アヒポケのお話ひとつ

2016.06.22

古代ハワイから現在に至るまで多くの人達に親しまれているハワイ料理の『アヒポケ』。『アヒ』はハワイ語で『マグロ』を意味し、『ポケ』はハワイ語で『賽の目切り』を意味している。

ハワイ諸島近海で獲れるマグロは、船上で冷凍せずにホノルルの港に水揚げされることから、新鮮で味わい深い食べ物として、古代ハワイからの地産地消の真骨頂といえる。ハワイのマグロは、主にメバチマグロで、カウアイ島の西海域で漁獲されている。1度の漁に費やす日にちは1週間程度で、毎日のように新鮮なマグロが湊に水揚げされ、市場でセリにかけられる。

いまは冷蔵冷凍設備が整っているが、その昔はマグロの鮮度を保つために船上で頭部を切り落とし、家庭では賽の目切りにしたマグロを塩漬けにして保存をしたそうだ。そう元祖アヒポケは、そう塩味だったのだ。その後、醤油などの調味料で漬けにするようになり、いまでは様々な調味料で漬けにした『アヒポケ』をいただくことができる。

そんな『アヒポケ』を丼ごはんに盛り付けたのが『ポケボウル』で、ロコや観光客のランチメニューとして人気を博している。

ちなみに『アヒポケ』は、赤身を漬けにしたものが多い。トロは脂身が多いことから漬けにし難いというのが理由だ。その昔は、トロ部位を捨てていそうだ。

ハワイ近海の生マグロをリーズナブルな価格で気軽にいただけるハワイは、まさに『マグロ天国!?』だ。(写真:パイナカフェのポケボウル)

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