固有種を保護するために

2022.01.21

ハワイに生息する固有種の保護

ハワイには固有種が2944種類あると言われています。
その中でも、ハワイ島の島花オヒアレフアの木がここ数年、植物に寄生する菌によって、オヒア(木)が枯渇し、ハワイ島では、すでに数十万本ものオヒアレフアが枯れています。この枯渇が、ハワイ州全体に影響を与えています。しかしながら、この菌が、ハワイではなく、どこからかもたらされた菌であるか特定できていません。そのため、ハワイを訪問される旅行者の皆様においても、ハイキングなどで森林に入る際は、固有種を保護するために5つのルールを守っていただくことをお願いしています。
その他にも固有種保護など自然保全について、ハワイ島のハワイ・ネイチャー・エクスプローラーズ自然解説員 長谷川久美子さんが、ハワイ通信ゼミ(下記動画)でご説明しておりますので是非こちらもご覧ください。

枯死するオヒアレフア

ハワイ州には、約3億5,000万本ものオヒアレフアが自生しているといわれています。ハワイに自生するハワイ固有種のオヒアレフアは、2種類の真菌による感染症がもたらされ、枯死に直面しています。Rapid‘Ōhi‘a Death (ROD)は、初めて特定されたのは2014年のことですが、その後、2010年に枯死したオヒアレフアもこの真菌に侵されていたことが明らかとなっています。そして、この真菌は、ハワイ原産でなく、どこからもたらされたのかまだ正確にわかっていません。

オヒアレフアを守るためにすべき5つのルール

貴重なオヒアレフアを保護するために、観光客の皆さまも、次の5つのことを守っていただくことをお願いしています。

1.オヒアを傷つけないこと
オヒア(木)に傷がつくと、そこから、枯渇させる原因となる菌が入り込みやすくなるので、傷をつけないようにしてください。

2.オヒアレフアを持ち帰らないこと
菌の感染を防ぐために、検疫ルールに従ってください。
オヒアの苗、樹木、土を許可なく動かさないでください。

3.オヒアレフアを動かさないこと
菌の感染が確認されている場所から、オヒア(木、枝)を動かさないでください。

4.装備品を洗うこと
オヒアに触れた装備品は、必ず洗って付着する土を落として、濃度70%の消毒用スプレーを使用してください。森林に入る前後には、衣服や靴、装備道具などを清潔にし、使用後は洗剤と熱湯で洗ってください。

5. 洗車すること
菌の感染が確認されているエリアや砂利道を通った場合は車体やタイヤも洗剤で洗浄し、泥や土を取り除いてください。

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