のように遮断機がないため機関車がいったん停まります。車掌が下りて車を止めてから機関車がゆっくりと道路を渡ります。停車している地元のドライバーたちがにこやかに手を振ってくれる様子は、なんともハワイならではのほのぼのとしたひと時です。
途中ハワイの歴史や、コース脇の植物、当時の経済、また、再生可能エネルギーとしてごみ発電の取入れなど現代の話も入るアナウンスが流れます。この時に日本語訳アナウンスガイドのプリントを持っていると、このツアーの奥深さを楽しめます。
しばらく走るとディズニー・アウラニ・ホテルやフォーシーズン・ホテルのあるコオリナ・ゴルフ・リゾートの緑美しいゴルフコース脇をのんびりと走り抜けます。コオリナの町を過ぎると、美しい海が目の前に広がる このライドツアー一番の絶景を眺めながら折り返し地点の "カヘ・ポイント" に到着します。(ここでは車両から降りることはできません)。5分ほど停車し、再び同じコースを戻りますが、帰りにはコオリナリ・ゾートのショッピングセンター “コオリナ・ステーション” に15分ほど停車します。ここでは乗客も車両から下りて写真を撮ったり、アイスクリームを買ったり一時の休憩を楽しみ、HRSターミナルへと戻ります

※毎月第2日曜日には車両が変わり、”ディリンガムのパーラーカー”に乗車できます(現在休止中)
※乗車時には階段を使用しますが、車椅子や杖を使う人などは自動リフトを使用して乗車できます

オアフ島の鉄道とOR&L社(Oahu Railway & Land)の歴史

1865年、船員であった21歳のベンジャミン・フランクリン氏はカリフォルニアからハワイに移住し、当時 馬や徒歩が主な交通手段だったオアフ島に鉄道のビジネスを計画しました。1888年ベンジャミン氏はOR&L社を設立。ホノルルからパールリバー・ラグーン間 約19キロを結び、1889年11月16日ハワイ王国の第7代国王 デイヴィッド・カラカウアの誕生日に鉄道を正式に開業。その日は11本の列車が走り、4000人が無料乗車券でもてなされたそうです。
この時の機関車はフィラデルフィアに注文した機関車が間に合わず、ホノルルのモイリイリの採石場で使われていない12トンの小さな石炭バーナー機関車を見つけ塗装し、ハワイ語で「光」を意味する「カウイラ」と名付け、娘が6歳だったことから「6」という数字も付けました。この機関車「カウイラ-6」は現在の敷地入り口に展示されています。

多くの人がディリングハム氏の鉄道は失敗すると思っていましたが、10年後の1899年にはホノルルからノースショアーのカフクの町まで鉄道は延び、OR&L社が成功したのは明らかでした。実はOR&L社はハワイで唯一の鉄道でもなければオアフ島で最初の鉄道でもありません。民営のプランテーション鉄道や路面電車、工事用鉄道がありました。この頃のOR&L社は、人、郵便物、食料、ゴミなども運んでいました。

第一次世界大戦後、交通量が増えていくと同時OR&L社の旅客輸送は減少し貨物車が増えていきました。そして第二次世界大戦がはじまると、軍との契約により軍隊、軍用の物資などを輸送するなど需要の増加で利益を上げていました。しかし終戦に伴いハワイの道路は整備され改良していくことで交通量は増えて行き、列車よりもトラックやバスなどの利用が増えていきました。
1947年 ノースのカフク町からダウンタウンまでの旅客輸送を最後に、その後ほとんどを売却しスクラップとなりましたが、海軍がいくつかを買い取り1980年にハワイ州に譲渡されるまで海軍が管理していました。OR&L社自体は1971年まで縮小され営業していました。

敷地内で見ることができる機関車たち

ジーゼル機関車 - Hawaiian Railway 423 (USN 65-00423)
現在、機関車ライドツアーで実際に動いて使用されているジーゼル機関車。
ウィットコム(Whitcomb) 45 トン 機関車

蒸気機関車 - カウイラ6号
ORL社が最初に購入し使用した石炭バーナー機関車
1889年のボールドウィン・ロコモティブ・ワークス 製。
車軸配置:0-4-2T 重量12トン。

蒸気機関車 - EWA-1号
1890年 ボールドウィン・ロコモティブ・ワークス製
車軸配置:0-4-2T テンダー付き。
重量:12トン エバ・シュガー・プランテーションで使用された最初の蒸気機関車。
オリジナルの色はレントン・グリーンで黒に近い色でしたが、ここに運ばれてきたときに赤く塗られ新しい外観となった。

蒸気機関車 - W.A.Co. 6
重量25トン
当時の所有者であるWaialua Agricultural Companyが、ボールドウィンの部品から組み立てた機関車。
1919 年から1952年までプランテーションで使用されていた。

ポータブル・トラック(スナップ・トラック)
サトウキビ畑専用に簡易で走らせる列車用の線路。サトウキビは収穫してから12時間以内に工場に運ばなければならないため、2.5mほどのこの簡易線路を1~2人の手作業で畑の上に敷き列車を走らせていた。その日終了すると次の日にのために線路を持ち帰る。このように、サトウキビ畑で簡易線路を敷き運行していた列車はシュガー・トレインと言われていた。

Baggage Cart
バゲージカートは郵便物など荷物を運んでいた。

French "Merci" Box Car
1872 - 1885

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チェックイン
  • Romantic | Exciting
  • Nature | City
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基本情報 more
所在地
91-1001 Renton Rd, , Ewa, HI 96706
アクセス
ワイキキより車で約50分。H-1にてワイパフ方面に行き5Aを出る。76号線 (Fort Weaver Rd.)を進み、Renton Rd.を右折。しばらく行った左側。
おすすめ時間
09:00 - 15:00
土日は17:00まで。トレインライドは 水・土・日曜のみ。
TEL
(808) 681-5461
ウェブサイト
http://www.hawaiianrailway.com/

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