気鋭の日本人アーティスト、小野裕人さんの個展がARS Cafe & Art Galleryで開催中!

2022.12.30

第2回日本文藝アートコンペティションで【最優秀賞】を受賞した日本のアーティスト、小野裕人さんがハワイのモンサラット・アベニューで現在個展を開かれています。
小野さんは「絵を描く制作過程の動画も作品の一つとして見せる」姿が魅力のアーティスト。また、動物愛護家としても知られ、絵やグッズの収益金を犬猫保護団体に寄付するなどの活動をされています。

そして今回も、会場で販売しているオリジナルTシャツの収益全額をハワイアンモンクシールの保護団体に寄付されるとのことです。

ハワイアンモンクシールはハワイ諸島にしか生息していないアザラシで、世界で最も絶滅が危惧される海洋性哺乳動物の種のひとつです。絶滅危惧種指定からはずれるためには現在の2倍以上の個体数が必要で、まだまだ予断は許しません。
愛らしい顔のモンクシールですが、そこは野生動物。子供を守るために攻撃することもありますし、怯えて育児放棄をしてしまうことも。。。
ハワイアンモンクシールを見つけたら、陸上でも水中でも少なくとも150フィート(約45メートル)の距離をとって見守ってくださいね。

ハワイへのリスペクトを感じる優しい日本のアーティストの方が、大好きなハワイで個展を開くという夢を実現され、その上収益を自然動物の保護活動へ還元されている。同じ日本人として誇らしいし、とっても嬉しい!と、言うことで早速足を運び、インタビューをさせていただきました。

「実際にハワイに来られて、個展を実現なさって、いかがでしたか?」

以前から願って計画してきた夢が実現してとてもうれしいです。日本からわざわざ来てくださった方や、フラッと立ち寄ってくださった現地の方など想像以上に多くの方に見ていただけて感激しています。会場のモニターで流している絵画が完成するまでの制作過程の動画もじっと見て下さる方も多く、ほんとにありがたくて。両手で描いているシーンで「Wow!」とか「Amazing!」と言ってもらえたり、楽しんでいただけてるのかな、と手応えを感じられました。」

「小野様にとってハワイはどんな場所ですか?(ハワイへはこれまでも渡航経験がおありだったのでしょうか?」

「大学2年生、21才の時、友だちと来たのが初ハワイでした。その時に感じたハワイの空気、海や空の色、美味しい食事、人々のあたたかさ・・・・・・心も体も癒されて、元気をもらえてハワイが大好きになりました。日本から気軽に行ける海外だから、また行こう、いつでも行けると思っていたんです。でもコロナ禍で、自由に旅行することができなくなってしまい、改めてハワイに行きたい!という気持ちがこの2年間、ずっとありました。そして、状況が落ち着いて皆さんに直に作品を見ていただく個展ができるようになったら、海外でも開催したい。その時にはまずハワイで、と決めていたんです。ハワイのことをあれこれ思いながら構想を練っていました。」

「作品を作るときはどのような画材を使っているのですか?」

「もともと筆ペンで画用紙に描いた動画をSNSにアップしていたところから、僕のアーティスト活動は始まっています。今も、コマーシャル用の作品など画用紙に描く場合は筆ペンもよく使います。キャンバスに描く時いつも使うのは、マーカーペンのポスカ。黒色のポスカはいろんな太さを用意していて描き方や塗り方によって使い分けます。日本のアーティストの中でもトップクラスの消費量じゃないかと思います(笑)。彩色はアクリル絵の具や外壁用のペンキ、カラースプレー、ラメパウダー。そして仕上げに表面をコートするクリアラメやクリアスプレーを使います。」

「アートに使用している画材はすべてハワイでそろえたと伺いました。今回の個展に展示されている作品はハワイで書かれた、またはハワイで仕上げられたのですか?」

「はい、ハワイでの個展前、9月に一度ハワイに来て会場の下見と作品の制作をしています。事前にハワイらしいモチーフとして何を描こうかと調べたり準備して来たのですが、やはり実際にハワイの空気を感じたら、頭の中で考えていただけとは全く違い、イメージが広がって描きたいものが溢れてきました。その時には、白いキャンバスだけ持ってきていたので、ホノルルのホームセンターや画材店を巡って、ペイントやカラースプレー、ラメなど買いそろえていきました。日本にはないビビッドな色合いの画材が見つかって楽しかったです。やはりハワイの空気に映える色なんですね。ビーチや公園、プールサイド、ホテルの部屋でも夜遅くまで制作していました。また、カラースプレーは日本では普通に買えますが、アメリカでは鍵の掛かったケースに入っていて、買うにはIDが必要、というのもちょっと驚きでした。」

「今回、ハワイアンモンクシールの保護団体への寄付を決めた経緯を教えて下さい。

「日本では、ワンちゃんや猫ちゃんなど動物の絵のご依頼をいただくことも多いんです。ハワイの作品を描くにあたって、ネネやアパパネ、ウミガメ、オヒアレフアなど、ハワイの動物や自然についても少し調べてみました。そして、今回のハワイ個展を開催するにあたって力になってくださった、ハワイのカリスマコーディネーター、マキ・コニクソンさんから、ハワイアンモンクシールのことを教えていただいたんです。モンク(僧侶)みたいに丸い頭のアザラシだからそう呼ばれるんですね。自分でも気に入っている作品のひとつなんですが、すごく愛らしくてかわいいですよね。」

「絶滅危惧種の海洋性哺乳動物ということで、何か少しでも力になれれば、と。会場で販売しているオリジナルTシャツの収益全額を、保護のために寄付させていただきます。ちなみに、このチャリティTシャツの絵柄は、Instagram動画でも見られるんですが、Tシャツを着たまま逆さに描いています。そしてこのワンちゃんはマキさんの愛犬、Booちゃんがモデルなんです。」

「アートと動物愛護活動、今後はどのような展望を抱いていらっしゃるのでしょうか?」
「3年前に福岡県から東京へ来た時は自分で企画し、モデルとなり、描き、撮影、動画編集、と一連の作業を全て一人でやっていましたが、今は仲間とチームを組んで制作しているのでクリエイティブな活動の幅も広がりました。
動物愛護活動については、ささやかなことなんですが・・・・・・。8年前から通っている地元・福岡の動物愛護センターと沖縄県の宮古島の犬猫保護シェルターで、ワンちゃんたちのお散歩や掃除、そして保護されているワンちゃんたちを紹介する動画を編集してSNSにアップしています。自分が無理なくできる範囲のことを続けていきたいと思っています。」

「最後に、個展をご覧になった方、これから日本から行きたいと思っている方にメッセージ、PR、伝えたいことなどあればお願い致します!」
「僕の大好きなハワイでハワイを表現した作品をぜひご覧になってください。会場の「ARS CAFE&Art Gallery」は、雰囲気がとても素敵で、アート好きな地元の方も来ているし、日本から一人で訪れても居心地よい空間です。ハワイまで行けないという方も、会場の様子を動画にして僕のYou tubeやInstagramで紹介しているので、ぜひご覧になってください。」

小野さんの個展は、2023年1月15日(日)まで開催されています。
日本の気鋭のアーティストの作品を間近に見るチャンス!
ハワイ旅行を予定されている方も、ハワイ在住の方も、是非足をお運びくださいね。

小野裕人展 in HAWAII
2022年11月27日(日)〜2023年1月15日(日)
ARS Cafe & Art Gallery
3116 Monsarrat Aveue Honolulu,Hawaii

小野裕人さんの情報は下記をご覧ください。
ウエブサイト:https://yuto-ono.jp/
インスタグラム:@yuuto0514
You Tube:@yutoonoart3544

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