ゼロ・ウェイストを目指して

2022.02.07

「ゼロ・ウェイスト」って?

ゼロ・ウェイストとは、無駄、ごみをなくすという意味です。廃棄物をどのように捨てて、処理するのかというのではなく、そもそもごみ自体を出さないようにしようという考え方のことです。つまり、必要なものを最小限に減らして、再利用できるものは最大限に使い、再利用できないものは土に還すといった、ゴミを出さないライフスタイルのことを指します。

ペットボトルを買わずに、マイボトルを持ち歩くこと、買い物に行く際にはマイバッグを持参するといった活動もゼロ・ウェイストの1つです。きっと、皆様も、既にゼロ・ウェイストの取り組みされていらっしゃるのではないでしょうか?

「ゼロ・ウェイスト」を宣言している街は、世界に100以上あるそうですが、近年、日本でもゼロ・ウェイストの考え方が広がっています。日本では、徳島県上勝町が2003年初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」をした町です。その考え方は、ハワイでも広まりつつあります。オアフ島カイルアで、2020年6月にハワイで初めてゼロ・ウェイストのショップがニューオープンし、2020年12月にカイムキでもオープンしました。

環境問題が深刻となっている今、世界で国連が定めるSDGsの目標に向けて取り組みを行っています。ゼロ・ウェイストの考えたを取り入れた旅行商品、是非検討してみてください。

例えば、ジャルパックでは、オプショナルツアーやレストラン情報、旅のご注意事項などを掲載した約120ページの紙のガイドブック「ホクレアガイドブック」をポータルサイト「ホクレアハワイ」にかえたことで、年間100,000部以上発行していたホクレアガイドブックを完全に廃止され、ペーパーレス化することで環境保全に貢献しています。

また、HISハワイは、ハワイ到着時に空港で配布していた「ご案内書面」を電子化し、モバイルアプリ「LeaLea旅ナカアプリ」を2021年に導入。この導入によって、紙資源の消費を年間で約1トン削減、年間約1.5トンの二酸化炭素排出量を削減できる見込みとのことで、自然に寄り添った施策を取られています。

カイルアにオープンした「プロテア」

プロテアのオーナーであるLori Mallini(ローリー・マリーニ)さんは、ゴミをなくすライフスタイルをもっと身近に感じてもらいたいという思いでショップをオープンされたそうです。プロテアでは、シャンプー、コンディショナー、ボディーウォッシュ、日焼け止めなどのボディーケア商品や洗濯用洗剤やキッチン用洗剤などを量り売りで販売しています。お客様は、欲しいものを欲しい分だけ持参したボトルに詰めて購入します。ボトルをお持ちでない人は、店内でボトルやメイソンジャーも購入できます。

店内では他にもプラスチック袋の代わりになるマルシェバッグや、メタル製のストロー、ビーワックスでできたフードラップなど、ゼロ・ウェイストのライフスタイルにまつわる商品も販売しています。

カイムキにオープンした「キープ・イット・シンプル」

ハワイで2店舗目となるゼロ・ウェイストのお店が、カイムキにオープンしたキープ・イット・シンプルです。
プロテアでは、洗剤やボディーケア商品、キッチン用洗剤の量り売りを行っていますが、このキープ・イット・シンプルでは、ルームスプレー、フードなど幅広い商品を取り扱い差別化を図っています。量り売りのフードは、ナッツ、穀物類、パスタ、スパイスなど。

また、量り売り商品を詰めるための様々なサイズの再利用可能なボトルも販売していますが、近所のコミュニティが寄付した空き瓶やジャーを洗浄し、ボトルを持参しないお客様へ無償提供も行っているそうです。
お店で人気のアイテムは、カイルアのソープメーカー「Kealia Organics」のシャンプーやコンディショナーの固形タイプだそうです。石鹸だけでなく、固形シャンプーや固形コンディショナーといったプラスチックを使わない環境にやさしい商品です。

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