ハワイの宮殿ーハワイ王族にまつわる史跡

2022.02.17

ハワイ州には、現在王家の3つの宮殿があります。その中で最初に建設されたのが、ハワイ島カイルア・コナにあるフリヘエ宮殿、その次にクィーン・エマのサマーパレス、そしてイオラニ宮殿です。カメハメハ王朝とカラカウア王朝の歴史を垣間見れるアメリカ合衆国唯一、宮殿が存在するハワイ。ハワイ王国の繁栄を伺える3つの宮殿をご紹介します。

イオラニ宮殿

イオラニ宮殿は、1882年、ハワイ王朝7代目のカラカウア王によって建てられた王族の公邸です。1959年にハワイがアメリカ50番目の州となり、新州政庁が建てられるまでの約75年間、ハワイの政治の中心地だった建物です。カラカウア王や妹のリリウオカラニ女王、彼らの家族などが実際に暮らしていました。
宮殿内には、水洗トイレ、水と湯の出るシャワー、電話、ハワイでは初めて、またホワイトハウスより早く、電気が設置されました。大広間には、大きなコアの階段があり、ハワイ王朝第1代目からの肖像画、世界各国や王室などから贈られた調度品などを展示しています。

現在も家具や内装の一部が残されており、宮殿内を見学可能です。宮殿内をドーセントと巡るツアーとオーディオガイドでまわるツアーがあります。日本語のドーセントによるツアーは、コロナ前には催行されていましたが、2021年10月現在、新型コロナウイルス感染症の影響で日本語のドーセントツアーは催行されていません。ハワイ州観光局公式ラーニングサイトのアロハプログラムでは、2020年から3回にわたって、イオラニ宮殿のバーチャルツアーを使って、イオラニ宮殿の日本語ドーセントの藤原 小百合 アンさんが、ウェブセミナーにて解説いただきました。その3本の映像を是非ご覧ください。

イオラニ宮殿バーチャルツアー①

イオラニ宮殿バーチャルツアー②

イオラニ宮殿バーチャルツアー③

フリヘエ宮殿

フリヘエ宮殿は、ハワイ王朝自体の宮殿で、1838年、カイルア・ビレッジ(カイルア・コナ)の中心、アリイ・ドライブにフリヘエ宮殿は建てられました。建築者はジョン・アダムス・クアキニであり、ハワイ島の首長で、またハワイ諸島を統一し、ハワイ王朝を作ったカメハメハ大王1世の従兄弟に当たります。
現在は博物館となっており、カラカウア王とカピオラニ王妃時代に収集されたという、コアの木で作られた美しい家具、装飾品、美術品など、ハワイ王族の遺品が展示されています。1973年には国家歴史的保存物として指定されています。宮殿内の見学ツアーも事前予約の上、見学可能です。

クイーンエマサマーパレス

ホノルル、ヌアヌの谷にあるエマ王妃のサマーパレス(夏の離宮)は、別名ハワイ語で「ハーナイ・アカマラマ」(月の養子)と呼ばれ、1800年中頃、夏の暑さと宮廷生活から逃れる別荘として、カメハメハ4世のお妃、エマ王妃とアルバート王子が避暑地として使われていました。
現在は、国家歴史登録財として認定され、博物館となっています。エマ王妃の遺品や王族に伝わる古美術品、装身具、記念品などが展示されています。また、お庭には、エマ王妃が好きだったというロケラニ・ローズなどの植物が植えられています。

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